セレッソ大阪【J1リーグ第33節 C大阪vs.名古屋】終了間際にヴィトール ブエノの直接FKで1点を返すも、攻撃が停滞し、セットプレーを含む2失点を喫した前半をはね返せず、今季初の3連敗
立ち上がりは名古屋にサイドを広く使われ、クロスからの攻撃を受けたセレッソだが、ここをしのぐと次第にボールを握り始める。ただし、前半のセレッソは名古屋の高い位置からのプレスに対し、低い位置でのビルドアップを余儀なくされ、ボールを前に運べない。思うように相手のボックス内に進入できずにいたが、31分、カウンターの形から本間が前を向き、ラファエル ハットンとのワンツーで打開。ゴールへの予感を漂わせると、直後の32分に決定機。今節もトップ下で先発した柴山昌也を起点に香川真司、本間とダイレクトでつなぎ、最後は本間がニアへ速いクロス。ドンピシャのタイミングでハットンが合わせたが、シュートはGK武田洋平に防がれた。前半、セレッソが放ったシュートはこの1本のみ。それでも完全に崩した形だっただけに仕留めたかった。すると直後の36分、名古屋に決定機。ピッチ中央でマテウス カストロに起点を作られ、サイドへ展開されると、最後はクロスから木村勇大がゴール前でフリーの状態でシュート。こちらも決定的な形だったが、今度はGK福井光輝が右足に当ててビッグセーブ。桜の守護神も見せ場を作ったが、ここで与えたCKから失点。ニアで逸らされ、ファーで野上結貴に決められた。セレッソとしては前節の京都戦でもCKから2失点を喫していただけに、今節に向けてはトレーニングからセットプレー対策も重ねてきたが、防ぐことができなかった。これで名古屋の勢いが加速すると、45分にも2失点目。自陣左サイドのニアゾーンを攻略され、走り込んだ稲垣祥のクロスから木村にヘディングで決められた。
(文=小田尚史)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ