ボートレース宮島のプレミアムG1「第12回ヤングダービー」(優勝賞金1300万円)は26日に4日間の予選を終了し、準優勝戦メンバー18人が決まった。この4日目は前半6Rまでが追い風微風、7Rから向かい風2～4メートルとなり、逃げが6回、まくり差し3回、抜き2回、まくり1回と展開の幅が広がった。予選のオール3連対は2人で、新開航(福岡出身・福岡支部29歳)【冒頭の写真】が3･2･2･3･1･2着で予選トップ通過、準優勝戦12Rの1号艇を勝ち取った。

　新開の4日目ハイライトは5号艇だった4R。まくり競りで内が流れ気味なのを横目に、きっちりターンマークを外さない文句なしのまくり差しで快勝。後半12Rでは高憧四季のまくりを浴びながら、冷静に2着に残した。新開は「出足や回り足は上位レベルだと思います。スタートに関しても勘どおりで行けていますね」と、問題のない仕上がりを強調。あくまでマイペースでレースに臨めている。あと2回、逃げ切って若手ナンバーワンの称号獲得へ突き進む。

　新開と同じくオール3連対で予選2位通過の中山翔太(三重出身・三重支部21歳)【写真上】は、準優11R1号艇。大会最年少ながら大健闘の若武者は4号艇だった予選ラスト4日目11Rは差して離れた3番手だったが、1着競りの濱野斗馬と宮田龍馬の間げきを突いて2着。大崩れしない立ち回りは、とても21歳とは思えない。コメントは変わらず「直線は普通ですが、ターン出口の押しがあって、レース足がいいです」と予選序盤から一貫している。

　末永和也(佐賀出身・佐賀支部26歳)【写真上】は、6号艇だった4日目2Rで5着。一時は予選順位を下げたが、他もポイントを稼げず予選3位に滑り込んだ。「4日目は重たさがありましたね。でも伸び中心にバランスが取れて上位の足です」と予選を総括した。

＜宮島 5日目 10R 準優勝戦＞
1枠　末永　和也（佐賀・佐賀）
2枠　澤田　尚也（京都・滋賀）
3枠　井本　昌也（山口・山口）
4枠　板橋　侑我（静岡・静岡）
5枠　井上　忠政（大阪・大阪）
6枠　中村　日向（香川・香川）
※()内は出身・支部の順

　準優10Rはおそらく飛び抜けた仕掛けでの攻勢はなく、スリット横並びの想定。1コース末永和也には伸び返す勢いがあり、まずは先に回れそう。もし末永が差される場合は、2コース差しの澤田尚也か、まくり差す井上忠政。

＜宮島 5日目 11R 準優勝戦＞
1枠　中山　翔太（三重・三重）
2枠　吉田　裕平（愛知・愛知）
3枠　飛田　江己（東京・埼玉）
4枠　佐々木完太（山口・山口）
5枠　登玉　隼百（兵庫・兵庫）
6枠　西岡　顕心（香川・香川）

　準優11Rは、スタートに重圧がかかる準優で新鋭・中山翔太の度胸が試されるレース。その点では、キャリア豊富な吉田裕平がリード。快速モーターながらフライング持ちの飛田江己がよほど仕掛け遅れない限り、吉田はじっくり構えて差せる。飛田も相手には押さえたい。

＜宮島 5日目 12R 準優勝戦＞
1枠　新開　　航（福岡・福岡）
2枠　高橋　竜矢（広島・広島）
3枠　竹間　隆晟（大阪・大阪）
4枠　前田　　滉（愛知・愛知）
5枠　勝浦　真帆（岡山・岡山）
6枠　宮田　龍馬（兵庫・兵庫）

　準優12Rは新開航が堂々の逃げ切りを果たしそうだ。2コース高橋竜矢も気迫のこもった攻勢。壁ができる新開には好展開だ。2、3着は女子でただ1人準優に勝ち上がった勝浦真帆を、と言いたいところだが、4カドから的確に差す前田滉が連絡みの有力候補になる。

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