<重賞レース分析>レディスプレリュードは、臨戦過程が最大のポイントに!

東京シティ競馬
チーム・協会
10月7日(火)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第22回レディスプレリュード(JpnII)が実施される。
「プレリュード(前奏曲)」の名の通り、11月の「JBCレディスクラシック」の前哨戦として全国各地からさまざまな世代の実績馬が集う、3歳勢を含めた牝馬路線のダートグレード競走だ。平成16年に第1回が施行された「TCKディスタフ」を前身としており、第8回(平成23年)から現在の名称に変更された。
ここではレディスプレリュード10年の結果から、レースの傾向を分析する。


レース情報
第22回 レディスプレリュード(JpnII)
発走日程:10月7日(火)20:10発走
発走距離:1,800m

第21回優勝馬:グランブリッジ号 【東京シティ競馬】

■人気上位の馬ほど信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[3-4-1-2](3着内率80.0%)、2~3番人気の馬は[5-4-3-8](3着内率60.0%)、4~6番人気の馬は[2-2-4-22](3着内率26.7%)、7~13番人気の馬は[0-1-1-54](3着内率3.6%)、14番人気以下の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)となっている。まずは前評判の高い馬に注目したい。

■「JRA」勢が強い

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[0-2-1-72](3着内率4.0%)、「JRA」の馬は[10-9-8-23](3着内率54.0%)となっている。
なお、第16回(令和元年)以降の過去6年に限ると、「地方」の馬は[0-0-0-37](3着内率0.0%)、「JRA」の馬は[6-6-6-12](3着内率60.0%)である。基本的には「JRA」所属馬を高く評価するべきだろう。

■5歳以下の馬が中心

【馬齢別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬齢別成績を見ると、5歳以下の馬は[9-10-8-67](3着内率28.7%)、6歳以上の馬は[1-1-1-28](3着内率9.7%)となっている。比較的若い馬を重視した方が良さそうだ。

■前走がブリーダーズGC・スパーキングLCだった馬は堅実

【前走のレース別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走のレース別成績を見ると、「ブリーダーズゴールドカップ」と「スパーキングレディーカップ」の馬が優秀な成績を収めている。このレディスプレリュードと同じ3歳以上、かつ牝馬限定のダートグレード競走である「ブリーダーズゴールドカップ」や「スパーキングレディーカップ」をステップに臨む馬は、上位に食い込む可能性が高いと見ておきたい。

■前走の出走頭数も重要なポイント

【前走の出走頭数別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の出走頭数別成績を見ると、11頭以下の馬は[1-4-1-42](3着内率12.5%)、12頭以上の馬は[9-7-8-53](3着内率31.2%)となっている。
なお、第14回(平成29年)以降の過去8年に限ると、11頭以下の馬は[1-2-1-35](3着内率10.3%)、12頭以上の馬は[7-6-7-38](3着内率34.5%)である。前走が少頭数のレースだった馬は、評価を下げるべきだろう。

■近年は極端な競馬をした直後の馬が不振

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、「1番手」の馬は[1-3-2-23](3着内率20.7%)、2~8番手の馬は[8-8-6-62](3着内率26.2%)、9番手以下の馬は[1-0-1-10](3着内率16.7%)となっている。
ただし、第18回(令和3年)以降の過去4年に限ると、「1番手」の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、2~8番手の馬は[4-4-4-15](3着内率44.4%)、9番手以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)である。近年の傾向を重く見るならば、前走の最終コーナーを先頭や9番手以下で通過した馬は割り引きが必要だ。


TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント