ボートレース三国で開催される「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」(優勝賞金163万円、副賞として金100グラムほか)は10日に前検日を迎えた。3日間の超短期決戦で、A1、A2級の合計48人が参戦。

　初日トーナメント(5～12R)で選考順位により振り分けられた各番組の6人が枠番抽選を行い、1～3着が2日目のセミファイナル(9～12R)に進出。各レース1着がファイナルに進出できる。セミファイナル1着の4人はファイナル1～4号艇に入り、5号艇はセミファイナル2着選手のトーナメント得点最上位選手。6号艇は復活戦1着のトーナメント得点最上位選手が入る。

　舞台が三国ということで、まさに抽選運も大きな鍵を握る今回。直前の多摩川周年記念で通算2回目のG1制覇を果たしたばかりの菅章哉(徳島出身・徳島支部37歳)【冒頭の写真】は、12Rで1号艇を引き当てた。菅といえばコースに応じてチルト（取り付け角度）を変えるタイプだが、1コース有力となったことでバランス型の仕上がりをめざすことになりそう。前検ではチルト3度で「まだ合っていない感じ」と思案。同じレースに出走する中島孝平は「チルトをはねていた菅にやられました」と話したが、菅自身は実戦で心もとない、とジャッジした。恐らく本番は1コースから伸びられない程度の味付けで、最低限の出足をつけてくるはずだ。

　気配的に楽しみなのは、トーナメント10Rを5枠から走る地元の西橋奈未(石川出身・福井支部29歳)【写真上】だろう。前日まで戸田オールレディース(優出3着)を走り、休む間もなく地元の祭典に参戦。疲労はあるだろうが、西橋はホーム水面ということもあって元気いっぱい。「お祭りなので3日間楽しんで走ります」とニッコリ。10Rは大外6コース回りもあるメンバー構成でも「追い風が強く吹くようなら大外でも面白いかもしれませんよ」。地元水面のツボを知るだけあって説得力あるコメントを残した。

　トーナメント11Rでは1枠となった長嶋万記(静岡出身・静岡支部44歳)【写真上】が前検で活発な動きを見せた。引いた41号機は前回の仲航太が優出3着。前検はその勢いを感じさせる行き足だった。「特訓というより足合わせで雰囲気が良かったですよ」と楽しみな様子。

　初日の注目は菅章哉が1枠を引いたトーナメント12R。

＜三国 初日 12R トーナメント＞
1枠　菅　　章哉（徳島・徳島）
2枠　坂元　浩仁（愛知・愛知）
3枠　中島　孝平（福井・福井）
4枠　藤田　浩人（佐賀・佐賀）
5枠　下出　卓矢（石川・福井）
6枠　江本　真治（山口・山口）
※()内は出身・支部の順

　抽選で1枠を引いた菅章哉はチルト調整でバランス型にするか。中島孝平と下出卓矢の地元勢2人がスタート攻勢で菅にアタックする。もつれると差す藤田浩人が絡むか。

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