ラスト3Hで再逆転 アマ・後藤あい劇的V

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後藤 あい 【Photo:Yuichi Masuda/Getty Images】

JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第16戦『Sky レディスABC杯』(賞金総額4,000万円、優勝賞金720万円)大会最終日が10月10日、兵庫県加東市、ABCゴルフ倶楽部(6,675ヤード/パー72)で行われ、アマチュアの後藤あいが通算4アンダーで優勝を飾った。この日、首位スタートもスコアを落としながら、上がり3ホールで3連続バーディーフィニッシュ。ステップ史上7人目のアマチュアVを決めた。1打差の通算3アンダー、2位は高野あかり。通算2アンダー、3位タイに武尾咲希、石田可南子が入った。

ステップ・アップ・ツアーで史上7人目のアマチュア優勝。後藤あいはラスト3ホール、劇的な3連続バーディーで劇的Vをもぎとった。「まさか、優勝とは思ってもいなかった。前半、すごく苦しいゴルフでしたから…」と、信じられない表情を浮かべながら語った。

先にホールアウトした高野あかりと通算3アンダーで並び、最終18番を迎える。自慢の飛距離が最大の武器。1Wを思い切り振り抜いた。残り145ヤードの第2打は9Iで2オンに成功。ピン左から約5メートルのイーグルパットを50センチに寄せた。

「去年もこの大会に出場させていただき、いいプレーができた。ウイニングパットの前、そんなことを思い出しながら池をながめていました」と振り返った。そして、難なく、バーディー奪取。終わってみれば、1打差をつけていた。

それにしても、大会最終日は16年の人生でもっとも長かった一日に違いない。首位でスタートしたものの、11番まで4ボギー。いったんは優勝争いから遠ざかったように見えた。

しかし、16番のティーイングエリアでリーダーボードを確認すると、首位とは2打差。「意外に差が開いてはいない。もう攻めるしかない」と気分を一新した。7Iでグリーンをとらえ、2.5メートルのバーディーを沈めた。「きょうの初バーディー。流れがきたのでは、と思った。自然にガッツポーズも出て…」という。

続く17番はアイアンショットの切れ味を披露。残り160ヤードの第2打を30センチへつけ、連続バーディーを決め再び、首位に並んでいる。身上でもある「最後まであきらめない」を体現した。

後藤 あい 【Photo:Yuichi Masuda/Getty Images】

実は、アッと言わせたのは今回が初めてではない。『第56回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック』の大会期間中に開催された『2025朝日インテックpresentsドライビング女王コンテスト』で、277.8ヤードを記録。史上初のアマチュアVを達成している。「小さい時から、軽くて柔らかいシャフトで思い切りクラブを振ってきた。今も同じです」。

飛距離は最大のアドバンテージだ。次戦は15日に開幕する地元・兵庫の『ECCレディスゴルフトーナメント』へ出場する。

無限大の可能性を秘め、どんな進化を披露するのか-。
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