【柏レイソル】プレーメーカー小西雄大の大きな復帰「2025Reysol Report Vol.22」

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 小西雄大にとっては、YBCルヴァンカップ決勝が復帰戦となった。自身の決勝点で大逆転勝利を飾った第27節浦和レッズ戦以来の出場である。
「ケガをしていた選手が戻ってくることによって、監督としてはオプションが増える。雄大の復帰はポジティブなニュース」(リカルド・ロドリゲス監督)
 今年の夏、小西はモンテディオ山形からレイソルに加わった。彼もまた、徳島ヴォルティス時代にリカルド監督から指導を受けた選手の一人。7月にリカルド監督と久しぶりに顔を合わせたときには「私のサッカーは分かっているな?」と笑顔で言われたという。

 確かにチームへのフィットは早かった。初出場は7月30日のスタッド・ランス戦。この試合では「雄大がヴォルティス時代と同じプレーを再現してくれた」(ジエゴ)というとおり、小西は左サイドのジエゴへミドルレンジのパスを通し、瀬川祐輔の得点を生む起点になった。そして中断明け初戦の第25節湘南ベルマーレ戦では中川敦瑛の得点をアシストし、第27節のレッズ戦では逆転ゴールと、加入直後から結果を残し続けてきた。
 ルヴァンカップ決勝でも、後半からピッチに入った小西は、負傷明けを感じさせない好パフォーマンスを見せた。前半で3点をリードしたサンフレッチェ広島が、リスクを負わずに若干ペースを落としたということがあったにせよ、後半に関してはレイソルがサンフレッチェを敵陣に押し込んで攻撃をし続けた。相手の強度の高いマンツーマンディフェンスを剥がし、長短のパスで攻撃を組み立て、レイソルが反撃に出る流れを生み出したのは小西だった。

「プレーのフィーリングは良かったです。後半は3点リードしていたサンフレッチェがボールを持たせてくれたこともあったんですが、そこを抜きにしても自分のコンディションは良くなっています」

【©︎KASHIWA REYSOL】

 リーグ戦は残り3試合。レイソルは自力でACL出場権を獲得できるチャンスがあり、首位の鹿島アントラーズの結果次第では、3連勝すればリーグ優勝も見えてくる。もちろん残り3試合も簡単ではない。だからこそ流れを変えたいときに、攻撃のテンポを上げられる小西の存在が重要になる。特に名古屋グランパスは、サンフレッチェと同じくマンツーマン気味のアグレッシブな守備をするチームであり、システムも同じだ。小西はサンフレッチェ戦の戦い方を踏まえて、グランパス戦の攻撃のイメージを語る。

「どこで数的優位を作るかが重要だと思います。サンフレッチェ戦では押し込むことはできましたが、守備を固められるとスペースがなくなるので崩すのも難しい。スペースがあるタイミングでは背後を狙うことをオプションとして持ちながら、ボールを保持して相手を動かすことを使い分けていきたい」

 また、小西が加わることのメリットの一つに左足のミドルシュートがある。前節の横浜FC戦では、引いた相手の守備をこじ開けたのは山田雄士のミドルシュートだった。外から狙うことの重要性を示した試合にもなった。残り3試合でも相手が守備を固めるという展開は想定できる。その際には外から射抜く小西の左足に期待がかかる。

「長い時間、チームを離れてしまったので、もどかしい時間が続いていました。残り3試合を1試合1試合、今まで以上に戦う姿勢を出して、自分の持っているものすべてを発揮する必要があると感じています」
 ケガで離れていたからこそラスト3試合に懸ける思いは強い。戻ってきたプレーメーカーが、レイソルの勢いを加速させる。

文:鈴木 潤(柏レイソルオフィシャルライター)
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著者プロフィール

1940年に母体となる日立製作所サッカー部が創部、1995年にJリーグに参戦。1999年ナビスコカップでクラブ史上初タイトルを獲得。ネルシーニョ監督のもと、2010~2011年には史上初となるJ2優勝→J1昇格即優勝を成し遂げる。さらに2012年に天皇杯、2013年に2度目のナビスコカップ制覇。ホームタウンエリアは、柏市、野田市、流山市、我孫子市、松戸市、鎌ケ谷市、印西市、白井市の東葛8市。ホームスタジアムは、柏市日立台の「三協フロンテア柏スタジアム」。主な輩出選手は、明神智和、酒井宏樹、中山雄太。

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