バスケットボール人口は2000年から増加傾向。2024年は236万人。

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笹川スポーツ財団では、1992年から全国の18歳以上を対象に、「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」を隔年で実施し、運動・スポーツ実施状況、スポーツ観戦、好きなスポーツ選手、生活習慣など、国内のスポーツライフの現状を明らかにしてきました。最新の2024年調査からバスケットボール実施率・推計実施人口について解説します。

本文:松下 由季(笹川スポーツ財団 シニア政策オフィサー)

【国内のバスケットボール人口】

年1回以上の「バスケットボール」実施率の推移(2000~2024年):全体・性別(20歳以上)

年1回以上の「バスケットボール」実施率の年次推移(2000~2024年):全体・性別(20歳以上) 【笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2024)より作成】

体の年1回以上の実施率は、2000年から2006年までは1.7%前後、2010年以降は2.0%の水準で推移した。2022年には2.3%まで増加し、2024年も維持された。性別にみると、男女ともに多少の増減はあったものの全体の実施率推移と同様の傾向であった。2024年は男性では増加し3.3%、女性は減少して1.2%だったため男女差ははじめて2ポイント以上に広がった。

年1回以上の「バスケットボール」推計人口・実施率の推移(2000~2024年):全体・性別(20歳以上) 【笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2024)より作成】

2024年のバスケットボール推計実施人口は236万人であり、2000年の169万人に比べると約25年間で70万人近く増加している。男性163万人は2000年(111万人)から50万人ほど増加し、女性64万人は2000年(56万人)から約8万人の増加となっている。バスケットボールの推計実施人口の増加は男性の実施率増加による影響が特に強かったと推測される。

年1回以上の「バスケットボール」実施率の推移(2000~2024年):年代別(20歳以上)

年1回以上の「バスケットボール」実施率の推移(2000〜2022年): 年代別(20歳以上) 【笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2024)より作成】

代別にみる年1回以上の実施率は、20歳代、30歳代、40歳代の順に高く、若い年代ほど実施率が高い傾向にある。実施率の高い20歳代~40歳代の推移をみると、20歳代は2010年から2012年にかけて4.0ポイント上昇し、その後は7%前後でおおむね横ばいに経過していた。2022年は一時的に9.1%まで上昇したものの2024年は6.6%と2.5ポイント減少し、2010年とほぼ同水準である。30歳代は2008年のピークの前後で多少の増減はあるものの、過去約25年間で緩やかに増加しており、2024年は過去最高の5.0%となった。40歳代は2000年から2022年まで2%前後で横ばいに推移し、2024年は2022年から0.7ポイント増加して、2.9%となった。

年1回以上の「バスケットボール」実施率の推移(2000~2024年):年代別(20歳以上) 【笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(2000~2024)より作成】

男性の年1回以上の実施率は20歳代が最も高く、続いて30歳代と40歳代が高い。2024年の実施率は30歳代6.5%、40歳代5.2%と、それぞれ過去最高となった。女性の実施率も男性と同様に20歳代、30歳代、40歳代の順に高かった。

年1回以上の「バスケットボール」実施率の推移(2001~2023年):全体・性別(10~19歳)

年1回以上の「バスケットボール」推計人口・実施率の推移(2001~2023年):全体・性別 (10~19歳) 【笹川スポーツ財団「子ども・青少年のスポーツライフに関する調査報告書」(2001~2023)より作成】

2023年の年1回以上の実施率は全体24.4%、男子29.4%、女子18.9%であった。調査開始の2001年と比較すると全体は4.2ポイント減(28.6%→24.4%)、男子は5.4ポイント減(34.8%→29.4%)、女子は3.2ポイント減(22.1%→18.9%)となった。実施率の推移をみると、全体と男女ともに2001年から2011年にかけて低下し、その後2015年に上昇したが2017年以降は再度減少に転じた。2023年は新型コロナウイルス感染症対策としての行動制限が緩和されたことも影響し、2021年よりやや増加したと推察される。

2023年の10代(小中高生、大学生など)のバスケットボールの推計人口は267万人である。2001年の393万人から130万人程度減少した。男子は2001年245万人、2023年165万人と80万人程度減少し、女子は2001年148万人から約50万人減少の101万人であった。
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笹川スポーツ財団は、「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進するスポーツ専門のシンクタンクです。スポーツに関する研究調査、データの収集・分析・発信や、国・自治体のスポーツ政策に対する提言策定を行い、「誰でも・どこでも・いつまでも」スポーツに親しむことができる社会づくりを目指しています。

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