【中日3位】最速157km/hの怪物「篠﨑国忠」を徹底解説!【伸びしろ∞の20歳】
プロフィール
背番号:21
出身:東京
生年月日:2005年6月12日
身長:193㎝
体重:100㎏
投打:右/右
経歴:修徳高
193cmの長身から投げ下ろす150キロ超の直球と140キロ台のフォークを武器に三振を奪う右腕。入団2年目にして才能が一気に開花し、開幕から150km/h超を連発。7月27日の福岡ソフトバンク(3軍)戦では4回45球で7奪三振、8月16日の香川OG戦では自己最速157km/hをマークし、1年間で最速を9km/h更新するなど、規格外のスケールを示した。プレイヤータイプとしては中継ぎなら山﨑颯一郎、先発なら山下舜平大をイメージする。
修徳中では1年秋から主戦を務め、2年時に関東大会優勝を経験。中学卒業時にはすでに身長は187㎝に達していた。修徳高校では1年秋からベンチ入りを果たし、2年夏には背番号1を背負って東東京大会に挑むも3回戦敗退。
3年春に腰痛で離脱したが、その期間に背中や体幹を鍛え上げ体重を15kg増やした。その結果、集大成となる3年夏には自己最速の148km/hを計測。MLB球団も視察に訪れるほどであった。大会では準々決勝まで進むもコールド負けを喫し敗退。
高校卒業時には「プロ一本」で挑んだが、指名漏れを経験。その後、1年でも早くNPBに入るため、徳島インディゴソックスへの入団を決断した。
舞台を徳島に移した1年目は、公式戦での登板はわずか2試合にとどまり、球速やコントロールの向上にも苦しんで思い描いたような結果を残せず、「上手くいかなかった一年」と振り返った。それでも、オフには徹底したウエイトトレーニングとメディシンボールを用いたシャドーピッチングに打ち込み、フォームの安定と出力強化に励み、2年目の飛躍へつながる土台を築いた。
元WBC日本代表の糸井嘉男氏(元阪神タイガースなど)も、自身のYouTubeチャンネルで「可能性を秘めている」と評価した逸材。193㎝・100㎏の規格外の体格に加え、入団からわずか2年で9km/hも球速を伸ばした進化は、まさに“無限の伸びしろ”。夏以降は球速・内容共ともにさらに進化を遂げ、成長曲線は加速度を増している。
堂々とした存在感を放ち、物怖じはしない一方、時折天然な一面も見せる。そのスケール感と個性的なキャラクターが相まって、今後の飛躍が一層楽しみな存在である。
基本成績
今年の成績を見てみると、奪三振率の高さが目立つ。奪三振率9.32は40イニング以上投げた投手の中で4位の数字。リーグの中でイニング以上の奪三振を記録した投手(=奪三振率9.00以上の投手)がそもそも5名しかおらず、今季の四国アイランドリーグは打高傾向が強かった中で、三振を奪える貴重な投手と言える。
特に後期は33.1イニングを投げ、39奪三振で「奪三振率10.53」と高い奪三振率を記録しており、前期以上に後期は力強い投球を披露していた。特に7月27日のソフトバンク3軍戦では、4回を投げて7奪三振、被安打はわずか2本と圧巻の内容。なんとわずか45球でソフトバンク3軍打線を片づけてみせた。
球種別スタッツ
変化球に注目してみるとスライダーではなく、カーブを操るところは個性的なスタイル。独立リーグではストレートとの球速差があるカーブで見逃しストライクを取ろうとしながら、制球できない投手が散見される。しかし、篠崎はカーブのストライク率が62.4%あり、意表を突くボールで見逃しストライクを奪えた場面が多くあった。
追い込んでからのウイニングショットもやはりストレートで49個の三振のうち28個をストレートで奪っている。また、投球割合は低いがフォークも面白い武器となりそうだ。64球のうち56球が2ストライクで投げたもので、15個の三振を奪っている。フォークのWhiff%(空振り/スイング)は46.9%と高い数字が出ており、打者が振ってしまう高さへ投げる精度を高めることができれば、より奪三振能力は高まる。
ただ逆に言えば、追い込むまではストレートを軸にたまにカーブを交えるという2ピッチの内容。先発としてやっていくのであれば、スライダーでカウントを取るなど構成のバリエーション、選択肢の数はこれからののびしろの部分だ。この面白い素材がどのようなピッチングスタイルをNPBで見せてくれるのかは非常に楽しみ。
球速帯
変化球の球速帯は綺麗なグラデーションとなっている。特に投球割合が多かったカーブ(黄)は110km/h台のボールが多く、緩急差の強い投球構成だったことがわかる。またフォーク(緑)はストレートから見て10km/hほど遅い140㎞/h台も多く計測されている。この球速で安定して制球できるようになれば効果的な武器となるはずだ。
NPBのストレートとフォークの平均球速を見てみると、ソフトバンクの杉山一樹投手はストレートの約153km/hでフォークが約140km/h、楽天西口直人投手はストレート約150km/hでフォークが約137km/hなどストレートとフォークの球速差が12km/h程度ある。篠﨑は20歳ながらストレートだけでなく、フォークでもスピードのあるボールを投げられることも魅力だ。
◎データが導く!ストロングポイント!
どの登板でも安定してストレートの最速は150㎞/hオーバーを計測、平均球速でも140km/h後半という内容を残してきた。気温・天候や球場、本人の体調によって球速の出やすさが変わってくることも事実だが、篠﨑が今季1年間の登板で場面問わず出力の高さをアピールし続けてきたことも間違いない事実だ。
近い世代のストレートの平均球速を見てみると、楽天の大内誠弥投手が約145km/h、楽天の日當直喜投手が約144km/h、また今年ブレイクした日本ハムの達孝太投手は約148km/hだった。ストレート平均球速148.1km/hを誇る篠﨑の馬力は世代屈指の大きさだ。
また、黄色背景は篠﨑と同級生以下の世代の投手たち。高卒2年目の20歳という若さもドラフト市場において希少な存在であり、高く評価される素材として重要なポイントだ。
☆ステップアップ!1軍への道!
今年1年間で球速はNPBの投手にも見劣りしないレベルにまで成長した。一方で空振りはもっと奪えてもおかしくない。まだまだ球質には改善の余地がある。さらに変化球も今操れているのはカーブぐらいで、決め球も少ない。NPBで成長して、どんなピッチングスタイルを作り上げるのか。篠﨑国忠のピッチングが完成し、1軍の舞台で大暴れするところを楽しみにしたい。
データ担当
中俊輔(@SNaka99400680)
徳島インディゴソックスでは2020年シーズンより
SNSやYouTubeをはじめとした広報活動を
学生インターンの皆さんと共に行ってまいりました。
来シーズンもチームを一緒に盛り上げてくださる学生を募集いたします。
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