【ママさんバレーボール】白いボールを追いかけて⑪愛知編(前編)「真夏の祭典を彩ったリベンジの誓い」 ~ママさんバレーの祭典:第56回全国ママさんバレーボール大会、第30回全国ママさんバレーボールことぶき大会、第10回全国ママさんバレーボールおふく大会
スポ少年時代のコーチと再会
2日目の夕方、アリーナ中央の特設コートで歓喜の涙を流したのは、地元の人々の声援を背に戦った一宮(愛知3)だった。平均年齢が50歳に迫る経験豊かなメンバーで臨み、グループ戦の初戦で滋賀2を相手に逆転すると、第2戦も岐阜3に競り勝ち、準決勝に進出。再び滋賀勢とのゲームになった準決勝は第1セットで突き放して京都の修学院との決勝に臨んだ。
第1セットは中盤までペースを握られ、一時は4点差のリードを許したが、そこからセンターの速攻で挽回。17-19からの連続4ポイントで鮮やかに逆転した。攻撃のタクトをふるったのは最年少のセッター、麻生麻友さん②(34)。「中央が空くのがわかってこだわりました。自由にのびのびやらせてもらえる年上のお姉さんたちの支えのおかげです」と話した。コロナ禍前にチームに加入した麻生さんにセッターの任を託した櫻井ゆかり監督は「中央の攻めは息が合わないときもありますが、今日はマユが丁寧に上げてくれた」と褒めた。
その麻生さんを特別な表情で見守っていたのが、櫻井監督と同学年の野田秀美さん④(59)だ。安定したレシーブからセッターにつなぐ役の野田さんは、麻生さんがバレーを始めたスポーツ少年団時代のコーチ。長じて教員になった麻生さんが、保護者の紹介で入ったチームに野田さんがいて再会した。「おとなしい印象しかない女の子が頼りになる選手に成長した。娘世代のマユたち若手が入って攻撃に厚みが出たところでコロナに見舞われたけど、ようやく結果が出せました」と野田さんは話す。
緊張と主力の離脱が響く
一宮に準決勝であと一歩およばなかった河西クラブ(滋賀1)は、守山市にある伝統のあるチーム。全国大会は3回目の出場だったが、西本加月香監督は「ひさびさの全国で、緊張があったかも」と振り返った。初日の後に主力2人が負傷などで離脱したのが響いた。それでもグループ戦4セットで30失点台と拾うバレーを貫いた。「20代から70代までが一体となるのがうちの強み。歴史の長いチームですが、若い選手の子どものお守りをみんなでする姿は今も変わりません」。それは若い時分の西本監督が助けられた光景でもある。
準優勝でも「優勝をあげたい」
大会中に再スタートを切る
4強以外が2試合を戦う2日目の親善試合は、KASUGAI、KAYOクともに完勝で2連勝。大会中に再出発へのスタートを切った。
取材・文/伊東武彦
※年齢はすべて大会登録時
第56回全国ママさんバレーボール大会結果
準決勝 愛知3(一宮)2(21-11、21-18)0滋賀1(河西クラブ)
準決勝 京都(修学院)2(21-16、21-17)0兵庫2(網干クラブ)
=グループ戦とその他の大会の記録は下記公式サイトへ
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ