【駅伝】古櫻復活を誓い 箱根路に向けたそれぞれの夏(15) 箱根駅伝を走るために チームを強くするために 未来を担う実力派ルーキーたち
3年連続の箱根駅伝出場を目指す日本大学陸上競技部特別長距離部門に、今春16名の新入生が加わった。高校時代に全国大会で活躍するなどの実績を持つ選手たちの何人かは、すでに実戦の中でその実力の片鱗を覗かせており、北海道で行われたトップチームの夏合宿にも6名の1年生が選抜された。これからの日大駅伝チームの主軸となることが期待される彼らに、その意気込みを聞いた。 (取材⽇:8 ⽉15 ⽇)
「高校での練習が自分に合っていて成長することができたので、同じ練習スタイルであればさらに上のレベルで成長できると考え、日大で頑張ろうと思いました」
大学での練習は「すごく距離を踏むなというのが第一印象でした」という。「高校と練習が似ていると言っても、走る距離がまったく違っていました。これまでロング走をあまりやっておらず、練習で長い時間を走るのは苦手でしたが、その部分も大学でしっかり対応できるようになれば、もっと強くなれると思っています」と抱負を語った。
「高校の監督が日大出身なので、ずっと勧められていました」とのことで門をたたいた。「最初は練習量が多くて少し戸惑いましたが、今はこの練習についていけば、もっと強くなれるだろうと信じて取り組んでいます」と、今後の飛躍を誓った。
「自分は長い距離に挑戦していきたいという気持ちがあったので、このチームの距離を踏むという練習の方針が自分に合っていると思って日本大学を選びました」
大学での練習は「当初はそこまで設定ペースが速くありませんでしたが、距離自体が長いので練習を重ねていくうちに疲労が重なってきました」と、きつさを感じることが増えてきたという。それでも、「きつさがある中で、どうパフォーマンスしていくかが大事だと思っています」と話すなど、気持ちの強さが垣間見える。
入学早々に参加した4月の記録会では、10000mを走った1年生の中で最も速いタイムを記録し、全日本大学駅伝の関東地区選考会でも、補欠ながら最終エントリーに登録された。夏を超えてさらに力をつけた秋には、上級生に迫る走りを見せてくれるはずだ。
「大牟田高校から日大へ進む人がしばらくいませんでしたが、声を掛けてもらいました。2年続けて予選会を突破して箱根駅伝に出場していますし、自分の目標としても箱根駅伝で活躍したいというのがあったので、これから伸びていく大学に加わって力になりたいという気持ちで入学しました」
高校とはレースの区間距離が違うぶん、練習でも距離が増えてくることは承知していたが、「そこはまだ対応しきれてはいません」。しかし、「距離を踏むことで先輩たちも伸びていると思う。同じように自分も長い距離にしっかり対応していき、いい記録を出したいと思います」と前を向く。
「新雅弘監督が来られてから結果も出て、チームの勢いがぐんと上がってきている。それも新監督の力だし、選手がそれについていこうとしているから伸びていると思うので、自分たちもそれについていこうと思っています」と話し、
「予選会を走りたい気持ちが大きいのですが、その時の体の状態が良ければ、全日本大学駅伝でも力試しをしてみたい」と、意欲を見せた。
「みんなが言っている通り、走る距離が長いなと感じています。高校でも距離を踏んできましたが、想像をはるかに超えていました。この合宿では多い時で1日50km以上踏むので、月間では高校とは比較できないほど距離を増しそうです」
距離を踏んでいくと、筋肉の疲労も溜まって体がきつくなり、「それまで楽にこなせていた練習もだんだん厳しくなっていく感覚があります」というが、それでも合宿の練習では集団の真ん中で力強く走っている。
「全日本大学駅伝の短い距離よりも、自分のタイプ的にはハーフマラソンの方が合っていると思うので、箱根駅伝予選会の出走を狙っていきたいです」と、大舞台でのメンバー入りを目指して日々励んでいる。
猪股選手と同様、大学での練習は「予想以上に距離を踏むな」という印象だったが、「距離の多さが最近の日大の勢いの秘訣なのかなと思う。そこにケアや治療を上手く取り入れながら順応していきたい」と前向きに捉えている。
4月の記録会では10000mで30分を切るタイムを出しており、大学初戦でその力を示した。夏合宿での練習は「きついです」と言いながらも、集団の中でしっかり先輩たちについて走る姿が印象的だ。
ニチダイシンジダイ
夏合宿序盤の長い距離走でも、上級生たちにしっかりついていくその姿に、頼もしげな視線を送っていた新監督。「これから試合で経験を積んでいけば、3年生になる頃が楽しみです」と顔をほころばせる。期待の新戦力たちが、新たな「ニチダイシンジダイ」を築いてくれるはずだ。
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