「今年のプロダーツJAPAN はおじさんの年」衝撃の優勝コメント、その真意とは? (対談:山田勇樹×龍波光彦)
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「今年はおじさんの年にするぞ!」すべてのプレイヤーに発破をかけた優勝コメント
山田: 若手の選手たちって、大会やツアーがいろいろあって大変なんですよね。海外でスティールの試合に出る選手もたくさんいるし。どこの大会に重きを置くかで、状況も変わってきますよね。僕は(出場するのを)JAPAN に振ってるので…。
龍波: ちなみに僕もスティール頑張ってますよ(※1)。
山田: あっはっは(笑)。でもほら、みんな SUPER DARTS(※2)の予選にも出てるし。僕らは選んで出場してるけど、若手のみんなは「出られるやつ全部!」って人が多いので。あのコメントは周りからの反響も多かったです。
龍波: 結局1年間あればいつかは若手の選手たちも上がってくるんですよ。上位に上がってくるのを、何とか止めておきたいとこですね(笑)。
※1:2024 WDF Asia Pacific Cup にて、龍波選手は優勝しています。
※2:ダーツ世界一を決める世界大会。SUPER DARTS 2025 は現在予選を開催中。本大会は 11月29日(土)、30日(日)に開催。
──試合に臨むうえで、若手の選手を意識されたりはしますか?
龍波: そんなこと考えてる人おるんですかね正直(笑)。山田さん考えてます? こいつに負けたらランキング落ちる~とか。
山田: いや~無いです。相手が若いからとか、あんまり考えないですね。ただ、あの時は…正直言うと(「おじさんの年」という発言について)コメントしやすかったんで
すよ…(笑)。
龍波: いや~でも山田さんのあのコメントを聞いて、「そうやなぁ、俺らまだやれるよなぁ。頑張れるよなぁ!」っていう気持ちにはなりましたよ。
年齢を重ねても、プロダーツの世界で戦うために
──体調管理について、何か気をつけていることはありますか?
山田: 僕は季節というより、そもそも体調が悪いんですよ。今年の2月に体壊して、最近はずっと禁酒してます。自分のお店に出るときも全くお酒飲まないので、売り上げにめっちゃ響いてますね。本当笑いごとじゃないんですけど! そういう体調や生活習慣の変化もあって、チャレンジの年ではありますね。選手生命を少しでも延ばしたいし、できればあと10年くらいやりたいので。
龍波: 10年ってまだ俺くらいやで。まだいけるやろ。
山田: 僕の体調の話ですからね(笑)。医者に酒止められてなかったら、そもそも今年の JAPAN ツアー欠場しようかと思ってたくらいなんです。(体調面を振り返って)いろいろおじさんだなぁって、やっぱ心の中で思ってたんですよ。
龍波: たしかに体のどっか痛いみたいなのは、1か所や2か所絶対ある。村松選手も目が悪くなった~って言ってたし。元気なのは浅田選手だけなんじゃないですか(笑)。
龍波: 聞いたことない! 若い選手たちはみんな元気だろうけど、40歳超えてきたらみんなどっか調子悪いし。みんなが思ってるより、体の使い方ひとつとってもシビアにやってると思いますよ。
──若手の選手たちもいずれ年を重ねてベテランになるわけですが、「これを気を付けたほうがいい」といったアドバイスなどありますか?
龍波: いや~。逆に若いうちになんでもやったほうがいいと思います。体力まかせに「できてしまう」っていうのは若いうちだけのもんなんで。
山田: 僕もいろんなこと何でもチャレンジしたほうが良いと思いますよ。体調とかお金とか気にせず、どんどんやったほうがいいです。
「ポール・リム」という、誰よりもがむしゃらな大ベテラン
山田: ポール・リム選手(※3)じゃないですかね(笑)。どの大会に行ってもいるし。
数々の世界大会で優勝経験豊富なダーツ界の第一人者。71歳になった現在も、現役選手として大会出場を続けている。
龍波: ポール選手、先日開催されたシンガポールの大会で2日目は決勝まで行ってるんですよ。でもその時体調がよくなかったみたいで、でも決勝まで行ってるっていう(笑)。「サニー(龍波選手の愛称)、お腹痛いよー!」ってずっと言ってたのに!
山田: 台湾大会でもすごかったですよ。僕たちが出場する試合選んでるなかで、ポール選手は火曜から日曜までずっと試合出てて。
龍波: 確かに、僕あと20~30年後にそれできるか? って言われたら無理かもわからん。
山田: だから「がむしゃらに頑張ってる人」って聞くと誰よりもポール選手のことが思い浮かぶんですよ。
──そうなると記事の締めとしては、みなさんポール・リム選手を目指しましょうということになってしまうのですが…。
龍波: いやいや、あれは真似できない(笑)。あの人は70歳の特別な人で。ダーツ界のイチローみたいなもんだから。
山田: 70歳までプロダーツの第一線で戦ってる自分は想像できないっす(笑)。
──ちなみにその「がむしゃらさ」という点で、若手選手だと思い浮かぶ方はいますか?
龍波: 僕は雄太(林雄太選手)とかかなぁ。「大会全部出てやる!」っていう気構えでやってるとこは見え隠れしますけどね。
山田: 僕九州からひとりで出てきて、誰とも仲良くしない! ってとがってたので、後輩…うーん…(笑)。ああ、それでいうと余談なんですけど、林選手のお父さんが店長さんをやられている時代に、林選手のお店にイベントで行ったことがあります。あの時まだ桃加ちゃん(林桃加選手)は中学生だったんじゃないかな…。
山田: 病気してからですね。それまでは「俺はお金を稼ぎにダーツをしにきてんだ!」って思ってたので。
龍波: 「試合は戦いだー!」って思ってる人と、僕みたいにちょっとエンタメに思ってる人と、プロの選手にも何種類かありますよね。若い選手を相手にするのは大変ですよ。まぁでも、誰が相手でも結局大変なのは変わらないんでね。
山田: なので振り返ると、ある意味あのコメントをしたのはみんなにとっていい方向に働いたなと思ってるんですよ。結果おじさんも若手も頑張ってるし。
龍波: 最高のコメントでした(笑)。
最近のJAPANは視聴者層の幅が広がっている
龍波: この間海外の大会で、少し日本語が話せるモンゴルの選手に話しかけてもらったことがあって。「龍波、お前はいつも楽しそうにダーツをする! そこがすごくいい!」ってほめてくれて。で、そういうプレイヤーの人ってだいたい JAPAN を見てるんですよ。JAPAN 、モンゴルまで浸透しとるんやって思った(笑)。
山田: 海外もそうですけど、僕は最近ライトユーザーが JAPAN に注目してるんだなって感じる機会が多くて。コロナ禍明けからダーツを始めた人っていうんですかね。イベントに来てくれるお客さんがその層がすごく多くて。ダーツ始めて、うまくなりたいって思うようになって最初に見るのが JAPAN なんだなって感じますね。
龍波: 「夏、嫌や!」といいつつ、連戦になってたほうが調子が上がるタイプなので、このあとの試合も頑張りたいと思います。
山田: 僕も早く2勝目がほしいですね。目の前に集中しつつ、若手の盛り返しも楽しみにしつつ頑張りたいと思います。このあと絶対に若手選手たちが上がってくると思うので、僕も頑張ります!
龍波: これから人気選手になる若手がどんどん出てくると思うんでね。それに負けないようにしましょう、山田さん!
山田: はい! 頑張りましょう!
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