息詰まる投手戦と2本のホームラン。突破の鍵を握るのは…【今日の“パない”はたらき】

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福岡ソフトバンク・野村勇選手(左)、北海道日本ハム・レイエス選手(右) 【©パーソル パ・リーグTV】

 10月15日に行われた「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第1戦は2対1で福岡ソフトバンクが勝利した。今日の試合で“ハンパじゃないくらいイイはたらき”、略して“パない”はたらきをした選手を両チームから紹介する。

【福岡ソフトバンク】投手戦の均衡破る一発! 野村勇選手

 試合は6回まで0対0と緊迫した投手戦。均衡を破る一発を放ったのは野村勇選手だった。第1打席はチャンスで三振、続く第2打席も内野フライと相手先発・達孝太投手の前に凡退したが、先頭で迎えた7回裏に投手交代。2番手・田中正義投手と対峙する。

 初球はスライダーを強振して空振り、フォークを見送ってカウント1-1。続く3球は同じような高さのストレートにスイングをかけたが、いずれもファウルとなった。そして6球目、キャッチャーが高めのつり球を要求したボールが甘く入り、快音残した打球はホームランテラスへと一直線。ついに試合を動かした。

【北海道日本ハム】ホームラン王がこのシリーズも大暴れ!? レイエス選手

 一発で先制を許した北海道日本ハムだが、この男も黙っていない。シーズン32本塁打でホームラン王に輝いたレイエス選手だ。8回表、福岡ソフトバンクも継投に入り、モイネロ投手に代わって2番手は松本裕樹投手がマウンドに上がった。

 レイエス選手を前に、一発警戒の場面。初球はこの日最速の158km/hと力のこもった直球がストライクゾーンに決まる。しかし続く2球目、外側の直球を弾き返すと、高々と上がった打球が逆方向ライトスタンドの中段へ。すぐさま同点に追い付いた。

 この試合は5打数3安打の活躍。ファーストステージ2試合でもいずれも3打数2安打と、絶好調だ。昨季は叶わなかったパーソル CS パ突破へ、レイエス選手の打棒が鍵を握るかもしれない。
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