学生からプロ、そして世界へ──五頭寛大選手が挑む“リベロとしての価値”の証明
今回は、大学時代を振り返りながら、レンタル移籍への思い、今後のキャリアビジョン、そして後輩たちに向けたリアルなアドバイスを語ってもらった。
大学で得た“視点”と“言語化力”
日々の練習でも「動画を見る癖」が身につき、「プレーの自己分析が自然と習慣化された」と語る。
加えて、同大コーチングコースで学んだ「感覚を言葉にする力」も、東京グレートベアーズが主催するバレーボール教室での小中学生への指導で発揮されている。「どう伝えれば相手に響くかを考える癖がついた」。その経験が、自身の競技力だけでなく、競技観も深めた。
レンタル移籍で掴む“価値の証明”
外国人選手の高さ・パワーに触れながら技術を磨きたいという強い思いに加え、「監督との意思疎通のためにも英語力を身につけたい」と語学習得への意欲もにじむ。
「Akaaはフィンランドリーグ昨季王者。連覇に貢献したいし、ベストリベロなどの個人賞も狙いたい」。環境が変わろうとも、競争の中で勝ち抜く意志は揺るがない。
目指すは“日本代表リベロ”
フィンランドでの1年間を終えた後は、東京グレートベアーズへの復帰も見据えつつ、「より高いレベルでのオファーがあれば海外に残りたい」と語る。世界基準の選手へと成長するためのステップを確実に踏んでいく構えだ。
後輩たちへのメッセージ「目標は言葉にして、ぶらさない」
スカウトではなくトライアウトで東京グレートベアーズ入りした経歴を持つ五頭選手は、自身で道を切り開いてきた。「SVリーグでプレーをしたい!」と周囲に言い続けたことが、自分自身の行動を変えた。
「プロを目指すなら、どんなときも諦めないでほしい。途中で嫌になっても、続けることでしか見えない景色がある」。
“ぶれない意志”が、五頭寛大という選手の真価を物語っている。
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