異種3競技のプロスポーツクラブが垣根を越え集結! ──学生と経営陣が語り合った「スポーツの未来」

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会
6月6日、びわこ成蹊スポーツ大学は、同大学とパートナーシップ協定を締結している3つのプロスポーツクラブと共に、「びわスポ大 プロスポーツサミット」を開催。Jリーグ・セレッソ大阪の森島代表取締役会長、Bリーグ・滋賀レイクスの原代表取締役社長、SVリーグ・SAGA久光スプリングスの小早川代表取締役と各部門責任者、さらに2024年度に新設されたSVリーグの大河代表理事、同大のプロスポーツコアチームが集結し、経営・育成・地域連携という3つのテーマを軸に、熱量あふれる意見交換が行われた。

各代表とプロスポーツコアチームの学生 【びわこ成蹊スポーツ大学】

トップが語る経営のリアル──異種競技の知見が交錯する場に

サミットは全3部構成。第1部の「クラブ事例発表」では、各クラブの代表がそれぞれの取り組みと課題を率直に共有。観客動員、アンダーカテゴリー、地域連携といった現場のリアルな課題が明かされ、参加した学生たちの真剣な表情が印象的だった。

第2部では、経営・育成・地域連携の3テーマに分かれた分科会を実施。「経営マネジメントの工夫」「コーチ、スタッフの人材育成についてどのような評価プロセスを取っているか」「ホームタウン活動の中でどのように自治体を巻き込んでいるか」などについて話し合い、異なる競技でありながらも共通する課題を持つクラブ同士が知見を持ち寄り、垣根を越えた対話が実現した。

大河代表理事、森島代表取締役会長、原代表取締役社長、小早川代表取締役 【びわこ成蹊スポーツ大学】

現場の声に触れる学生たち──未来のスポーツ人材へ

プロスポーツコアチームの学生にとって、今回のサミットは大学の講義では得られない“現場の熱”を感じる貴重な機会となった。第3部の懇親会では、慣れないながらも名刺交換に挑戦する学生の姿が見られ、プロクラブ関係者との距離を一歩ずつ縮めていく姿勢が印象的だった。

自らの未来とプロスポーツのリアルを結びつけようとする姿からは、「学び取ろう」という強い意志がにじみ出ていた。
この日得た経験は、学生にとってただの“講演を聞いた”という枠を超え、将来プロスポーツ業界で活躍する上での礎となったことは間違いない。

懇親会を終えた学生は、「経営目線からスポーツを見るという視点を学びました。現場の“リアル”に触れたことで、自分の将来像がより明確になりました」と語り、プロスポーツクラブへの新卒内定を目標に意欲をのぞかせた。

懇親会の様子 【びわこ成蹊スポーツ大学】

次なるステージへ──“びわスポ大”が描くスポーツの未来

今回のサミットは、プロスポーツクラブと大学が連携し、スポーツ文化を社会課題解決へと昇華させる新たな可能性を示した。大学側は「今後は共同プロジェクトやメディア公開も視野に入れていく」としており、実践的な連携がさらに加速していくことが期待される。

スポーツが“勝敗”だけでなく“社会”を動かす手段となる――。そんな未来に向けて、びわこ成蹊スポーツ大学が果たす役割はますます大きくなりそうだ。
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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