【第4回】プロスポーツビジネスの神髄に触れる!—セレッソ大阪サポーター感謝Dayで磨いた、未来への一歩

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

プロスポーツコアチームの学生 【びわこ成蹊スポーツ大学】

7月20日、Asueアリーナ大阪で「セレッソ大阪サポーター感謝Day」が開催された。クラブ史上初めてアリーナで行われた今年のイベントには約4,000人のファンが集まり、会場はピンク一色に染まり、笑顔と歓声に包まれた。

この特別な一日に運営スタッフとして参加したのが、びわこ成蹊スポーツ大学プロスポーツコアチーム3期生の学生7名だ。学生らは事前準備から当日の運営まで幅広い業務に携わり、企業ブースの設営や抽選会の補助、来場者の誘導などを担当。「主役はサポーター」という合言葉のもと、一人ひとりに声をかけ、安心して楽しんでもらえるよう心を込めて活動した。

本記事では、プロスポーツコアチーム(あらゆるプロスポーツクラブで活躍するために必要な基礎知識や現場経験を得て、即戦力の人材育成を目指すチーム)の学生7名が、現場を通じて得た学びや気づきを学生ならではの視点で綴る。

当日の様子 【びわこ成蹊スポーツ大学】

初のアリーナ開催で新たな魅力発見!――セレッソ大阪サポーター感謝Day

セレッソ大阪が誇る、年に一度の恒例行事「サポーター感謝Day」が、2025年に大きな転換点を迎えた。これまでホーム・ヨドコウ桜スタジアムで開催されてきたこのイベントが、クラブ史上初めて屋内アリーナでの開催となったのだ。

舞台となったのは、大阪市内のAsueアリーナ。空調の効いた快適な空間、照明に彩られた演出、そして何より選手との圧倒的な“距離の近さ”。新たな環境での開催は、ファンにとっても、そして選手にとっても、“新鮮で特別な1日”となった。

アリーナをぐるりと囲むように設置されたステージ構成は、どの席からでも選手の様子をしっかり見ることができ、全体の一体感をさらに高めた。従来のスタジアム型ではできなかった演出や、観客とのインタラクティブな企画も、アリーナという空間だからこそ実現可能となった。

支える喜び、届ける笑顔――学生がインターンで見たイベントの舞台裏

多くの協賛企業やスタッフが一体となってイベントを盛り上げ、会場は終始、笑顔と熱気に包まれていた。今回、学生はインターンとして参加し、ブース出店のサポートに携わった。担当したのは、協賛企業が展開する各ブースでの運営サポート。商品の配布や列の整理、来場者への案内など、ファンと直接触れ合う機会も多く、来場者の笑顔や温かい声援に触れるたびに、イベントを支えるやりがいを強く実感していた。

初のアリーナ開催ということもあり、会場ならではの課題や慌ただしい場面もあったが、チームで協力しながら乗り越えていた。その分、イベント終了後に感じた達成感は格別だった。

今回の経験は、「スポーツを通して人を笑顔にする」という将来の目標に向けた、大きな一歩となったに違いない。学生たちは、今後も現場で学んだことを糧に、さらなる成長を目指していく。

ファンの笑顔が生まれる場所――クラブと地域の絆

この日、会場には親子連れや友人同士、1人で訪れた熱心なサポーターなど、多様な人々が集まった。耳を傾けると『会社の招待で観戦したことをきっかけにファンになった』という男性や、『地元出身で小さい頃から応援している。クラブは地域の誇り』と語る女性の姿があった。初来場の親子は『選手との距離が近く、子どももすっかりファンになった』と満面の笑み。

長年のサポーターも新たなファンも一緒に楽しむ光景は、クラブが“サッカーチーム”を超えて地域に根付いている証だ。

学生は運営をサポートすることで、ファンの笑顔が生まれる場の大切さを肌で感じるとともに、スポーツが人と人をつなぎ、地域に喜びをもたらす力を改めて実感する一日となった。
【著者】
びわこ成蹊スポーツ大学 プロスポーツコアチーム3期生
 奥村 彩乃
 澤 美月
 高谷 琉那
 常盤 七海
 本林 奏美
 山本 優夢
 和田 碧
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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