3日間開催最終日も佐賀ナイター!今日こそデータに忠実に差し馬を狙う/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部

佐賀県競馬組合
チーム・協会

大恵総合研究所 【佐賀支部】

JRAが終わった後も佐賀競馬ではナイター競馬を開催中。
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。

その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。

連休中はいずれも1番人気と逃げ不振

みなさん、こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。

今日は三連休最終日。
JRA開催、さらには盛岡競馬場ではマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIも行われ目玉レースがたくさんです。
夜は佐賀競馬でぜひお楽しみください。

さて、今夜の最終レースは「全馬未勝利」「C2クラス」「1300m」という条件。
なんと、三連休中ずっと最終レースが「全馬未勝利」という条件になりました。

細かく見ると、1日目は3歳馬のみ、2日目は3~4歳馬&移籍2戦目以内が半数、そして今夜の3日目は5~7歳馬も混じるなど、少しずつ変化はしているのですが、一つの課題を色んな角度から解いていっているような気分です。

3日連続になりますが、改めて「全馬未勝利」「1300m~1400m」で行われた最終レースの直近1年の成績を見てみましょう。(3歳以上、全馬移籍初戦は除く)

1番人気は勝率38.1%、3着内率66.7%と高い好走率。
この2日間連続で1番人気が4着以下に敗れていて、若干好走率を下げたものの、引き続き高い信頼を置きたいデータです。

位置取りでは、逃げ不振。
こちらも2日連続で逃げ馬は4着以下に沈んでいます。
佐賀のような小回りコースでは逃げの好走率が非常に高く出るのですが、3着内率33.3%は低いと言えます。

一方で、6番手以下からの差し馬が1頭以上、3着以内に入った頻度は非常に高くなっています。
その頻度、5回に4回以上。
競馬は基本的に前に行った馬が有利なはずなのですが、ここまで差しが届くのも珍しい傾向です。
土曜日は11番人気で3着、昨夜は3番人気で2着に入った馬がともに9番手からの差しでした。

全馬移籍初戦の最終レースの成績 【表1】

上がり41秒台でも意外と狙える!?

この2日間、当コラムで指摘しながらも上手く馬券に反映できずにいたのが差し馬の存在。
「全馬未勝利」という条件ではとにかく差しが3着以内に絡むのですが、いかんせん全馬未勝利ゆえに「この馬、末脚が強い武器です!」と自信を持てる馬も少なかったです。

しかしながら、結果として差し馬が来ているので、何か糸口を見つけましょう。

C2クラスで行われた「全馬未勝利」の最終レースにおいて、出走各馬の佐賀での上がり最速タイム別に成績をまとめてみました。
なお、上がり最速タイムは直近5走(1300m~1400m)を対象としています。

まず、当たり前に成績がいいのは39秒未満の馬。
勝率100%ですが、こんなに速い上がりの脚を繰り出しながらも未勝利という存在は稀有で、直近1年で1頭しかいませんでした。

意外だったのは40秒台後半~41秒台後半ゾーンにポツポツと3着以内に入着の馬が見られたこと。好走率も極端に悪くはありません。
数字だけを見ると、つい切ってしまいそうなタイムなのですが、相手関係や道中のペースを考えると、このくらいの上がりの脚を使える馬であれば、上位争いも可能。

土曜日の最終レースで差して3着に入った馬は、これまでの上がり最速は41秒1だったのが39秒6の脚を使えてのもの。

よくJRAの敗因コメントで「昇級初戦で道中のペースがキツかった」というのを目にしますが、これの逆パターンと言えるでしょう。

佐賀での上がり3ハロン別成績 【表2】

逃げやすくて好走率の高い枠は?

前走、逃げたのは③アトラーレと⑩ヘレンテソーロ。
しかし、⑩ヘレンテソーロは佐賀競馬公式HPに無料掲載のネット新聞「うまかつ.net」の陣営談話で「今回はタメる競馬をすると思う」とのこと。
そうなると、③アトラーレの単騎逃げが叶いそうです。

冒頭のデータから、逃げ不振ではありますが、念のため逃げの馬番別成績を見てみると、3番枠は3着内率50%。
また、この枠から逃げた馬は延べ130頭で、3番目に逃げが多い馬番でした。
逃げ不振という当レースの傾向を横に置いておけば、いい枠に入ったと言えるでしょう。

馬番別の逃げの頭数と好走率 【表3】

では、気になる予想と買い目は?

レース傾向として逃げは不振な一方、先行馬は1頭は3着以内に入っていることから、まずは先行候補から④ミッキージェントル
JRAから移籍初戦の前走は4番手から運んで4着。
今回は「うまかつ.net」の調教短評が「上積み十分の動き・B」で、さらなる前進が期待できます。

逃げ不振が気になるものの、持ちタイム最速(佐賀ダート1300m)の③アトラーレも買い目に入れたいところ。
持ちタイム最速馬の全馬未勝利戦での成績は【3、2、2、12】で、一見好走率が高くないように見えるのですが、実は4着以下に敗れた12例中11例が「持ちタイムなし(同距離経験なし)の馬が3着以内に入った」パターン。
今回、持ちタイムなしで好走しそうな馬は④ミッキージェントルを筆頭に数頭いるものの、前走からの上積みにも期待します。

データからは差し馬を外せません。
後方から脚を伸ばす競馬をしていて、上がり3ハロン40秒台~41秒台の馬はここで一変の可能性あり。
該当するのは①イリゼルース、⑩ヘレンテソーロ、さらに前走上がり3ハロン39秒9で4着の⑪カシノメンコチャンも。

ここに、大井から移籍初戦の⑥ユヌブリーズ、馬体重が減っていれば⑧クラウンキューまで。

買い目は手広く。
馬単1頭軸マルチ ④-①③⑥⑧⑩⑪ 12通り

三連休最終日、買い目が血迷ってきたぞー!

YouTube生配信中! SAGAリベンジャーズC2-27組 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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