【第1回】プロスポーツビジネスの神髄に触れる! ――びわこ成蹊スポーツ大学「プロスポーツコアチーム」で特別講義開催
プロスポーツコアチーム1期生は、Jリーグのクラブチームやバレーボールのプロリーグ運営事務局などへの就職実績もあり、スポーツ業界からも注目を集める取り組みだ。プログラムでは、スポーツビジネスを専門とする教員や連携するプロチームの関係者が直接講義を行い、現場に即した“リアル”な知見が共有されている。
6月19日には、同大学の大河特別招聘教授(現SVリーグ チェアマン)による特別講義が実施された。テーマは「プロスポーツリーグのマネジメント」。プロスポーツの現場で培った経験と戦略を惜しみなく伝える100分間となった。
スポーツの産業化に必要な視点とは?
1.スタジアム・アリーナの改革
2.スポーツ人材の育成・養成
3.他産業との融合
その上で、「クラブが強くなることは当然。大切なのは、ファン、パートナー、自治体、メディア、スタッフ、コーチ、審判といった関係者への感謝を忘れないこと」と、クラブ運営の根幹にある姿勢についても力強く語った。
プロリーグのマネジメント論:Jリーグ、Bリーグ、そしてSVリーグへ
Jリーグでは「地域密着による持続可能な成長」を掲げ、Bリーグでは「エンターテインメント性と組織づくりによる新市場の創出」を目指してゼロからスタートしたBリーグのヒストリーに学生を引き込んだ。
現在チェアマンを務めるSVリーグでは、「競技力だけでなく、ガバナンス・集客・事業面でも世界のバレーボールリーグの中で1番を目指す」と力説。
「ルールを守るクラブこそが、最後に勝つ」という言葉には、ビジネスとしてのプロスポーツへの覚悟がにじんでいた。
「変化を恐れるな」──未来のスポーツ業界人に向けて
「変革には必ず反対が伴う。だが、勇気を持って一歩を踏み出せる人こそが未来を変える」そして、「リスクを恐れず挑戦できる人、新しい視点で物事を見られる人が、スポーツ界を前に進めていく」と続けた。
講義終了後、学生からは「もっと話を聞きたかった」との声も多く、熱のこもった100分間であったことがうかがえた。
プロスポーツコアチームで深める「スポーツ×ビジネス」の視点
今回は、リーグのマネジメントを担うキーパーソンから直接話を聞くことで、「スポーツをビジネスとして捉える視点」がさらに深まったようだ。
全国各地で新設アリーナの建設が進む今、プロスポーツは“観戦型レジャー”としても新たな局面を迎えている。
スポーツの価値を高め、ファンを創造し、収益を上げていく。その中核を担う人材が、ここびわこ成蹊スポーツ大学で育っている。
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