早大野球部 計10奪三振の完封勝利 それぞれが集大成を見せ今季最後の公式戦・早慶戦を連勝で飾る/慶大2回戦

チーム・協会
【早稲田スポーツ新聞会】(記事 林田怜空、写真 西村侑也)
東京六大学秋季リーグ戦 11月2日 神宮球場


 前日の慶大1回戦を制した早大はこの日、2連勝での勝ち点奪取を目指し、早慶2回戦に臨んだ。試合は3回、暴投の間に渋谷泰生(スポ4=静岡)が生還して先制すると、6回には寺尾拳聖(人3=長野・佐久長聖)の適時打などで2点を追加。投手陣は10奪三振を奪うなど慶大を圧倒し、早慶戦2連勝を果たした。
 早大は初回、1死から石郷岡大成(社4=東京・早実)が安打を放ち出塁するも、小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)と寺尾が連続で中飛に倒れ、得点ならず。続く2回にも先頭の前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)が中前安打を放って出塁したものの、後続が倒れて先制点を奪い切るには至らなかった。それでも3回、先頭の渋谷が出塁すると、尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)が四球を選び、無死一、二塁の好機を迎える。その後、渋谷が三塁に進んで打席には寺尾。その3球目が暴投となり、その間に渋谷が生還し、先制点を奪取した。

1回に安打を放った石郷岡 【早稲田スポーツ新聞会】

 早大の先発は、次代のエース候補・髙橋煌稀(スポ2=宮城・仙台育英)。初回から150キロを計測し、状態の良さを見せていた髙橋だが、2死から三塁打を浴びてピンチを招いた。しかし、続く常松広太郎(4年)を力で押し切って捕邪飛に仕留めると、以降5回までに許した走者は内野安打と死球による2人のみ。この日もゾーン内を積極的に攻め抜き、威力のあるボールで打者を圧倒していった。

 しかし6回、先頭打者の打球処理を前田健副将が誤り出塁を許すと、続く打者に中前打を浴びて無死一、二塁のピンチを招く。相手打線のクリーンアップを前に、この日最大のピンチを迎えた髙橋煌だったが、今津慶介(3年)を空振り三振に斬って取ると、続く常松も詰まらせて浅い外野フライで仕留める。更に、加藤右悟(1年)を見逃し三振で打ち取り、ピンチを脱出。味方のミスを帳消しにする圧巻の投球を見せ、慶大打線の反撃の芽を摘み取った。

先発した髙橋煌 【早稲田スポーツ新聞会】

 その裏の6回、先頭の小澤主将が左翼線に落ちる二塁打を放って出塁すると、続く寺尾が右翼へ痛烈な適時打を放って追加点を奪う。その後、2死を奪われたものの、吉田瑞樹副将(スポ4=埼玉・浦和学院)が申告敬遠で歩かされると、黒﨑将太(文4=東京・国学院久我山)、渋谷が連続で四球をもぎ取り、押し出しで追加点を奪った。なおも満塁の場面で、尾瀬が打席に入るも、ここは遊ゴロに倒れて得点ならず。3点差で試合は終盤戦へと突入した。

適時打を放った寺尾 【早稲田スポーツ新聞会】

 8回、早大は、前日8回を投げた伊藤樹(スポ4=宮城・仙台育英)をマウンドへと送り出す。早大でのラストマウンドに登った伊藤樹は、前日の疲れを感じさせない投球を披露。直球は140キロ後半を記録し、切れ味鋭いスライダーを軸にアウト3つすべてを三振で奪う圧倒的な投球を披露した。この試合では、再三雄叫びをあげた伊藤樹。次の舞台で、より高く羽ばたく大エースの姿が待ち遠しい。

8回に登板した伊藤樹 【早稲田スポーツ新聞会】

 9回のマウンドには、この日も田和廉(教4=東京・早実)が上った。威力抜群の直球はこの日も健在。相手打者を押し切り、投ゴロ、二飛で2アウトを奪うと、3つ目のアウトは三振で奪取。早大の守護神が、どのような成長を遂げるのか。将来像を見通すことはまだ誰にも出来ないだろう。

9回に登板した田和 【早稲田スポーツ新聞会】

 3-0で早慶2回戦を制した早大。春季リーグ戦に続いて、2連勝で慶大を圧倒し、六大学100年目の早慶戦は、4勝0敗で早大が制する結果となった。

 春季リーグ戦を制し、悲願の4連覇を目指した秋季リーグ戦だったが、法大戦で投手陣が崩壊し勝ち点を落とすなど、苦しいシーズンに。それでも、早慶戦で勝ち点を奪ったことで2位フィニッシュを決め、前回覇者としての意地は見せた。来季は挑戦者として臨む久々のシーズン。天皇杯奪還に向け、鍛錬の冬が始まる。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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