「プロを支える縁の下の力持ち」—仙台大学スポーツ栄養学科卒・山田大進助手に聞く—

仙台大学
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 J2ベガルタ仙台でトップチームとアカデミー選手を栄養面からサポートする山田大進助手。仙台大学スポーツ栄養学科での学びを活かし、選手のコンディション管理やパフォーマンス向上に取り組む現場の仕事とは―。プロの選手を支える栄養士の仕事について、紹介します。

ベガルタ仙台で選手の栄養サポートを行う山田助手 【©SENDAI UNIVERSITY. 】

自己紹介と担当チーム

 仙台大学助手として勤務する傍ら、2019年からベガルタ仙台の管理栄養士として活動しています。トップチームはJ2リーグに所属し、J1昇格を目指して日々トレーニングや試合に挑んでいます。アカデミーには、プロ選手を目指すU-18世代が所属しており、今年7月のクラブユース選手権では第2位に輝きました。選手が1%でも良い状態で戦えるよう、栄養面からサポートしています。

スポーツ現場での活動内容

 私の仕事は、チームの食事や栄養管理全般です。食事メニューの作成や調整はもちろん、トレーニングや試合にも帯同し、飲水量、体重変動、体調などをチェックします。定期的には筋肉量・体脂肪率・脱水状態を測定し、データをもとに栄養指導を行います。遠征や合宿でも、普段と変わらず食事が摂れるか確認し、選手やその家族への栄養相談も行っています。

栄養指導を行う様子 【©SENDAI UNIVERSITY. 】

選手との信頼関係づくり

 選手へ栄養指導を実行するためには、日常の生活や性格、競技習慣を理解することが大切です。そのために、日常的に関わり、選手のことをよく知るよう心がけています。選手やチームスタッフとの信頼関係を築くことで、栄養サポートの効果を最大限に発揮できます。

栄養サポートが競技力向上につながった事例

 仙台大OBの蜂須賀孝治選手の例です。現役10年目でチームキャプテンを務めていた蜂須賀選手の「ベスト体重の確立」と「足が攣らない身体づくり」を目標に、奥様と3人でサポートチームを組みました。試合中の体重変動や脱水率、走行距離などのデータを分析し、食事の内容を調整。サポート開始から2年目には試合でのパフォーマンスやコンディションが安定し、4年間の支援で怪我や体調不良の相談がほとんどなくなりました。

仙台大学での学びが活かされたこと

 学生時代、スポーツ栄養研究会で男子バレーボール部の栄養サポート活動を4年間経験しました。教科書だけでは学べない実践的なスキル(資料作成、選手との関わり、チームとの連携など)を身につけられたことが、現在の仕事に直結しています。学生のうちから本格的なスポーツ現場で経験を積めることは、仙台大学スポーツ栄養学科の大きな強みです。

高校生へのメッセージ

 私はスポーツ栄養に関わる仕事を目指し、仙台大学スポーツ栄養学科で学びました。まだ努力の途中ではありますが、現場で管理栄養士として振り返ると、この経験は自分にとって大きな財産だったと感じています。
 皆さんにも夢や目標があると思います。それを実現するには、何が必要で、どの道を進むべきかを一つずつ整理することが大切です。また、夢や目標を持つきっかけは、今後の原動力になります。自分の人生を決める材料の一つとして、大切にしてください。

選手に対する栄養講習会の様子 【©SENDAI UNIVERSITY. 】

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著者プロフィール

スポーツを通じて幸福で豊かな生活を実現することは、すべての人々に保障されるべき権利の一つです。スポーツを実際に「する人」だけではなく、競技大会やスポーツ観戦などスポーツを「みる人」、そして指導者やスポーツスタッフ、ボランティアといったスポーツを「ささえる人」に着目し、人々が生涯にわたってスポーツに親しめる環境を整えることは、仙台大学の基本理念である「SPORTS FOR ALL」にもつながります。仙台大学は、より柔軟な体育・スポーツとの関わり方を通じて、学生一人ひとりの成長と夢の実現を後押ししていきます。

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