ハラトア・ヴァイレア初キャップで逆転トライ!日本代表 スピアーズ所属3選手がプレーしウェールズに勝利
紙森のスクラム、藤原のパス、そしてハラトアのトライ!
日本代表はこの時間帯、相手を追い詰めていた。得点では相手にリードを許しているものの、暑さと消耗で鈍るウェールズに対し、セットプレーと徐々にリズムがでてきた「超速」アタックで前に出る日本代表に勢いがあった。そんなタイミングで途中出場したのがクボタスピアーズ船橋・東京ベイ所属のハラトア選手だった。
「国歌を歌っているときから、早く試合に出たくてワクワクしていました」と試合後に本人が振り返る通り、「ボールを持ちたくて仕方がない」そんな感情がプレーからにじみ出ていた。
ライン際でボールをもらったハラトア選手は、「(相手ディフェンスの)後ろのスペースを見てキックのオプションもチェックした上で」と前置きしつつも、まるで心に決めていたかのように前へ走り出していた。このプレーはトライにこそはならなかったが、大きく前進して後の逆転へのきっかけに繋がった。
プロップの紙森選手が安定したスクラムでボールを出せば、スクラムハーフの藤原選手が活きたボールをバックスへ提供する。そしてショートサイドだろうがオープンサイドだろうがどこでもいつでもライン際を疾走するハラトア選手。そのプレーで沸き立ち、選手の背中を押すスタンドの歓声。
昨シーズンの「えどりく」でよく見た光景が、この北九州の地で再現される。それも紙森選手とハラトア選手が代表初出場という記念すべき日に。
この試合、紙森選手は80分出場しスクラムを圧倒、藤原選手は後半39分まで運動量が落ちることなく速く的確なパスを味方に送り続け、ハラトア選手は後半11分から途中出場し逆転トライを奪う活躍を見せた。その結果、世界ランキング13位の日本代表が、今年最初のテストマッチで同12位のウェールズ代表に逆転勝利し、白星スタートといううれしいニュースをラグビーファンに届けた。
なおリザーブには江良選手と為房選手が控えていたが、その活躍は次戦に持ち越しとなった。
ウェールズ代表との試合は残り1試合。次戦は7月12日にノエビアスタジアム神戸で行われる。
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写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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