【選手がレポート!・猿レポ】ジャパンラグビー リーグワン ライジング2025 九州電力キューデンヴォルテクス対レッドハリケーンズ大阪戦

チーム・協会
初めましての人もこんにちは。
みなさん、お久しぶりです!大変長らくお待たせしました。
昨シーズンに引き続き、今シーズンも九州電力キューデンヴォルテクスの試合後レポート「猿レポ」を担当させていただきます、プロップの猿渡です。
またこの場でヴォルテクスの熱い戦いをお届けできると思うと、胸が高鳴っています。
今シーズンも一緒に盛り上がっていきましょう!

9月27日(土)、ジャパンラグビー リーグワン ライジング2025第1戦目、レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)との試合が、大阪府にある“ドコモ大阪南港グラウンド” で行われました。

【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

今年から始まったジャパンラグビーリーグワンライジング。
この大会は「若手選手や出場機会が限定されている選手の出場機会確保、そして新たな有望選手の発掘を主な目的」とされた大会です。

その中で、これまでのレギュレーションと異なる主な変更点は以下の4つです。

●「カテゴリによる登録・出場枠を設けない」
●「リーグワン公式戦出場回数が15試合以下の選手を5名以上」
●「出場選手登録枠は最大30名」
●「選手の入替・交替は回数に上限なし。一度入替で退出した選手も再出場することができる」


つまり簡単に言えば、「若手や出場機会の少ない選手に実戦の場を提供し、育成と競技力向上を図る大会」ということです。
大会の概要をさらに詳しく知りたい方はこちらから。
https://league-one.jp/lp/rising/2025/

ヴォルテクスは5月に2024-25シーズン最終戦を終え、オフを経て7月に新シーズンを始動しました。
そこから約3か月、新ヘッドS&Cコーチのルパート・オベルホルスター氏の指導のもと、とにかく走り込み、暑い夏を乗り越えて、これでもかと体を鍛え上げてきました。
さらに、新たに加わったコーチ陣のもとで戦術やセットプレーを磨き、ヴォルテクスとしての誇りと自信を積み重ねてきました。

ヴォルテクス2025-26シーズンのテーマは「躍動 GOLD EFFORTS」。
フィールドをエネルギッシュに駆け巡り、キューデンヴォルテクスらしさを体現する。
その根底には、妥協なき努力と挑戦の積み重ね=“GOLD EFFORTS” があります。
選手一人ひとりがその努力を土台に、躍動感あふれるプレーでシーズンを彩り、観てくださるChargerの皆さまと共に、「躍動」を分かち合いたいと考えています。

【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

そして迎える今シーズン初の対外試合。
12月のリーグワン開幕に向け準備を重ねる中で、自分たちが積み上げてきたものがどこまで通用するのかを確かめる絶好の機会です。
精度と練度をさらに高め、チームとして、個人としてをもう一段階引き上げるための大切な一戦です。

RH大阪戦の試合メンバーはこちら
https://www.kyudenvoltex.com/game/p145

《試合内容・結果》

季節は秋、9月末だというのに気温は30度を超える真夏日。
舞台は大阪・関西万博会場にもほど近い、RH大阪が日頃練習で使用する南港グラウンド。
今季初試合を見ようと、関西万博の熱気にも負けないほどのギャラリーが駆けつけ、熱視線を注ぐ中で、ついにキックオフの笛が鳴り響きます。

今試合の先制点を掴んだのはヴォルテクス。
前半3分、試合開始直後から怒涛の勢いで相手陣に攻め込み、相手もたまらずペナルティ。
すかさずキックでエリアを前進すると、ゴール前のラインアウトから必勝のモールを仕掛けます。
一気に押し込み最後はフッカーの吉田隼人選手。
新チームとして記念すべき今シーズン初トライをねじ込み、スコアを5-0とします。

このまま流れを握りたいヴォルテクスでしたが、前半10分。
今度は相手がスクラムを起点に大きく展開し、大外まで繋がれてトライを奪われてしまいスコアを5-7と逆転を許します。
さらに前半16分にも追加点を奪われ、スコアを5-14とリードを広げられる苦しい展開に。
しかし、まだ試合は始まったばかり。

深田晋平選手 【センター】 【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

その均衡を破ったのが前半24分。
自陣ラインアウトからウォーカー・アレックス拓也選手が鋭い突破を見せると、完璧にサポートしていたチャーリー・ワージントン選手へボールが渡ると一気にスピードを上げて走り切り、豪快なトライ。スコアを10-14と詰め寄ります。
続く前半30分、再び武器となるラインアウトモールから吉田選手が魂の2本目。
コンバージョンキックも決まり、スコアを17-14とついに逆転に成功。
さらに前半39分には相手アタックの隙を逃さず。
転がったボールをいち早く拾ったのはチャーリー選手。
落ちていたボールをドリブルのように転がし見事なコントロールでキャッチ。再獲得した瞬間から約60mを独走。
圧巻のトライでスコアを24-14とリードを広げ、最高の流れで前半を終えます。

今試合は登録枠30名ということもあり、ハーフタイムで多くの選手が入れ替わり後半へ。
攻める方向を入れ替え、フレッシュな選手同士の激しい攻防が続きます。
後半開始後も、両チームとも譲らぬ展開でなかなかスコアは動かず。
しかし後半19分、沈黙を破ったのはやはりヴォルテクスでした。
ラインアウトから連続アタックを仕掛けると、木付丈博選手が縦に切り裂く鋭いラン。
そのまま飛び込みトライ。31-19と差を広げます。

木付丈博選手【プロップ】 【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

意地を見せたい相手も後半22分に1トライを返して31-19としますが、ここからヴォルテクスは集中を切らさず。
最後まで身体をぶつけ合い、前進後退を繰り返す死闘が続きます。
そして迎えた後半39分。
試合終了間際、相手ラインアウトのミスからこぼれたボールを瞬時に拾い、全員がボールを繋ぎ前へ前へ。
会場の熱気が最高潮に高まる中、最後はチャーリー選手が鋭いカットインで相手ディフェンスを切り裂きます。
そしてサポートに走り込んだ磯田泰成選手が駆け抜け、トライ。
そのまま試合終了の笛が鳴り響き、ノーサイド。

磯田泰成選手【ウイング】 【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

最終スコアは36-19。
ヴォルテクス、圧巻の初戦勝利。最高のスタートを切ることができました。

《個人的見解と次戦に向けて》

まず、今シーズン初戦で勝利を掴むことができたのは本当に嬉しいです。
この夏、走って走って走り抜いた積み重ねが、試合終盤になっても落ちないチームの推進力や、ボールキャリアを支える厚いサポートの数につながったと強く感じました。
まだ粗削りな部分はありますが、それでもヴォルテクスの2025-26シーズンテーマ「躍動 GOLD EFFORTS」をしっかり体現できた試合だったと思います。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたチャーリー・ワージントン選手【フルバック】 【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

とはいえ、プレシーズンはまだ序盤。
課題も多く、さらに磨きをかけていくべきポイントは山ほどあります。
だからこそ、一つひとつのプレーに妥協せず、努力と挑戦を積み重ねていくことが大事だと考えています。
リーグワン開幕に向けて、チームも個人もさらに進化し、「躍動」し続けるシーズンにしていきたい。
これからのヴォルテクスの成長から目が離せませんよ!

《今週の個人的Pick up Player》

今回、私が選ぶPick Up Playerは2人。
1人目は、今シーズンから新たに加わった社会人1年目のルーキー、西浩人選手(以下、西選手)。
持ち味は、誰にも負けない圧倒的な運動量と、気迫全開の鋭いタックル。
そのプレーは、見ている人を思わず前のめりにさせるほどの迫力です。
同じチームメイトの山田章仁選手もそんな彼の活躍に注目。
今年、プレーでさらに名を轟かせるために駆け上がります。

2人目は、リコーブラックラムズ東京から移籍し、今シーズンからヴォルテクスの一員となった田中真一選手(以下、田中選手)。
トレードマークの長い髪をなびかせながら、接点で粘り強く相手に食らいつく姿はまさに獅子奮迅。
幾度となく相手のチャンスを潰し、流れを変える存在感は計り知れません。
そのプレーはチームに勝利の風を呼び込み、力強く導いてくれることでしょう。
今回は、そんな2人の選手にスポットを当てて紹介していきます。

まず最初に紹介するのは西選手。

【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

プロフィールはこちら。
https://www.kyudenvoltex.com/player/401

熊本県出身、熊本西高校から京都産業大学へ進学し、その後ヴォルテクスに加入した西選手。
ヴォルテクスに加入して1シーズン目になるルーキーです。
持ち味は先にも触れた通り、その途方もない運動量。
とにかく走る。走る。気づいたらまた走っている。
ルーキーながら練習で測るGPSの数値は常にチーム内トップクラス。
あまりに走るから「もはやGPSをキャッチボールの球代わりにしてるんじゃ?」と疑いたくなるほどです。
さらに足も速くステップも切れる。

そして何より刺さる、刺さる。低く鋭く突き刺さるタックルは、受けた瞬間「もう勘弁して」と言いたくなる痛さ。
正直、西選手に長い距離を追いかけられたら、私なら逃げ切れる自信ゼロです。

そんな西選手の好きなことは海を眺めたり泳ぐこと。
活動拠点の福岡市東区・香椎競技場の近くには奈多海岸や志賀島もあり、リフレッシュには最高の環境です。
そしてやってみたいことは、なんと世界一高いバンジージャンプ!
アメリカのロイヤル・ゴージ・ブリッジからの高さは約321m。
身長約180cmの私を178人積み上げた高さに相当します。想像するだけで膝が震えます。
実際に先日のオフには熊本・五木村バンジーを敢行。
その爽快感はクセになるらしく、ラグビーでの思い切りの良さと同じく、ジャンプでも迷いゼロ。
恐怖に正面から突っ込んでいくメンタルは、プレーでも日常でも発揮されています。
動き出したら誰も止められない。そんな思い切りの良さでフィールドを駆け回る西選手に、要注目です!

次に紹介するのは田中選手。

【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

プロフィールはこちら。
https://www.kyudenvoltex.com/player/377

東京都出身、國學院大久我山高校から明治大学へ進学し、横浜キヤノンイーグルスへ入団。その後、リコーブラックラムズ東京を経て、今シーズンよりヴォルテクスに加入した田中選手。
ヴォルテクスに加入して1シーズン目になる選手です。
持ち味は、虎視眈々とチャンスを狙い続ける粘り強いディフェンスと、至る所に顔を出す豊富な運動量。
タックルや接点の近くを見渡すと、あれ?さっき別の場所にいなかった?と思うほど、いつの間にか田中選手がいる。
分身の術でも使えるんじゃないかと錯覚してしまうくらい、とにかく粘り強く、相手が嫌がることを愚直に続けられる選手です。

さらに印象的なのは、ライオンのたてがみのように颯爽となびく長い髪。実は伸ばし始めて約1年半とのこと。
期間だけでいえば私の髭と同じくらいで、妙な親近感と、ちょっとしたキャラかぶりを勝手に感じています。
そんな田中選手の趣味は、自慢のカメラでの撮影。
東京都出身で、今回が初めての九州生活ということで、週末はカメラ片手にあちこちお出かけするのが楽しみだそうです。
やってみたいことは「九州全県を旅行して回る」こと。
特に奄美大島は大のお気に入りで、九州に来る前から旅行に行き、その壮大な自然に心を打ち抜かれて虜になったとのこと。
「奄美ほんとにいいですよ!」と熱弁してくれる田中選手。
私自身まだ行ったことがないので、すでに旅番組のリポーター感覚で参考にさせてもらっています。
また、撮影した写真を編集して動画を作成するのも好きで、SNSに投稿されている作品は素人目線でも驚くほどのクオリティ。
さらに個人でアパレルブランドも展開していて、シャツのデザインなどクリエイティブな活動にも力を入れています。
分身のように動き回るプレーと、繊細で多彩なクリエイティブ活動。
激しさと柔らかさ、その二面性を併せ持つ田中選手の今季の活躍にも要注目です!

《最後に》

次のジャパンラグビー リーグワン ライジング第2戦目は、10月4日(土)に福岡県にある「JAPAN BASE」でルリーロ福岡(以下、LR福岡)と対戦予定です。
LR福岡は所属するディヴィジョンこそ異なりますが、同じ福岡を拠点に活動するラグビー仲間です。
試合を通じて互いに切磋琢磨し、チーム力を高めながら、それぞれの魅力を磨き合い、共に九州のラグビーを盛り上げていきます。

【©Kyuden Voltex Photo by N.TAKAYAMA】

今試合も入場料は無料!車でお越しの際は駐車場の数に限りがありますので気をつけてお越しください。
そしてぜひ会場にて引き続き皆様の熱い応援の程、宜しくお願い致します!


『猿渡 康雄ってどんな人?』
と思われる方もいらっしゃるかと思いますのでこの場を借りて私のInstagramのURLを貼らせて頂きたいと思います。
興味のある方はぜひチェック&フォローをお願いします!
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著者プロフィール

国内最高峰のラグビーリーグ「リーグワン」に所属するラグビーチーム。九州全域(全県)をフレンドリーエリアとし活動しています。

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