【2025年度(第66回)日本女子アマチュアゴルフ選手権・2R】稲葉千乃が71で回り通算4アンダー

日本ゴルフ協会(JGA)
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世界の舞台で学んだ経験を活かして頂点を目指す

【写真:Y.Kawatani】

梅雨時期にもかかわらず、最高気温が36.2度という炎天下の中、稲葉千乃が71で回り、通算4アンダーパーまでスコアを伸ばした。
「今日はホールロケーションが難しいところにも切ってあったので、攻めるホールは攻める、守るホールは守るというふうにメリハリのある攻め方を心がけました」。この日奪った3つのバーディは、積極的にピンを狙いにいった結果だ。逆に厳しいホールロケーションのホールでは、バンカーやグリーン奥に外すことを避けながらパーを積み重ねた。

本選手権に出場するのは23年以来2年ぶり2回目となる稲葉。昨年は本選出場までたどり着けなかったが、今年は中部女子アマチュアゴルフ選手権で2位となり、堂々と本選に駒を進めた。第1日はアンダーパーを目標にプレーした結果、3アンダーパーでフィニッシュ。同組の選手2人も同スコアだったが、「自分が打つ前に良いショットを見ると、同じイメージで打ちやすいので良い流れでプレーできました」と本来の実力を発揮できた。
現在は福井工業大学のゴルフ部に所属。3年生になるが、プロテストはこれまで一度も受験していない。「高校3年生のときに受験しようと思いましたが、自分の実力を考えて大学のゴルフ部でもっと力をつけてからにしようと考えました」。その決断はある意味正解だった。1年時には常陸宮妃杯第1回全日本女子学生ゴルフ選手権で優勝。その功績を認められ、翌年に開催された世界大学ゴルフ選手権(8月27~30日、フィンランド・ルイヒコスキーゴルフ)の日本代表に選抜されたのだ。
「本当はプロテストを受験したかったんですが、世界大学ゴルフ選手権は2年に1度しか開催されない大会ですし、海外でラウンドをするのも初めてだったので、そちらを選択しました」。同大会には世界20ヶ国が出場。男女の個人戦と団体戦が行われ、41人が出場した個人戦で日本選手最高の5位に入った。「海外選手とプレーをして飛距離の差やショートゲームの違いはありましたが、すごく勉強にもなりましたし、いい経験になりました」と振り返る。今年は、その経験を活かし、さらなるレベルアップを目指してきた。

多少の回り道はあったものの、今年はいよいよプロテストを受験する。「それもあって、出場する大会は常に優勝しようと心がけています」。当然、本選手権も例外ではない。まずは残りの2日間をアンダーパーで回ることが最低限の目標だが、チャンスがあれば優勝争いに絡んでいくつもりだ。
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著者プロフィール

(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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