<重賞レース分析>東京盃は、臨戦過程や馬格に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会
10月9日(木)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第59回東京盃(JpnII)が実施される。
全国のスプリンターたちが集結し、自慢のスピードを披露する注目のレースだ。11月に行われる「JBCスプリント」の行方を占う意味でも大切な一戦となり、TCK所属のフジノウェーブをはじめ、ラブミーチャン、キタサンミカヅキなど地方所属馬の活躍も目立つ。
ここでは東京盃過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。

レース情報
第59回 東京盃(JpnII)
発走日程:2025年10月9日(木)20:10発走
距離:1,200m

第58回優勝馬:チカッパ号 【東京シティ競馬】

■9番人気以下の馬は3着以内なし

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[8-6-8-18](3着内率55.0%)、5~8番人気の馬は[2-4-2-32](3着内率20.0%)、9番人気以下の馬は[0-0-0-57](3着内率0.0%)となっている。前評判の高い馬を素直に信頼した方が良さそうだ。

■「地方」所属馬も健闘している

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[2-4-2-79](3着内率9.2%)、「JRA」の馬は[8-6-8-28](3着内率44.0%)となっている。3着内率は「JRA」所属馬より低いが、「地方」所属馬が上位に食い込んだ例も決して少なくない。

■負担重量の重い馬は堅実

【負担重量別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

負担重量別成績を見ると、54.0kg以下の馬は[0-0-1-13](3着内率7.1%)、54.0kg超56.0kg以下の馬は[6-8-4-87](3着内率17.1%)、56.0kg超の馬は[4-2-5-7](3着内率61.1%)となっている。東京盃はこれまでの戦績などに応じた負担重量を課される別定競走だが、56.0kgを超えるほどの負担重量が課されることになる実績馬は、上位に食い込む可能性が高いと見るべきだろう。

■前走好走馬が中心

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、3着以内の馬は[8-6-8-46](3着内率32.4%)、4~8着の馬は[2-4-2-39](3着内率17.0%)、9着以下の馬は[0-0-0-22](3着内率0.0%)となっている。
なお、第56回(令和4年)以降の過去3年に限ると、3着以内の馬は[3-3-3-14](3着内率39.1%)、4着以下の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)である。大敗直後の馬は割り引きが必要だ。

■少頭数のレースをステップに臨んだ馬は不振

【前走の出走頭数別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の出走頭数別成績を見ると、10頭以下の馬は[0-0-0-20](3着内率0.0%)、11頭以上の馬は[10-10-10-87](3着内率25.6%)となっている。
なお、第55回(令和3年)以降の過去4年に限ると、11頭以下の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)、12頭以上の馬は[4-4-4-23](3着内率34.3%)である。臨戦過程を比較する際は、前走の出走頭数もチェックしておきたい。

■馬格も見逃せないポイント

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年)※「記録なし」は前走が国外の競走だった馬 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、480kg未満の馬は[1-1-0-31](3着内率6.1%)、480kg以上の馬は[8-9-9-75](3着内率25.7%)、「記録なし」の馬は[1-0-1-0](3着内率100.0%)、「計測不能」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。
なお、第53回(令和元年)以降の過去6年に限ると、480kg未満の馬は[0-0-0-18](3着内率0.0%)、480kg以上の馬は[5-6-5-41](3着内率28.1%)、「記録なし」の馬は[1-0-1-0](3着内率100.0%)である。小柄な馬は扱いに注意するべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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