「えがお共創プロジェクト」から発信する誰でもサッカーを楽しめる環境
誰でもサッカー観戦を楽しめるのを当たり前に
このセンサリールームとは、誰でも安心してサッカー観戦ができるように大音量や眩しい光、人混みを避けた、遮音設備や照明が工夫された部屋のこと。
ここ数年でJリーグでもセンサリールームの設置が増えてきているが、もっと認知を広げて誰でもサッカー観戦を楽しめることを当たり前にしたい。そういった考えのもと、川崎では各社と協働し2019年から「えがお共創プロジェクト」を継続的に開催。本イベントを担当するフロンターレスタッフの大木淳平さんが「僕らだけでは成り立たないですし、協力してくれている方々がいてこそのイベントなので感謝しています」と話すように多くの方の想いが込められている。
「障がいをもっている方々やそのご家族は安心してスポーツ観戦するのが難しい場合もあります。そのなかで、えがお共創プロジェクトでは安心して観戦できるように環境を整えています。試合が終わったとき、勝敗は関係なく試合観戦できてよかったと嬉しい言葉を毎年いただいているので、ありがたい限りです」(大木さん)
サポーターとしての想い
参加者たちは当日、ウォーミングアップに向かう選手たちをピッチで迎え入れたり、子どもたちがわかりやすいように、ひらがな表示された大型ビジョンの選手紹介を楽しんだり。試合中もサポーターと一緒に手拍子をしながら応援する楽しさを体感。子どもたちも「すごく楽しい!」と笑顔に溢れていた。また親御さんも「なかなか普段は大勢のなかで見る、待つというのが難しいので観戦できたことが嬉しいです。あまり出かけることも少ないですし、今日は安心して試合を観られたのが一番大きかったです」と笑顔を見せていた。
「Jリーグが百年構想を掲げているなかでヨーロッパ、プレミアリーグではえがお共創プロジェクトのような観戦シートが常設されていて当たり前になっています。えがお共創プロジェクトは広がってきていますが、まだまだ。日本でも当たり前になって誰でもサッカーを楽しめる場所を作っていけるように、等々力からどんどん発信していきたい。
僕らにとってはスタジアムにいるのは当たり前。でも今日来てくれている子は、この一瞬が大事なんです。もちろん自分が戦っているチームを応援しなければいけない立場ですが、それ以上に大事なものがここにあるんだと思います」
クラブがサポーターと一緒に活動することでフロンターレの魅力はどんどん伝わっていく。スタジアムで時間を共にすることで発達障がいの子どもたちの特性を理解できれば「障がい」は「個性」へと変わり、お互いの壁も取り払われていくだろう。「えがお共創プロジェクト」を継続していくことで、みんなが描く「誰でもサッカーを楽しめる」環境を作っていけるはずだ。
(取材:高澤真輝)
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