ラスト3Hで再逆転 アマ・後藤あい劇的V
ステップ・アップ・ツアーで史上7人目のアマチュア優勝。後藤あいはラスト3ホール、劇的な3連続バーディーで劇的Vをもぎとった。「まさか、優勝とは思ってもいなかった。前半、すごく苦しいゴルフでしたから…」と、信じられない表情を浮かべながら語った。
先にホールアウトした高野あかりと通算3アンダーで並び、最終18番を迎える。自慢の飛距離が最大の武器。1Wを思い切り振り抜いた。残り145ヤードの第2打は9Iで2オンに成功。ピン左から約5メートルのイーグルパットを50センチに寄せた。
「去年もこの大会に出場させていただき、いいプレーができた。ウイニングパットの前、そんなことを思い出しながら池をながめていました」と振り返った。そして、難なく、バーディー奪取。終わってみれば、1打差をつけていた。
それにしても、大会最終日は16年の人生でもっとも長かった一日に違いない。首位でスタートしたものの、11番まで4ボギー。いったんは優勝争いから遠ざかったように見えた。
しかし、16番のティーイングエリアでリーダーボードを確認すると、首位とは2打差。「意外に差が開いてはいない。もう攻めるしかない」と気分を一新した。7Iでグリーンをとらえ、2.5メートルのバーディーを沈めた。「きょうの初バーディー。流れがきたのでは、と思った。自然にガッツポーズも出て…」という。
続く17番はアイアンショットの切れ味を披露。残り160ヤードの第2打を30センチへつけ、連続バーディーを決め再び、首位に並んでいる。身上でもある「最後まであきらめない」を体現した。
飛距離は最大のアドバンテージだ。次戦は15日に開幕する地元・兵庫の『ECCレディスゴルフトーナメント』へ出場する。
無限大の可能性を秘め、どんな進化を披露するのか-。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ