西村謙槙「ブロックリーグは全勝で勝ち切る」中部大学第一(愛知県)

U18日清食品リーグ
チーム・協会

【©U18日清食品リーグ】

10月13日、中部大学第一(愛知県)は明徳義塾(高知県)を102-53で破り、「U18日清食品ブロックリーグ2025 グループE」での優勝を果たしました。

7勝全勝での優勝ですが、平坦な道のりではありませんでした。中部大学第一は主力メンバーのケガが相次ぎ、今大会は一度もベストメンバーで戦っていません。10月12日の光泉カトリック(滋賀県)戦の前、常田健コーチは「毎試合、その時に戦えるメンバーで挑んでいて、ここまでは1、2年生中心でやってきました。この2日間は留学生がケガで出られないので、3年生を中心に日本人選手だけで戦います」とチーム事情を明かしつつ、「得点効率を上げるバスケ」を目指しました。

光泉カトリック戦はお互いに日本人選手同士の戦いとなりましたが、205cmのムアンバ ジョナサン選手を欠いている中部大学第一にとっては難しい立ち上がりとなりました。ペイントエリアを5人全員でケアし、ジョナサン選手がいる時のフォーメーションは使えません。リバウンドを取れずにトランジションからの3ポイントシュートを許すなど、なかなか自分たちのペースをつかむことができません。

攻守にミスが続いて、常田コーチから「慌てるな」との声が飛ぶ場面もありました。それでもドライブからのキックアウトでオープンの3ポイントシュートを決めるなど「得点効率を上げるバスケ」を随所に展開します。

【©U18日清食品リーグ】

そして48-41で迎えた後半、中部大学第一はディフェンスのギアを一段上げ、スティールからの速攻などイージーシュートを増やしてリードを広げていきます。また、相手のチェンジングディフェンスに対しても、馬越光希選手や音山繋太選手が勢いのあるドライブでディフェンスを引き寄せては、外で構える西村謙槙選手の3ポイントシュートに繋げるなどオフェンスが爆発。後半を48-24と圧倒して勝利を収めました。

光泉カトリック戦では3ポイントシュートや冷静なパスさばきでチームの勝利に貢献したゲームキャプテンの西村選手は「ジョナサン選手がいないので、日本人だけでリバウンドを取る方針でやっていましたが、前半は相手にオフェンスリバウンドを許し、そこからの失点が多かったのは今後の改善点です。後半はリバウンドも取れてトランジションが増えたので、そこから点差を広げられました」と試合を振り返ります。

ベストメンバーで戦えることが理想ではありますが、西村選手は「今まではインサイドで留学生に頼る部分がありました。この2日間は日本人だけで身体を張ってアタックしたり、良い経験を詰めています」とポジティブにとらえています。

【©U18日清食品リーグ】

翌日の明徳義塾戦では第1クォーターで10点のリードを奪うと、その後も全クォーターで上回り102-53での完勝を収めました。中部大学第一は7試合平均で93.8得点を奪い、失点は平均56.2に抑えるなど、内容も伴った完全なる勝利での優勝となりました。

中部大学第一は2022年と2023年にはU18日清食品トップリーグに出場し、ここ2年はブロックリーグに回っています。今年から大会のレギュレーションが変わり、今大会の優勝をもって来年3月に開催される「U18日清食品トップリーグ2026」出場を懸けた入替戦への出場権を獲得しました。

西村選手は「僕は3年生なのでもうトップリーグには出られませんが」と言い、こう続けます。「僕が1年生の頃はトップリーグに出て、東山(京都府)や福岡大学附属大濠(福岡県)と対戦して、すごく強度の高い試合をやっていたのが印象的でした。後輩たちにはトップリーグを経験してもらいたいので、今年のブロックリーグは全勝を意識しています。この大会はトーナメントと違って勝てばいいわけではなく、得失点差が関係してくるので、最後のブザーが鳴るまで気を抜かずに戦い続けます」

有言実行で最後まで戦い抜くことで、西村選手たち3年生はトップリーグへの参戦をかけた入替戦を後輩たちにプレゼントすることができました。


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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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