【日本オープンゴルフ選手権・1R】暫定3位タイ、歴代優勝者の小平智

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ここ最近では一番フェアと感じる今回の舞台

【競技報告:Y.Koseki 写真:Y.Watanabe】

第1ラウンドを3バーディ・2ボギーの71ストローク、暫定3位タイで終えた小平智。これが15回目の出場の2015年大会チャンピオンは今年の日本オープンについて、他の選手とは違った見方を語ってくれた。

ひとつは、多くの選手が今年も日本オープンならではのタフさ、と苦悩するコースセッティングについて、「ここ最近は難しすぎて、(特別に思い入れのある大会だけに)逆に心へし折られる大会だったんですが、今回は例年よりラフは整っているというか、ありえないという感じではない。ここ最近では一番フェアかな」と感想を口にしたうえで、「ショートアイアンの距離ならグリーンに打てなくもないので、今回は面白いと思えるし、気持ち的に落ち込むこともない。マネジメントしていけば何とかスコアを作れそうなセッティングなので、やりがいを感じています」と今年のコースへの対応に確かな自信をのぞかせた。
それでも優勝ということには「この試合は獲ろうと思って獲れる試合ではないので、余り意識していないけど、4日目のバック9で意識できる位置にいたいとは思う」とクールな構えだ。

もうひとつ、小平智にしか語れないだろう「見方」というのが、優勝者に授与されるマスターズの出場権についてだ。
小平はこれまで2度、2018年と翌19年にマスターズ出場を果たしているが、1度目は資格獲得となる世界ランキング50位入りを目指し、米ツアーだけでなく、アジア、豪州とポイントを稼ぎに世界中を飛び回って、ようやく獲得した念願の出場権だった。そして、2度目は強豪が集う米ツアー競技「RBCヘリテージ」優勝で得た出場権。
小平にとってマスターズ出場はそれほど大変な思いをして、それほど情熱を燃やした末に得た、誇り高い権利。「だからどうしても、(ここで勝って)僕が出たい」。マスターズは実力で勝ち取る、“ラッキー”で出てはいけない試合。そのことを良く知る自分だからこそ、というのだ。

今年の日本オープンが一段と熱くなった。
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(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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