ロッテ都城秋季キャンプで存在感を見せた富山、松石のガヤーズ。サブロー監督「スタンドとベンチ みんなで一体になってワイワイガヤガヤ盛り上がれたら最高」
「声を出すのは大事な事。なかなか出せといって出るものでもないしね」と指揮官は笑顔で話をした。
キッカケはサブロー監督が二軍監督時代だった。松石は振り返る。「1年目の時に試合に出ていてミスをして落ち込んでいたら、監督に『声を出せ。声で取り返すくらいの気持ちで声を出していけ』と言われた。キッカケは一つのミスだった」。高校時代もキャプテンではあったが、要所要所で声を出す程度。これを機に存在感をアピールするため、試合中、練習中のあらゆる状況で声を張り上げ、チームを鼓舞するようになった。「緊張している時も声を出したら楽になる。自分自身も楽しくプレーができるようになった。チームが盛り上がったら嬉しい」と言う。一方、富山はキャンプの練習中だった。「監督に声を出せと言われた。ルーキーの時はやっぱりあまり騒いでいけないのかなあと。大人しくしていた。高校時代も試合では普通に必要な声を出す程度でした。声を出してよかったと思っている。今は声を出すのが当たり前。出さないのが変くらいの気持ち。松石も凄いので負けない気持ちはあります」と胸を張る。
このキャンプでは2人は誰よりも声を出し続けた。臆することなく先輩たちにも熱い激励の言葉をかけ、練習全体に活気のある空気を作りだした。サブロー監督は「2人とも最初は大人しかったよ。でも、本当になんとかしようと声を出すようになった。存在感を見せてくれているし、頼もしい。本当にいい声。よくやってくれている。ああいう選手がいると助かる」と絶賛する。
18人の野手で構成された都城秋季キャンプ。その中で2人はまず声でアピールした。そしてガッツあふれるプレーで魅せた。20歳になったばかりの富山とまもなく20歳の松石。2人の存在感は際立っていた。
サブロー監督は「ファンの方が『ガヤーズ』と呼んでくれていることはメディアの方に言われて知った。でもそうやって知ってもらえるのも大事。他球団の方にも『あの2人、いい声を出すね』と褒めてもらえる」と笑顔だ。
サブロー監督が目指す理想のチームは「全員で勝って喜び、悔しい時は全員で悔しさを共有できるチーム。一つのプレーで、ベンチ全体が総立ちで盛り上がりたい。コーチも選手も。ボクも普段はあまり感情を出す方ではないけど、出来る限り、そうできるように頑張る。それはスタンドのファンの方も含めてそうありたい。スタンドとベンチでみんなで一体になってワイワイガヤガヤ盛り上がっていきたい」と言う。
都城で行われている秋のキャンプは厳しかった。練習が終わった時、誰もが脱力して地面に倒れ込むほどだった。それでも明るい。笑顔があった。サブロー新監督が作ろうとしているチーム像が見えた秋の日々だった。
文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章
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