【SOMPO WEリーグ第9節 大宮戦】3試合ぶりにホームに戻る今節。背後へのアクションを増やし、果敢にゴールに迫り、今シーズン2勝目を目指す

セレッソ大阪
チーム・協会

【CEREZO OSAKA】

0-1の敗戦を喫した前節・サンフレッチェ広島レジーナ戦から中7日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームにRB大宮アルディージャWOMENを迎え、2025/26 SOMPO WEリーグ第9節に挑む。5連敗中と現状は厳しいが、3試合ぶりにホームに戻る今節こそ第3節・ノジマステラ神奈川相模原戦以来となる今シーズン2勝目を手にしたい。

【CEREZO OSAKA】

前節の広島戦は、今シーズン初めてスタートから4-4-2で臨んだ中、統率の取れた守備に加え、「ボールを動かすことをイメージしてゲームを進めた」(松田岳夫監督)中で、攻守に狙いを持ったプレーを披露。前半38分にFKから失点こそ喫したが、後半のピンチでは体を張って守り、追加点は許さず試合を進めると、選手交代やポジション変更も含め、終盤にかけては押し返す時間帯も作るなど、最後まで勝点の可能性を残した展開を演じることはできた。もっとも、失点につながったファウルは不用意であり、今節に向けても、余計なセットプレーを与えないことは重要だ。また、放ったシュートは3本に終わるなど、攻撃の迫力という点では物足りなさが残ったことは否めない。松田監督も「ボールをつなぐだけではゴールに向かえない。そこには人の流れも必要。人が動かないと、相手も崩れない。ボールを持っていない人が何かアクションを起こさないといけない」と課題に言及。今週の練習では、クロスからのシュートや攻撃側が優位の2対1の対人形式など、フィニッシュを意識させるメニューも増やし、より迫力を持って相手ゴールに向かっていく意識付けも行った。「自分からアクションを起こすことや、どう打開するか考えながらボールを動かしていきたい」とは8番の田中智子。「FWが背後を狙ったり、後ろの選手が追い越していったり、アグレッシブさを出していくこと」(松田監督)が今節のテーマになる。前節の終盤は田子夏海と浅山茉緩の2トップが推進力を発揮した一方、前節、4試合ぶりに先発した和田麻希も交代するまで良いプレーを見せていた。「ベンチ外だった期間は自分でも調子が悪いなと思っていた。でもその間にどうすればいいか、色々と考えることもできた」(和田)と頭で整理したことをピッチに落とし込んだ。背後への抜け出しでゴールに迫るFW陣のプレーに期待したい。

【CEREZO OSAKA】

大宮は前節、三菱重工浦和レッズレディースとのさいたまダービーに敗れ、現在は1勝4分3敗の9位。セレッソと同じくまだ1勝だが、負けや引き分けの試合でも常にアグレッシブな戦いを披露。今シーズンからレッドブル体制になったことで、より前へ向かう意識や迫力は増している。「2トップの破壊力はリーグでも上位」と松田監督も評するFW陣は力強さがあり、サイドのプレーヤーも含め、縦に速い選手が揃っている。矢印を前に向けてくる相手に対し、セレッソとしても「ズルズル下がるとやられてしまう。そこにボールを出させない守備をしていきたい」(松田監督)と引かずに応戦する構えだ。逆にそうした相手の矢印を逆手に取ってつなぐことで、攻撃のチャンスを広げていくこともできる。前節のシステム同士であれば、ミラーゲームになる今節。個々のバトルで競り負けず、グループとしてもつながりを持って攻守に戦い抜きたい。

【CEREZO OSAKA】

新体制で迎えたWE参入3シーズン目の今シーズン。序盤は苦しい時期が続いているが、「何かを得ようとするなら我慢も必要ですし、ある程度、我慢強く取り組んでいこうと思っています」と松田監督。選手起用で試行錯誤も重ねながら、辛抱強くチームを成長させるべく指導を行っている。そうした取り組みが実を結ぶ日は必ず訪れるはずだが、より前向きなメンタルで取り組むためにも良薬となるのは白星。「そろそろ勝たないといけない。自分たちがやらないといけないので、みんなで勝利に向かってやるしかない」と田中。ホーム・ヨドコウ桜スタジアムの声援も力に変えて、チーム全員で最後まで走り切り、今シーズン2勝目を掴み取る。
(文=小田尚史)
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