全馬移籍初戦の難解レース、芝適性のある馬が意外な狙い目!?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
今夜も20時50分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
1番人気の勝率低し
競馬リポーターの大恵陽子です。
昨夜の佐賀最終レース、本命(1番手に挙げた馬)はかなり自信があり、その通り6馬身差で圧勝したのですが、切った人気馬が3着。
トホホの結果となりました。
切り替えて今日も最終レースを楽しみましょう。
今夜は「C2クラス」「1300m」「全馬移籍初戦」という条件。
来ました、全馬移籍初戦!
この条件、出走馬同士の力比較がかなり難しく、万馬券も頻出のレース。(オレンジマーカー)
全馬移籍初戦の最終レースは2024年以降、7レース行われ、うち5レースで3連単万馬券、残る2レースも5000円超えとなっています。
1番人気は3着内率71.4%と悪くありませんが、勝率28.5%に留まっています。
佐賀全体では1番人気の勝率47.0%ですから、低いことが分かります。
位置取りでは3番手以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは7レース中4レース。
小回りコースながら、前有利とは言いづらい傾向で、差しが1頭は届くことがほとんどです。
JRA時代のレース内容から好走馬を探る
芝・ダート、そして距離も様々なローテーションを歩んできています。
その中でも、佐賀で結果を残しやすいのはどの舞台を走った馬なのでしょうか。
下表は前走や直近5走でのキャリア別に成績をまとめました。
まず、最も親和性が高そうに思えるのが1行目の「前走がJRAダート1400m以下」。
今回と同じダート短距離に適性を持った馬を見つけられそうなのですが、データとしては勝率、連対率、3着内率いずれも低い結果となりました。
では、小回りコースで機動力となりそうな「5番手以内でレース経験あり(直近5走、距離不問)」はどうでしょうか。
すると、わずかながら勝率、連対率がアップし、3着内率は38.7%。
これなら少し狙えそうです。
そして、これら2つに該当する馬の成績が昨年までは良かったのですが、今年に入り下降(3行目)。
対して、意外と成績がいいのが「前走がJRA芝」組(4行目)。
芝馬だとダートを走るパワーに不安があったり、キックバックを嫌がって全力を出せないリスクもあるのでは?と思ったのですが、勝率21.1%。
これについては次の項で詳しく分析します。
5行目は持ちタイム最速馬の成績。
ここでようやく3着内率が5割を超えました。
持ちタイム最速は、大恵総研独自の定義をしていて
・同じ競馬場かつ同じ距離での走破タイム比較
・ダート1200m~1400mが対象
・範囲は直近5走
です。
たとえば「京都ダート1400m」で走ったことのある馬が2頭以上いれば、タイムが速い方がこの項目に該当。
ただ、該当馬が少ないケースもあるのが残念な点で、今夜もこの条件でタイム比較できる馬はいませんでした。
芝馬の好走パターンは?
その内訳は芝1400m1勝、芝1800m2勝、芝2000m1勝と、距離はバラバラ。
また、勝ち馬からの着差は0.8秒、2.3秒、6.6秒、1.3秒とこちらもマチマチで、なかなか好走馬の共通点がありません。
そこで、一つの仮説を立ててみることに。
それは、芝適性を見込まれて芝を使われていた馬であれば、スピード能力の高さから佐賀でも好成績を残せるのでは?ということ。
どういうことかと言うと、JRAで芝を走る馬には主に3パターンいると考えています。
・芝適性を見込まれた馬
・小柄・非力なため、芝を選んだ馬
・ダートで成績が出なかったため、芝を試した馬
このうち後半2タイプを除去すれば、佐賀でも好走する芝馬を見つけられるのでは、ということです。
そこで下記条件をつけて成績を調べてみました。
・芝で2戦以上(直近5走において)
・芝で最後に走った時が450kg以上
すると、3勝、2着1回、3着1回で、勝率50%、連対率66.7%、3着内率83.3%と非常に高い好走率となりました。
過去7レースでこの条件に該当した馬は6頭しかいないのですが、もし条件に合う馬がいれば、積極的に狙いたいところです。
では、気になる予想と買い目は?
芝馬の佐賀好走パターンにピッタリ当てはまる馬です。
前走は4番手に先行もできており、「5番手以内でレース経験あり」の項目にも該当。
データからはこの馬が本命です。
⑨キョウエイレッドは芝1600mや1200mで3戦しており、短距離に適性を感じられていた馬なのでしょう。
そのスピードを生かせしてここでも上位争いに期待です。
③スイープビクトリーは佐賀での能検タイムが1分27秒2。
3歳馬同士で賞金下位から順に編成される「ドリームシリーズ」なら十分通用するタイムです。
ここは全馬移籍初戦の一戦のため、アッサリ通用までは難しいかもしれませんが、相手には入れておきたい1頭。
⑩スエズマックスはアメリカのセリで購買された馬。
今年6月にデビューして2戦目を連闘で使われていることから、もっとピリッとしてくれば、というタイプだったのではと思われます。
JRA時代は序盤からそこまで進んでいく馬ではありませんでしたが、かえって大外枠はプラスに働くかも。
短距離を使われてきた②サンブリンガー、JRA時代の走りが悪くなかった⑦エスプラネード、5番手以内でレース経験ありの⑧タイアステソーロまで。
買い目は手広くいきます。
3連単マルチ ④-②③⑦⑧⑨⑩ 90通り
オッズ次第では3連複流し15通りに変える可能性も
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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