岩永杏奈、逆転でステップ史上8人目のアマチュアV
16歳のアマチュアとは思えない岩永杏奈の鮮やかな逆転劇だった。最終組の2つ前で回っていた六車日那乃が15番パー4でボギーを叩き、岩永、加藤麗奈の3人が通算9アンダーで首位に並ぶ。すると、その15番で岩永が8メートルを沈めてバーディーを奪い、混戦を抜け出す。さらに、16番パー3ではティーショットをピン手前1メートルにピタリ。あっさりと沈めると、17番パー4でも下りの5メートルを決めて、なんと3連続バーディーで一気に通算12アンダーまでスコアを伸ばした。最終18番パー5ではタップインでパーパットを決め、プロのトーナメントで初優勝を飾った。
「3日間60台で回り、すごくいいプレーができただけでなく、優勝できてうれしいです」。同ツアーでのアマチュア優勝は史上8人目だが、7人目は、岩永と同じ兵庫県出身で同学年の後藤あいだった。「もちろん刺激にもなりましたし、自分も同じように優勝したいという気持ちがあったので、達成できてうれしいです」。見事な有言実行だったが、今大会の直前まではショットの不調に喘いでいた。前週に出場したJLPGAツアーの樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントでは、第1日に79を叩き、通算7オーバーで予選落ちを喫している。
「アイアンが20ヤードぐらい右に飛んでいって、どうやってもグリーンに乗らない状態でしたが、コーチに動画を見てもらったり、いろいろスイングの調整をした結果、どうにか調子が戻ってきました」。わずか1週間で復調するところは、さすが日本アマチュアゴルフランキング1位をキープしているだけのことはある。
また、冷静に試合展開を読む力も備わっている。16番では、「このホールでバーディーを奪えば単独首位になる」とティーショットを放つ前から把握し、17番では「ここでバーディーを奪えば、最終18番でよほどのミスをしない限り勝てる」と考えていた。2打リードで迎えた18番では「パーでも勝てる」と思い、プレッシャーを感じることなくプレーできたという。
来年は最終プロテストを受験し、再来年からはJLPGAツアー、さらにその先は海外ツアー参戦と青写真を描いている岩永。そのためにも、現状で満足することはなく、ドライバーの飛距離アップはもちろん、パッティングの精度やアイアンショットの精度も上げるつもりだ。次戦は2週後に開催されるステップ・アップ・ツアーの京都レディースオープンに参戦。史上初、アマチュアでのステップ2勝を挙げる可能性は十分ありそうだ。
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