苦しむバスクの両雄が激突。ラ・レアルとアトレティック、ダービーを復調の足掛かりとできるか

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ヨーロッパにおいて最も特別なダービーの一つ、レアル・ソシエダとアトレティック・クルブによるバスクダービーが11月1日の現地時間18時半に行われる。共に今季は不安定な戦いが続く中、迎える宿敵との直接対決は勝てば流れを大きく変え得るチャンスである一方、負ければ大きなダメージを被る危険性も秘めた極めて重要な大一番となる。

イマノル・アルグアシル前監督が昨季終了と共に退任した後、チュリウルディン(白青=レアル・ソシエダの愛称)はBチームから昇格したセルヒオ・フランシスコ監督の指揮下で再スタートを切った。だがチームは苦しい船出を強いられ、ラリーガ EA SPORTS 第8節まで1勝2分5敗と低迷。10月の代表ウィーク明け以降は2試合で勝ち点4を加えたものの、まだ復調したとは言い難い状態にある。

第9節セルタ戦はハーフタイム前に退場者を出した相手に大苦戦を強いられ、終盤のゴールで1ー1に持ち込むのがやっと。2ー1で辛勝した前節セビージャ戦も、ミケル・オヤルサバルが決めた2ゴールはいずれも相手のミスがもたらしたものだった。順位的にもこの勝利で降格圏からは脱出したものの、まだ18位バレンシアと同勝ち点の17位に沈んでいる。

今季2勝目を挙げたセビージャ戦ではオヤルサバルが2得点。レアル・ソシエダは火曜のコパデルレイ1回戦でも6部ネグレイラを3ー0で下し、今季初の公式戦2連勝を実現している 【(C)LaLiga】

一方のアトレティックも苦しい戦いが続いている。開幕3連勝を挙げるまでは良かったが、チャンピオンズリーグが開幕した9月以降は7試合でわずか1勝。そのうち5試合は無得点で終えおり、得点力不足は深刻だ。前節ヘタフェ戦もホームでほぼノーチャンスに抑えこまれ、0ー1で完封負けしている。

ヘタフェ戦ではボルハ・マヨラルのゴールにより0ー1で敗戦。アトレティックの完封負けは今季早くも4度目となる 【(C)LaLiga】

それでもまだ上位とは僅差の9位につけており、シーズン最大の目標であるヨーロッパ進出は十分に可能な状況にある。その意味では今週末のダービーは上位争いに再び加わるチャンスとなるが、アウェーのダービーで勝ち点3を持ち帰るのは簡単ではない。今季のアウェーゲームはここまで1勝1分2敗。しかもアウェーのダービーで最後に勝ったのは2017年の一戦まで遡り、以降の8試合はホームのレアル・ソシエダが5勝3分と上回っている。

一方、サンマメス開催を含めた直近3試合のダービーはアトレティックが2勝1分と上回っている。レアル・ソシエダの最後の勝利は2023年のホームゲームで、その後はアトレティックがホームで2連勝。最後の対戦はアノエタで行われた今年5月のダービーで、0ー0の引き分けに終わっている。

果たして今回はレアル・ソシエダがホームでの無敗記録を伸ばすのか、それともアトレティックが流れを変える勝利を掴むのか。苦しむバスクの両雄による、絶対に負けられないダービーがもうすぐ始まる。

アトレティックが最後に勝ったアウェーでのダービーは2016/17シーズンの第27節。ラウール・ガルシアとイニャキ・ウィリアムスの得点により2ー0で制している 【(C)LaLiga】

レアル・ソシエダが最後に勝ったダービーは2023/24シーズンの第8節。ロビン・ルノルマン、久保建英、オヤルサバルがゴールネットを揺らし、3ー0で快勝している 【(C)LaLiga】

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