全国27チームの頂点が決まる! 「日本独立リーググランドチャンピオンシップ2025」展望
日本一を決める戦いが9月25日から栃木県で開幕!
四国アイランドリーグplus(四国IL)、ルートインBCリーグ(BCL)、九州アジアリーグ(KAL)、日本海リーグ(NLB)、北海道フロンティアリーグ(HFL)に加え、2025年からはさわかみ関西独立リーグ(KDL)がIPBLに加盟。昨年よりも1リーグ多い6リーグから7チームが出場する。
今大会のライブ中継配信及び速報は「スポーツナビ」にて実施する。
昨年はBCLの信濃が球団創設以来初の日本一に輝いたが、今年はどのチームが頂点をつかむか。全国の王者が集う、一発勝負のトーナメントの見どころを紹介する。
地元の栃木(BCL)と初出場の堺(KDL)の試合で開幕!
■9月25日(木)
・第1試合 17:00~ 栃木(BCL) vs 堺(KDL)
■9月26日(金)
・準々決勝 第1試合 12:30~石狩(HFL) vs 火の国(KAL)
・準々決勝 第2試合 17:00~富山(NLB) vs 25日勝利チーム
■9月27日(土)
・準決勝 第1試合 12:30~愛媛(四国IL) vs 準々決勝第1試合 勝利チーム
・準決勝 第2試合 17:00~群馬(BCL) vs 準々決勝第2試合 勝利チーム
■9月28日(日)
・ 決勝 12:00~ 準決勝第1試合 勝利チーム vs 準決勝第2試合 勝利チーム
会場は25日から27日が小山運動公園野球場、28日の決勝が真岡ハイトラ運動公園野球場となる。
予備日はなく、雨天等による中止があった場合の予定の変更はIPBLの公式HPやSNSでの情報を確認いただきたい。
チケットは下記のリンクから購入できる。独立リーグは毎年多くの選手が入れ替わるため、このメンバーの試合を見られるのは今しかない。大会を経て次のステップに進む選手、野球に一区切りをつける選手、様々な人間模様が交差する熱い戦いを、ぜひ観に来てほしい。
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栃木ゴールデンブレーブス(BCL)
それでは今大会の出場各球団を紹介する。まず開幕戦に登場する地元の栃木から。
GCSが2年連続で栃木県での開催となったため、昨年に続き開催地枠として出場する。昨年のGCSでは準優勝に輝いたものの、決勝では信濃に0-9のコールド負けという悔しさの残る結果だった。地の利を活かし、今年こそは頂点まで駆け上がりたいところだ。
投手陣はシーズン後半に調子を上げた右腕・清水敬太と左腕の堀岡俊人に期待がかかる。昨年のGCSでも登板した竹本徹や堀越歩夢も健在だ。ただし、決勝まで最大で4連戦という厳しい日程で、連戦となれば吉川光夫(元日本ハムなど)、成瀬善久(元ロッテなど)というNPBでも活躍した大ベテラン左腕に頼らざるを得ない状況。そのため、優勝に向けては打線の活躍が重要になる。
BC-Eastの盗塁王に輝いた桃次郎(遠藤桃次郎)、長打力のある楠本龍聖の1、2番はボールゾーンのスイング率が低く、出塁率も高い。特に、初見の相手と対戦する短期決戦では、彼らの活躍がレギュラーシーズン以上に重要だろう。
昨年のGCS初戦では後にオリックスに育成で指名された武蔵(清水武蔵)が3打席連続本塁打を放ち、スカウトに大きなアピールをした。今年もずば抜けた打球速度を誇る三方陽登や、ダッタ(田端真陽ダッタ)、鈴木智也に再現を期待したい。
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堺シュライクス(KDL)
堺は各リーグの覇者で最も早く、8月14日にGCS進出を決めた。1回戦からの登場のため優勝には4連戦4連勝が必要な状況だが、GCS制覇に向けチームの士気は高い。
特に投手力が充実しており、2023年までヤクルトに在籍していた左腕の久保拓眞を筆頭に、リーグ戦でノーヒットノーランを達成した﨑山颯人、久保と最多勝を分け合った西有喜という完投能力のある3投手が軸となる。守備も二遊間の十倉幸太、車谷仁を中心に安定しており、投手陣を支えている。
攻撃面の注目は阪神の佐藤輝明を兄に持つ主砲・佐藤太紀で、チーム最多の6本塁打を放っており大舞台でも一発に期待したい。
また、17歳の市山鉄志朗を筆頭に、捕手の川合祐聖、リリーフ投手の中圭佑ら若い選手が多いのも特徴。2024年は堺から松本龍之介がヤクルトに育成で指名されたが、今年のドラフトに向けてもチェックしておきたいチームだ。
なお、堺は今回のGCSに向けてクラウドファンディングを行っているので、下記リンクから詳細をチェックいただきたい。
富山GRNサンダーバーズ(NLB)
NLBには今年から滋賀が準加盟となり、石川、富山と3チームで前後期に分けて公式戦を行った。前後期ともに富山が制し、2年ぶりのGCS出場を決めた。
原動力となったのは主砲の三好辰弥を中心とした打撃陣だ。三好は打率、本塁打、打点、安打の打撃四冠を2年連続で獲得するなど、NLBの中では別格の存在。昨年は右翼手としてプレーしていたが、今年は三塁を守っており、攻守ともに成長した姿をスカウトに見せたいところだ。
俊足の先頭打者・幌村黛汰、前期MVPで長打力のある瀧野真仁、出塁率の高い瀧本駿も含めた上位打線の活躍が勝利への鍵となる。
一方の投手陣も、後期優勝のかかったリーグ最終戦で先発したマシュー(シャピロマシュー一郎)と小笠原天汰を中心に、NPBのドラフトでも注目の投手が揃っている。リリーフでは昨年のクローザーで今季途中まではオイシックスに所属していた日渡柊太がチームに復帰。他にもインステップのフォームから140キロ台後半を投げる瀧川優祐ら特徴のある投手が控えている。
富山はGCSで勝利すれば2008年に当時BCL代表として出場して以来17年ぶりとなり、NLB代表としては初勝利となる。リーグの歴史をどこまで塗り替えられるか注目だ。
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群馬ダイヤモンドペガサス(BCL)
東西に分かれた今年のBCLでBC-Eastを戦い、2位の栃木に12ゲーム差をつけての優勝。BC-West代表の神奈川とのリーグチャンピオンシップは22日の最終戦までもつれるも、層の厚さを見せてGCSへ駒を進めた。昨年の主力が多く残っており、チームとしての成熟度が高い。
投手陣は安定感のある榊原元稀、HFL・美唄から移籍2年目の長大聖、最優秀防御率の阿部恋と計算できる先発右腕が揃っている。リリーフもストレートとスプリットで空振りを奪う小島正也、左のサイド気味の腕の振りで140キロ台をマークする加川航平、スライダーの良い薗雄斗、BC-Eastのセーブ王・荻野恭大などタイプの違うタレントを揃えている。
攻撃は俊足巧打の國弘愛斗、信濃時代の2022年にGCS出場経験のある南出侑亮という1・2番コンビが出塁し、主将の濱田祐太、大上海璃らの中軸が返す。下位も片山朋哉、幸田風揮ら切れ目がない。
ただし、リーグ戦での盗塁数は63と少なく、その6割以上は國弘と南出のもの。足を絡めて揺さぶるという戦いではなく、がっぷり四つで組み、勝ち切るという王道で頂点を狙う。
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石狩レッドフェニックス(HFL)
22日の最終戦までもつれた美唄とのチャンピオンシップをベテラン右腕・小林健吾の好リリーフで制し、3年連続のGCS出場を決めた。一昨年は愛媛に1-4、昨年は栃木に4-5と過去2大会とも初戦で接戦を落としているだけに、GCSでの初勝利に向けて意気込んでいる。
過去2大会に先発した野口寛人、捕手の蟹澤智毅が昨シーズン限りで引退。不動の遊撃手だった中谷内莞も今季は怪我がちで、センターラインを中心とした守備面は昨年と比べて不安が残る。
それでも、昨年のGCSで本塁打を放った満保一平、山名陽太ら長打力のある打者が残っており、今年も強打で畳み掛けたいところだ。正捕手を務める落合琉もリーグ戦では山名と並んでチーム最多の本塁打を記録しており、活躍次第では各球団のスカウトの目に留まるかもしれない。
投手はシーズンで112 1/3回を投げた土居毅人が中心となるだろう。昨年は愛媛の投手としてGCSを経験しており、本来の能力は他リーグの投手と比べても申し分ない。ただし登板機会が多い影響か、シーズン終盤やプレーオフで精彩を欠く場面が多いのは気がかりだ。オランダ出身の右腕・ラシュカー(ラシュカーヤジア)や川上智也、ベテランの小林ら投手陣は総力戦で挑む。
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火の国サラマンダーズ(KAL)
2022年、23年と連覇を果たした王者が2年ぶりにGCSの舞台に戻って来る。主力選手が大量に入れ替わった昨年は北九州下関に後塵を拝したが、今年は49勝13敗1分で勝率.790、2位の大分に13.5ゲーム差をつける独走でリーグを制した。
GCS制覇を経験している選手はキャプテンで捕手の有田光輝と強打が魅力の小林優輝の2人しかいないが、プレーヤーとしての全盛期を迎えつつある20代中盤の選手が多いというチームの特徴は以前と変わっておらず、大舞台でも経験の差を活かしたい。
投手陣では信濃時代にGCSを経験しているベテラン・荒西祐大(元オリックス)が健在で、シーズンではチームで最も多い112イニングを投げた。荒西に加えてBCL時代の新潟から移籍2年目の右腕・山田将生、愛媛から移籍2年目の左腕・田島和礼、アンダースローの吉村大佑など、多彩な投手陣を擁している。
打線は、チームで唯一の二桁本塁打を放った松山佳暉に走者を置いた状態で回したい。GCS連覇時は、先月チームの臨時走塁コーチに就任した松本陽雅ら上位打線が足でかき回して相手のリズムを崩していたが、今回も先頭打者を務めることの多い薗佑海や2022年の信濃時代にGCS経験のある古屋旺星ら走力のあるメンバーが縦横無尽にダイヤモンドを駆け回りたいところだ。
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愛媛マンダリンパイレーツ(四国IL)
愛媛は前後期制に分かれている四国ILで後期優勝を果たすと、年間総合優勝を争うトリドール杯チャンピオンシップでも前期優勝の徳島に連勝してGCS進出を決めた。
特筆すべきは走塁で、盗塁が昨季の64個から153個にまで急増した。特にリーグ新記録の54盗塁をマークした上野雄大と、リーグ2位の43盗塁の三上愛介が象徴的だ。短期決戦では走れる場面で確率高く盗塁を決められるかが重要であり、この走力は大きな武器となりそうだ。
打線は左打者が多く、日によっては1番から9番まですべて左打者ということもある。中軸の島原大河や髙橋駿介には長打力があり、大舞台でチームの勝利とスカウトへのアピールにつながる強烈な一打を期待したい。また、遊撃手の大城雄一郎や広島から派遣されているメヒアも打線のアクセントとなり、相手にとっては上位から下位まで気の抜けない打者が揃っている。
投手陣は愛工大名電時代に甲子園ベスト8に導いた山田空暉に注目。入団3年目にしてリーグ最多奪三振のタイトルを取るなど、飛躍を遂げた。加えて左腕の立本颯と右腕の窪田寛之が先発候補となる。この3投手は昨年も栃木で行われたGCSで登板しており、経験値も大きな強みとなるだろう。
救援陣で注目を集めそうなのは松山商出身で高卒1年目の右腕・林颯太。ストレートは最速で149キロ、平均では140キロ前半だが、四国ILの測定会ではRapsodoの計測で回転効率の高さが目立っており、リーグ戦ではスイング時奪空振り率(Whiff%)が最も高い。同じくストレートの球質が良いピダーソン和紀とともに勝ちパターンでのリリーフを任されており、対戦相手は手こずりそうだ。
(文責:IPBLアナリティクスディレクター・金沢慧)
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