関西大学サッカー、関学大が怒涛の逆転劇で5バック攻略。桃学大を下し、関西選手権準々決勝へ進出!逆転を可能にするチームの「盛り返す力」 8番主将三宅(=帝京長岡高)
「アミノバイタル」カップ®︎2025関西学生サッカー選手権4回戦、関西学院大学と桃山学院大学の試合が6月15日、大阪学院大学第2グラウンドで行われた。
関西選手権では、関西学生サッカー連盟に加盟する全54チームによるトーナメント戦を行い、その上位6チームが大学日本一を懸けた総理大臣杯への切符を手にする。前年まさかの敗退となった関学はこの試合前半に失点するも、後半に息を吹き返す同点弾。その後、PKからFWの山本が勝ち越し弾を決め、逆転。準々決勝進出へ駒を進めた。
5バックを駆使する桃山学院大との一戦、関学は左サイドに17番の金山(=近江高)を起用、4-2-3-1の布陣で望んだ。
相手を左右に揺さぶるビルドアップと連携したハイプレスで流れを作る関学は、前半何度かチャンスを作り出す。前半26分には右サイドハーフの三宅がおとりとなる斜めに抜け出す動きでスペースを作り、そこをうまく使ったSBの山本楓大(=サガン鳥栖ユース)が中に絶好のクロスを上げる。これをFWの山本吟侍(=高川学園高)が合わせるも、相手の好守に阻まれる。
前半通じてセットプレーなどからチャンスはあるものの、相手DF陣の奮闘もあり、なかなか得点に繋がらない堅い展開が続く。このまま両者0-0で折り返すと思われた前半終了間際、中盤でのボールロストから桃山の鋭いカウンターで失点。右サイド深い位置のクロスからヘディングで押し込まれ、ゴールを許した。
「5バックで引いていて、自分たちがボール保持できるけども崩しきれないところの難しさはあった。その中で失い方悪く失点してしまったのは反省点」と主将の三宅が試合後語ったように、桃山のサッカーを表すような一撃で前半を0-1のビハインドで折り返す。
是が非でも追いつきたい関学は後半の頭から全員が気持ちのこもったハイプレスで幾度となくチャンスを作る。そして試合は後半12分、MF長滝谷(=近江高)のパスに抜け出した左サイドハーフの金山が値千金の同点弾。倒れ込みながら右足で放ったシュートはゴール右隅へ吸い込まれ、近江高校のホットラインから1-1に。
このゴールでさらに勢いに乗った関学は後半20分、ペナルティエリア内でFWの山本吟侍が倒されPKの判定。そのまま山本がキッカーを務め、一度はGKに防がれたもののしっかりとこぼれ球を押し込み起死回生の同点弾。ベンチからは別選手のキッカー指名があったものの、強い気持ちでキッカーに立候補し、見事これを決めきった。試合はチーム全員守備でこのリードを最後まで守りきり、2-1で終了。
関西学院大学は関西選手権4回戦を突破し、次戦は準々決勝で京都産業大学と激突する。
実はこの逆転劇の裏には“ワケ”がある。それはベンチワークだ。セカンドGKの成田(=藤枝東高)は今シーズン、まだ出場機会に恵まれていないものの、ベンチからチームを盛り上げる。この試合も「勝つチームのベンチワークをしよう」と誰よりも声を出し、チームを支え続けた。
もちろんこれだけが理由ではないが、出場できず思うようなプレーをできていない選手たちがチームのために献身することは容易なことではない。さまざまな心情を抱えたなか、成田含め他のベンチの選手がチームを支えたことが今回の勝利に繋がった。まさに今回の試合は、サッカーは11人だけでするものではないと再認識するゲームであった。
選手インタビュー 主将8番三宅(=帝京長岡高)
この試合右サイドハーフで出場し、前からの守備や攻撃面で圧巻のパフォーマンスを見せた三宅は結果を振り返って、「チームの一体感っていうところは、すごくこの大会通して頑張ってるところだと思う。 結果をひっくり返したのも、ベンチワークからの雰囲気だったり、ハーフタイムの声掛けだったり、盛り返す力みたいなところはすごく(自分たちの)強みになっている。」と語った。
自身のパフォーマンスについては「本来であれば、ウイングなので、サイドに張って仕掛けられたらベストだったが自分自身そういうタイプではない。なので自分が相手スリーバックの脇の位置でサイドバックの山本に仕掛けさせることを意識していた。守備のところでもしっかり自分の役割を果たせたと思う。」と振り返った。
また次戦の京都産業大学戦に向けて、「全国大会懸かった試合なのでお互い堅い試合になると思うが、今日のような一体感であったり、自分たちのサッカーを発揮して全国大会決めたいと思う。」と意気込みを述べた。
次戦の関西選手権準々決勝、関西学院大学対京都産業大学との試合は6月22日、三木総合防災公園陸上競技場で行われる。
(取材・文 草山健吾)
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