12球団補強ポイントチェック 巨人編

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたB.B.Boyさんによる記事です。】
皆さんお疲れ様です❗️
6月も折り返しを過ぎ、交流戦も間もなく終わりに近づいています。セ・リーグはパ・リーグに貯金をかなり吸い取られていますので残り数試合で取り返していきたいですね。


さて今回は6/18現在セ・リーグ4位読売ジャイアンツの補強ポイントチェックをやっていきます!
昨年は4年ぶりにセ・リーグを制しましたが、CSでDeNAに惜敗。3連敗から2連勝と意地は見せましたが力尽きました。
オフには菅野投手がMLB移籍。甲斐選手、R.マルティネス投手、楽天を自由契約となった田中将大投手も補強。大黒柱の菅野投手が抜けたのは痛手ですが、ようやく叶えた夢は応援したいですね。
野手の柱である岡本選手が負傷による長期離脱によりここまで苦戦を強いられています。

現時点のチーム成績

攻撃面:本塁打、出塁率(1位) 出塁率、長打率、OPS(2位) 打率(3位) 盗塁、得点圏打率、得点(4位)

守備面:QS率、防御率(4位) 被本塁打(5位) 失策、被安打、失点(6位)

攻撃面は大きくプラスに出ています。岡本選手が離脱してからもこの数字を残してるのは素晴らしいですが、得点数や得点圏打率が4位ということがやや苦しい所でしょうか。岡本選手の穴は1人で穴は埋まらないと思いますが、全員野球で戦っていくしかありません。
守備面は失策、被安打、失点が6位と数字としては芳しくありません。
菅野投手が抜けたダメージは大きいです。

投手陣

1.先発陣



現状の主な先発ローテーション(6/18時点)
山﨑伊織(6勝1敗 1.08)
赤星優志(4勝5敗 2.20)
井上温大(3勝6敗 3.38)
戸郷翔征(2勝5敗 5.22)
グリフィン(4勝0敗 0.78)
菅野
投手が抜け戸郷投手が引っ張っていくと思っていましたが開幕戦から乱調が続き二軍落ちも経験しており、まだ本調子とは言えません。
ですが山﨑投手がご覧の通り無双しており、一時は36イニング連続無失点を記録しセ・リーグ記録を更新しました。勝ち星に恵まれませんが赤星投手はほぼ試合を作れているので後は打線の援護との嚙み合いかと思います。
グリフィン投手は開幕出遅れはしましたが、流石の安定感でまだ3点以上取られた試合がありません。どこまで続くのか注目ですね。
石川投手は開幕ローテでしたが5月からリリーフに転向したため、主に投げているのがこのメンバーと枚数がやや物足りない印象ですね。
故障者がいつ出るかも分かりませんし、先発陣の戦力強化を急ぎたいですね。

2.リリーフ陣

主なリリーフ陣(6/18時点)
R.マルティネス(1勝0敗 2H 21S 0.00)
大勢(5勝2敗 19H 2.25)
中川皓太(1勝1敗 19H 1.85)
田中瑛斗(0勝2敗 15H 3.74)
船迫大雅(1勝2敗 8H 2.21)
高梨雄平(0勝1敗 5H 3.18)
ケラー(1勝1敗 2H 4.96)
石川達也(1勝3敗 1H 1.46)

リリーフ陣は比較的安定しており、戦力は固まっています。
何といっても大勢投手⇒R.マルティネス投手のリレーは強力です。昨季までの中日のクローザーと巨人のクローザーが同じチームというのは反則級ですね…笑
7回までにリードしなければ支配されてしまいますし、絶望感を与えます。
中川投手も復活し、昨季新人王の船迫投手も安定しており8回までの繋ぎとしては大事な役割です。
現役ドラフトから加入した田中瑛斗投手は投球の半分をシュートが占めているほどのシュート使いで右打者キラーとして重宝されています。

3.現状の課題点

先発陣、リリーフ陣共にですがここに名前の出ていない投手がピリっとしていません。今後コアになって行って欲しい選手はいるのですが、一軍定着には時間が掛かりそうです。
先発は枚数が単純に足りていないのが大きな点。
二軍で好成績の投手が一軍になると結果が出ないのが惜しい所。我慢強い起用も求められるかと思いますが、少ないチャンスをモノにするのがスターですし阿部監督をおっと言わせるような投球を見せてもらいたいです。
昨季のドラフトでは、上位指名を全て内野手と驚かされましたが優先は投手だったのではないかと改めて感じます。

4.補強ポイント

投手陣年齢層()は育成枠選手 【B.B.Boy】

何度も申しますが先発は補強必須です。
リリーフ陣は右投手は大型補強もあり、現役ドラフトやトレードなどで比較的年齢層が若くまだ心配要らないと思います。
ただ左投手はやや高齢化が進んでいます。先発では井上投手がローテ投手となりましたが、後は助っ人のグリフィン投手のみ。
厚みを持たせるためにも二軍で先発ローテの又木投手、森田投手は社会人からの入団ですし、長くチャンスは貰えないと思うのでワンチャンスをモノにしたい所。ある程度計算が立てば投手王国も夢ではないのですが。
あと近年指名した左の高卒投手が軒並みTJ手術などで育成枠となっていて、非常に勿体ない状況です。
今季は圧倒的に投手が不足状態ということで常に勝利を求められるチームでもありますし、左右問わず即戦力投手は優先的に狙いたいでしょう。

野手陣

1.主なスタメン野手(6/18現在で100打席以上)

吉川尚輝 .279 3本 23点 出塁率.350 OPS.732
泉口友汰 .299 2本 15点 出塁率.362 OPS.740
キャベッジ .259 7本 25点 出塁率.326 OPS.746
甲斐拓也 .271 3本 12点 出塁率.337 OPS.678
若林楽人 .265 3本 14点 出塁率.331 OPS.731
ヘルナンデス .218 2本 8点 出塁率.311 OPS.627
増田陸 .277 4本 10点 出塁率.318 OPS.724
岡本和真 .308 8本 25点 出塁率.381 OPS.979
門脇誠 .202 0本 3点 出塁率.268 OPS.515

2.現状の課題点

一番は岡本選手の離脱により、4番がコロコロ入れ替わり色んな選手が入りましたがどの選手も結果が残せずという状態です。
キャベッジ選手や吉川選手も務めましたが本来4番タイプでも無いので大振りになるのか難しい状況です。現状適任なのは経験豊富な選手では無いでしょうか。
来季MLB移籍も噂されている岡本選手。今の状態が来季からベストメンバーになると考えると恐ろしいです。日本人打者で岡本選手を除くと本塁打数上位は増田陸選手の4本が次点ということで若い生え抜きの選手にレギュラー定着して欲しいですね。
後は、センターのレギュラーが不在です。昨季成長を見せた浅野選手に今季開幕スタメンだった若林選手が故障。ベテランの選手が務める試合もあり、本来は若手選手に守ってもらいたい所。チームでの成績は高いですが、野手のが課題は山積みです。

3.今後の期待

泉口選手が遊撃手のレギュラーに定着し、現在首位打者を繰り広げています。このままシーズン完走すれば大きな自信に繋がるでしょうし、タイトルも見えてきます。
同じく内野手の増田陸選手は上位打線から中軸まで幅広い打順に順応しています。どこかレギュラー定着前の若かりし頃の浅村選手とダブる時があります。守備面でも良い意味で泥臭さがあって個人的には好みの選手です。
増田陸選手とはタイプが異なりますが、スピードが最大の売りの2024ドラ2浦田選手は吉川選手の後釜、あるいは今後泉口選手のライバルになっていく選手です。小柄で細身ですがヒットを打つ能力には大学生時代から長けています。スタメンにいると厄介な選手になりそうなので今後の活躍に期待したいです。
育成枠から支配下登録された三塚選手は巨人のイチオシ野手ではないでしょうか。
二軍では打席数が少ないながら61打席で4本塁打でチーム2位タイです。
外野手なので競争にはなるかと思いますが、左打外野手は巨人では貴重です。秋広選手がトレードで移籍したためチャンスの可能性は高いです。

4.補強ポイント

野手陣の年齢層()は育成枠選手 【B.B.Boy】

甲斐捕手が加入し岸田選手との併用が増え大城選手が控えに回る贅沢な陣容となりました。二軍では山瀬選手が3割超えの打率をマークし打つ方でも成長を見せていますが、壁が厚すぎますね。何とかブチ破って一軍入りして欲しいです。
内野手は坂本選手の衰えが顕著に表れてきました。二軍でもあまり思わしくない数字で、ここからの復活はあるのでしょうか。個人的にはまだ終わってほしくないですし、もう一花咲かせてほしい選手です。
前述にもありましたが岡本選手のMLB移籍の可能性を考えると大型の内野手が欲しいでしょう。2024ドラ3で荒巻選手を指名しましたがまだプロの壁に苦しんでいます。巨人の伝統的な4番打者を担える選手というのは本当になかなか居ません。
歴代の4番打者を見てもやはりドラ1のスター選手が4番を張り続けてきた歴史があります。今年は相応のドラフト候補がいますし投手、野手どちらに比重を置いたドラフトを展開するか楽しみです。

最後に

巨人は今世代交代の転換期に入りつつあると思います。常に勝つことを求められるため並行して育成も実行していかなければならない難しさはあると思います。
近年セ・リーグも阪神が安定勢力でDeNAや広島の躍進が目立ち巨人も若干押され気味になってきました。
2000年代後半~2010年代前半までの絶対王者時代復権に向けても阿部監督は1年目に優勝しハードルは上がりましたが常勝軍団を創り上げて欲しいと切に願います。

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