甲斐達弘と安齋寛都「ディフェンスにプライドを」サンロッカーズ渋谷 U18(東京都)
秋葉真司コーチは、「リバウンドの局面で相手をネガティブにさせて、相手の強みであるトランジションやペイントアタックを出させないことが今日のテーマでした。前半はディフェンスの強度自体は良かったのですが、スマートさが足りず、相手の舞台である点を取り合う展開になりました」と試合を振り返り、「ただ、この数カ月で選手たちは、特に3年生はすごく変わったと思います」と選手たちの成長を強調しました。
秋葉コーチは今シーズンからSR渋谷 U18のヘッドコーチを務めています。それまではSR渋谷 U15のヘッドコーチだったため、選手の多くがU15年代に教えていたメンバーです。
そんな中、昨シーズンまでU18ヘッドコーチを務めた森茂達雄氏が9月に亡くなり、クラブに大きな衝撃が走りました。ただ、それをきっかけに選手たちが変わったと秋葉コーチは言います。「僕も手探りでしたし、選手たちも苦しみながら自分たちのバスケを模索していました。森茂さんが亡くなったことで自分たちが教えてもらったバスケ、それを表現するために自分たちがやるべきこと、表現しなくてはいけないものが見えました」
そんなチームにおいて、ディフェンスの先頭を走り続けたのが3年生の甲斐達弘選手と安齋寛都選手です。甲斐選手は、「自分たちはSR渋谷というチームを背負ってやっている以上、ディフェンスにプライドを持ってやらないといけません。その中で今日のゲームは前半にそれが表現できませんでした」と課題を語り、後半の変化をこう説明します。
「頻繁にハドルを組みながら、まずディフェンスをやろうとみんなに声をかけて、全員の気持ちをしっかりとディフェンスに向けることを意識しました。そういうリーダーシップは少しずつ表現できるようになってきたと思います」
「その中で湘南工科大学附属さんは、ユースチームに比べるとスピードとフィジカルに長けています。それに負けないように気持ちを出していくことを意識したし、これから僕たちがこの強度に対しても勝負できるという自信を得るためにも、自分から身体を当てに行くことを意識しました」
かつてのSR渋谷 U18はスキルとバスケIQは高くてもどこか脆さのあるチームでしたが、当時の森茂コーチは「選手たち自身で気付かないと変われない」という信念の下、見守り続ける決断をしていました。その思いは選手たち、そして秋葉コーチに引き継がれ、今まさに花開こうとしています。
自分たちのやるべきバスケを「分かっているつもり」ではなく、実際にコートで表現すると決めたSR渋谷 U18の選手たちは、森茂コーチから学んだことをベースに、秋葉コーチとともにさらなる進化へと突き進みます。
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