シリーズ 選手権大会出場チーム紹介~「インサイドストーリー夏草の賦2025」 第3回 三田ボーイズ(兵庫県西支部)

ボーイズリーグ夏の全国大会・エイジェックカップ「第56回日本少年野球選手権大会」が2025年8月2日に開幕する。
このシリーズは開幕に先立ち、各地の予選を勝ち抜き選手権大会への出場を決めたチームのインサイドストーリーを紹介する。
題して夏草の賦(はなし)。シリーズ第3回は、初めての選手権出場を決めた兵庫県西支部代表の三田ボーイズ。

無安打無失点の5回コールドで初出場をつかむ

6月22日淡路佐野運動公園第2球場で、30度を超える猛暑の中、第56回日本少年野球選手権大会兵庫県西支部の決勝戦が行われた。
決勝戦に駒を進めたのは前日の準決勝で強豪・播磨ボーイズにサヨナラ勝ちで勢いに乗る氷上ボーイズと、朝来ボーイズを相手に2投手の継投で完封勝ちした三田ボーイズ。
試合は序盤から三田打線が爆発する。
初回に幸先よく2点を先制すると、続く2回には無死満塁から主将の大木翔馬(おおきしょうま)が走者一掃の3点3塁打。
その後も正捕手・土屋慶翔(つちやよしと)の左前タイムリーなどで一挙6得点、試合を優位に進める。

この日の先発マウンドはエースの前田大輔(まえだだいすけ)。
前日の準決勝ではクローザーとして試合を締め勝利に貢献した。
決勝戦となるこの日は先発のマウンドへ。伸びのあるストレートと効果的な変化球で氷上打線に的を絞らせず、スコアボードに「0」を並べる。
4回まで相手打線にヒットを許さず、圧倒的な投球を見せると、5回最後の打者を三ゴロに打ち取り、参考記録ながらみごと無安打無得点を達成。
三田の選手権大会初出場に大輪の花を添えた。

選手権大会初出場を決めた三田ボーイズ 【写真提供:(公財)日本少年野球連盟】

2011年創部、部員不足の危機を乗り越える

2011年に創部の三田は、一時期部員不足で合同チームを組むこともあったが、フロント陣を中心とした関係者の努力、ソフト・ハード両面の充実により、現在は50名を超える選手が所属している。
3年生は現在18名、三田の新たな歴史をつくるべく日々努力を続けている。

主将の大木は、決勝戦でも3点タイムリーを放つなど勝負強さとガッツあふれるプレイでチームを引っ張る。
背番号の14は、「勝利者は常にあきらめない」という隻腕のメジャーリーガー・ピートグレイに因んだものと聞く。

準決勝で先発のマウンドに立ったのは、左腕の中谷敦哉(なかたにあつや)。
右打者に食い込むクロスファイヤーと変化球で相手を翻弄、エース前田との2枚看板は、選手権の舞台でも活躍が期待される。

背番号6の白木琉聖(しらきりゅうせい)は内野の要。堅守を誇り、下位打線ながらチャンスメーカーとしての役割も担う。

22歳の青年監督と選手が紡ぐ最先端野球

今年度より、高司秀太(たかじしゅうた)が監督に就任。
全国でも一二を争う若き22歳の青年監督だ。
自身も7期生として選手時代を三田で過ごし、19歳からは前監督で父でもある高司健司(たかじけんじ)の下でコーチングを学んだ。
コーチ時代にはチームでの指導の傍ら、研鑽を積むために強豪高校へ出向き、数多い先輩指導者から練習方法や心得などを学んだ。選手ファーストの気持ちで指導にあたる。

コーチの奥山晃大(おくやまこうだい)は9期生として三田で活躍。
下関国際高では甲子園に出場した。大阪桐蔭や近江高校をくだし準優勝した世代。
まだ20歳と若く、監督とともに最先端の指導を取り入れ、選手指導に当たっている。

指導歴の長いベテランコーチの存在も見逃せない。
後進に経験を伝え、若い二人の指導者を支える。そんな選手指導が、初の選手権大会出場に結びついた。

22歳の青年監督が全国の舞台でどのような戦いをするのか、三田ボーイズの戦いから目が離せない。


(原稿:広報委員会 文中継承略)
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