オニール体制初の大一番 セルティック、激闘の末に宿敵超えで決勝へ
延長戦で宿敵撃破!セルティック、3-1でレンジャーズを下し決勝進出
ハムデン・パーク、グラスゴー
セルティック 3-1 レンジャーズ
(ケニー 25’ マクレガー 93’ オスマンド 109’)
ロジャーズ監督の電撃退任という激動のニュースを受け、暫定指揮官オニールのもとで再スタートを切ったセルティック。前節ではフォルカークに4-0の大勝を収め、混乱の中でもチームとしての結束と攻撃力を見せつけた。
そして迎えた11月2日、舞台はスコットランドの聖地ハムデン・パーク。リーグカップ準決勝で伝統のライバル、レンジャーズとの“グラスゴー・ダービーに挑んだ。激しい緊張感に包まれる一戦で、負傷離脱していた前田大然が先発復帰。旗手怜央はベンチからのスタートとなった。
試合は序盤から一進一退の攻防となった。10分にはトゥネクティが左サイドから右足で狙うも、わずかにクロスバーの上。19分にはセルティックが押し込む展開の中でオウンゴールを誘発し先制したかに思われたが、VAR判定で取り消される。それでも25分、均衡を破ったのはセルティックだった。右コーナーからエンゲルスが正確なクロスを送り込むと、ジョニー・ケニーが高い打点のヘディングシュートを叩き込み先制。勢いそのままにチームはペースを握った。ケニーはこれで直近2試合で3ゴール目、まさに絶好調のストライカーとして存在感を放った。
30分にはGKカスパーが鋭い反応でレンジャーズの決定機を防ぎ、チームを救う。38分にはラルストンへの危険なタックルでセロ・アースゴードが一発退場。セルティックは数的優位を得て、主導権を完全に掌握したまま1-0で前半を折り返した。
後半もセルティックはボールを支配し続けたが、追加点が遠い展開に。71分には旗手が投入され、リズムの変化を狙う。しかし80分、流れに逆らうようにレンジャーズがPKを獲得。これを冷静に決められ、スコアは1-1。試合はそのまま延長戦に突入する。
延長後半の94分、試合を再び動かしたのはキャプテンのマクレガーだった。左右にボールを散らして相手守備を下げさせると、バイタルエリアでパスを受けたマクレガーが強烈な左足シュート。GKの手を弾いてゴールネットを揺らし、値千金の勝ち越し弾を叩き込んだ。さらに109分には途中出場のカラム・オズマンドがダメ押しの3点目を決め、試合を決定づけた。
延長の末、3-1で宿敵レンジャーズを撃破。チームは混乱を乗り越え、力強くリーグカップ決勝進出を決めた。決勝の相手はセント・ミレン。オニール体制の下、再びトロフィーを掲げる日を目指し、セルティックの挑戦は続く。
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