3着内率100%の好走パターンあり!ポイントは前走成績と“ある重賞”の組み合わせ/佐賀・九州チャンピオンシップデータ分析
8月24日佐賀6レース 18時15分発走予定
今年で5回目を迎える中距離重賞。現在、佐賀の中距離界を牽引するのはビキニボーイだが、サマーチャンピオンJpnIIIに選出され、当レースには不在だ。やや混戦ムードの漂う一戦を、レース創設の2021年~24年までの過去4回や、同舞台の佐賀ダート1750mの直近3年(2022.8.1~2025.7.31)のデータを元に分析する。
1番人気は3着内率100%
唯一、人気薄が勝ったのは23年ミスカゴシマで6番人気。同馬は3歳時に重賞4連勝を果たすなど活躍した牝馬の一方、この頃は重賞で掲示板に載れないことも続いていたことが人気を下げた要因だった。前走・吉野ヶ里記念で3着に入ると、ここで約7カ月ぶりの復活勝利を挙げ、重賞勝利としては約1年8カ月ぶり。3連単は6番人気→1番人気→2番人気の順で1万5910円だった。
先行好走の中距離戦
佐賀のような小回りコースでは逃げが基本的に有利だが、当レースでは逃げて3着以内に粘った馬は1頭のみ。21年に単勝1.6倍に支持されて勝ったドゥラリュールだった。
好走例が多く、好走率も高いのは先行。
差しは上がり3ハロンが39秒2以下の場合、3着内率66.6%だった。差し馬を狙う場合、近走でこのくらいの上がりの脚を使えているかが一つの判断基準となりそうだ。
意外と好走枠傾向の薄いコース
当レースでは3番、6番、11番、12番の好走率が高い。直近3年の同コースでは突出した好走枠はないが、前述したうち12番を除く枠の3着内率は他と大きな差はない。12番はやや成績が下がるが、これはフルゲートのレース数が少ないことも影響しているだろう。
なお、9番と10番はいずれも好走率はやや低めだった。また、2番と10番は当レース過去4回で3着以内0回のため、グラフなしとなっている。
勝利騎手はみな前年リーディング上位騎手
それを裏付けるように、当レースと同じ1750m戦での直近3年の騎手別成績でも下表の通りリーディング上位騎手が好成績を挙げている。
なお、下表は当レースに騎乗騎手のみ抽出。オレンジマーカーは昨年リーディング6位以内。
3着内率100%の好走組
まず、古馬中距離路線である佐賀王冠賞組について。2000mで初夏に行われる同レースで3着以内だった馬は当レースでも好走に繋がりやすく、3着内率77.8%だった。昨年に比べ、佐賀王冠賞は1カ月早く実施されたため、その間の状態の変化などは大きく出る可能性はあるが、成績は直結しやすいと見ていいだろう。
前走が中距離で好走した馬も押さえておきたい。好走条件としては、まず当レースよりも長い距離(1750m以上)を前走で経験し、かつクラスが「A1・A2混合」以上。クラス表記として「オープン」「A1」「A1・A2」とされた前走が対象だ。すると、こちらも3着内率75.0%と高い好走率。
さらに、この2つ両方に該当した馬は6頭おり、3着内率100%だった。(前走が佐賀王冠賞2着以内という場合も含む)
コース相性のいい種牡馬は?
なお、下表は出走馬の種牡馬のみを抽出した。
データからの推奨馬は?
②先行馬
③佐賀王冠賞3着以内
④前走1750m以上(A1・A2混合以上)2着以内
⑤昨年リーディング6位以内の騎手
⑥フリオーソ、ハーツクライ、ルーラーシップ産駒
⑦3番、6番だと尚良し
まずアエノブライアン。2走前に佐賀王冠賞2着、前走のA1・A2混合戦(1750m)を勝っており、3着内率100%の条件を満たす。重賞2勝を挙げる実力もさることながら、さらに驚かされるのは重賞での連対率100%という安定感。佐賀では1750m以上の中長距離重賞ばかり6戦して、常に上位争いをしており、ここは1番人気に支持されるだろう。鞍上の山口勲騎手はいわずもがな昨年の佐賀リーディングで、フリオーソ産駒と、好走データにバンバン当てはまる。①②③④⑤⑥に該当。
シルヴァーゴーストはJRA2勝クラスから佐賀に移籍して今回が6戦目。JRA時代は芝・ダート1200mで勝利を挙げたが、佐賀では移籍初戦の重賞・佐賀ヴィーナスカップ(1750m)で残り50m付近まで先頭に立っての5着。佐賀では中距離もこなせることを示したことに加え、地方全国から牝馬が集まる重賞で存在感も見せた。
最内枠に入ったため、内で包まれるよりも逃げを選択する可能性も高そう。そうなると、逃げ不振のデータがどうかだが、序盤でペースが速くなった佐賀ヴィーナスCの粘り腰を見ると、問題ないかもしれない。鞍上の石川慎将騎手は昨年リーディング3位。①⑤に当てはまる。
コスモファルネーゼは前走1750m(A1・A2混合)でアエノブライアンの2着。この春には重賞・佐賀スプリングカップ(1800m)で2着もあり、実績上位。鞍上の石川倭騎手(北海道)は毎年冬に当地で期間限定騎乗を行っており、期間中はリーディング上位の常連だ。②④と実質⑤に当てはまる。
ダノンターキッシュはこの春にJRA2勝クラスから移籍。2走前には佐賀王冠賞で3着に入った。ルーラーシップ産駒で、鞍上の出水拓人騎手は昨年リーディング6位の若手。③⑤⑥に該当。
⑤⑥⑦からはフレイムソードも該当する。
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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