【ボッチャ】日本独自の熱狂を (後編)|インクルーシブな真剣勝負は新たなフェーズへ ──ボッチャ統一王座決定戦

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【©︎日本ボッチャ協会】

リオ2016パラリンピック競技大会以降、3大会連続でメダルを獲得し、パラスポーツとして国内でも着実に市民権を得ている「ボッチャ」。前編では、この“究極のインクルーシブスポーツ”が日本でどのように独自の進化を遂げてきたかを紹介した。後編では、さらなる進化への起爆剤となる「BOCCIA GRAND PRIX」にフォーカスする。

日本独自の熱狂を育む「ボッチャ」、次なるフェーズへ

これまで団体戦におけるインクルーシブ大会として、2017年からは「BOCCIA JAPAN CUP(旧・BOCCIA TOKYO CUP)」が開催されてきた。一方、個人戦においては、BCクラスやOPクラスといったカテゴリー別の大会は存在したものの、それぞれのクラスが交わる機会はなかった。

BOCCIA JAPAN CUPの誕生、そしてパラリンピックをはじめとする国際大会での日本代表「火ノ玉JAPAN」の活躍により、ボッチャの認知度は向上。スポーツとしての機能性やその魅力から、文字通り老若男女を問わず、一般参加者も年々増加している。

そんな中、BCクラス、OPクラス、健常者といった障がいの有無、そして年齢、性別すらも問わない、個人戦による“統一王座決定戦”の場が、かねてより望まれていた。その想いを実現するのが、「BOCCIA GRAND PRIX」だ。“究極のインクルーシブスポーツ”の頂上決戦とも言える本大会が、来年いよいよ開幕する。

その前哨戦となるプレ大会が、今週10月4日(土)、東京・丸の内「丸ビル」1階のマルキューブで開催される。形式は、負けたら即終了のトーナメント戦。出場する8名の選手は、まさに多様性を象徴する顔ぶれが揃った。

トップ選手から小学生、多様な挑戦者たち──注目の1回戦カード

【©︎日本ボッチャ協会】

注目の第1試合では、「火ノ玉JAPAN」の杉村英孝と廣瀬隆喜がいきなり激突。ともにパラリンピックメダリストである両者が、インクルーシブ個人戦の頂点を目指し、東京・丸の内の舞台で真剣勝負に挑む。

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第2試合では、「BOCCIA JAPAN CUP 2025」で3位に入り表彰台に上がったスーパー小学生・荒井仁那が、同大会で過去2度の優勝を誇るボッチャ界の第一人者・鶴井純一朗に挑む。ハンデなし、年齢・性別を超えたガチンコ勝負に注目が集まる。

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第3試合では、パリパラリンピック代表で「火ノ玉JAPAN」の次世代エース・一戸彩音(ランプオペレーター:一戸賢司)が、「BOCCIA JAPAN CUP 2022」で優勝したサラリーマンの星・田村和秀と対決。ランプを使用するBC3クラスの一戸と、立位で戦う田村──いずれも“針の穴を通す”ような精密ショットに注目だ。

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第4試合は、東日本大学選手権王者・杏林大学ボッチャ部の木脇琴音と、昨年度の全国ボッチャ選抜甲子園大会を制した船橋夏見特別支援学校の醍醐ちひろによる対戦。大学生と高校生、若き実力者同士による真っ向勝負が繰り広げられる。

これら4試合の勝者が準決勝へ進み、さらにその勝者同士による決勝戦で、プレ大会の王者が決定する。

出場選手たちが語る、大会開催への期待と高鳴る思い

大会に挑む選手たちも、それぞれが新鮮な気持ちで試合に臨もうとしている。

火ノ玉JAPANの一戸彩音は、「今回は小学生から大人まで、年代も幅広く参加する大会。その中で自分の良さをどう活かしていくか、そこに注目してぜひ見てほしい」と、プレ大会ならではの見どころを語る。

また、BOCCIA JAPAN CUPなどでこれまで実力を見せてきた鶴井純一朗は、「これまで火ノ玉JAPANの選手たちと公式戦で対戦する機会はなかった。今大会では貴重な機会をいただけたので、精一杯頑張りたい」と意気込みを見せた。

初めての個人戦に挑む小学生の荒井仁那は、「個人戦は初挑戦。ひとりでも多くの大人に勝ちたい。目指せ1勝!」とフレッシュな意欲をのぞかせる。

さらに、東京2020パラリンピック金メダリストの杉村英孝は「ボッチャはすべての人が対等に戦えるスポーツ。その個人戦が、このグランプリという大会で開催されるということで、多くの方々に見ていただきたい」と、大会開催への期待を語った。

また、本大会を盛り上げる特別ゲストとして、古舘伊知郎氏の出演が決定。進行役を務めるテレビ朝日の久保田直子アナウンサーと共に、あの軽妙な語り口で、多様な選手が同じ土俵で競い合う今大会の魅力を、来場者に存分に伝えてくれるだろう。

今大会に出場する選手たちはもちろん、ボッチャに関わるすべての人々の視線が今週末、東京・丸の内に注がれる。

来年、本戦が開幕──世界に類を見ない「究極の大会」へ

【©︎日本ボッチャ協会】

来年から本格始動する「BOCCIA GRAND PRIX」本戦では、各クラスから精鋭が集い、予選ラウンド、GPシリーズ、GPファイナルという長く険しい戦いが繰り広げられる予定だ。

この規模の大会は、世界的に見ても前例がない。まさに、インクルーシブスポーツの“究極”を体現する場であり、日本発の新たなスポーツモデルとして、世界に先駆けて展開されていく。
真の『ボッチャ王』の称号を手にするのは、誰か──。

今週のプレ大会から、これまでにないスケールと熱量をもつ、ボッチャ最高峰の戦いの幕が切って落とされる。10月4日(土)13時より、東京・丸の内、丸ビル1F「マルキューブ」で行われる大会は観戦無料。是非、この熱量を会場で感じてほしい。
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著者プロフィール

 日本ボッチャ協会は「一緒があたりまえの社会にする」を合言葉に、日本国内の肢体不自由児者を中心とした障がいのある方の競技力向上と、すべての障がいのある方、及び障害がない方に対しても、広く一般的にボッチャの振興と普及を図りボッチャを通じて障がいの有無関係が無いインクルーシブな社会を実現を目指します。更に、より密接に共生することのできるように様々な活動を通じて社会を創造します。  「パラリンピックにおける金メダルの獲得」。そして「ボッチャを国民的スポーツへ」。それが日本ボッチャ協会が掲げるビジョンです。

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