人はきっと輝いていたころに帰れる。移籍2年目の西武・甲斐野投手。球団タイ記録の14試合連続ホールドポイント。15試合連続無失点。オールスター初選出に現実味
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
人はきっと輝いていたころに帰れる。ソフトバンクから西武へ移籍して2年目を迎える甲斐野央投手。28歳右腕は今季絶好調。球団タイ記録となる14試合連続ホールドポイント(HP)を達成。15試合連続無失点と安定した投球を披露している。オールスターゲーム初選出も現実味を帯びている。ルーキー時代の好成績を超えそうな勢いだ。
14日に埼玉県所沢市で行われた中日との交流戦。西武が2-1とリードした七回表。1死一、二塁のピンチで、甲斐野投手がマウンドに立った。150キロ台後半のストレートを連発。2者連続サードゴロ―に打ち取って、危機を脱出した。
西武がこのまま2-1で競り勝った。西口文也監督は「本当にしびれる場面で、本当に抑えてくれました」と甲斐野投手の好救援に賛辞を送った。
甲斐野投手は14試合連続HPを達成。これは球団タイ記録。15試合連続無失点の投球で、安定感が抜群だ。
兵庫の東洋大姫路高校から東洋大へ進学。2018年のドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受けた逸材。
2019年のルーキーイヤー。甲斐野投手はリリーフとして抜群の成績を収めた。レギュラーシーズン65試合に登板し、26ホールド、28HP。この年の日本シリーズでも好救援。日本一に貢献した。
まばゆい輝きを放った新人時代。しかし翌年、暗転する。2月のキャンプ中に右ひじに違和感。この年の1軍登板はなく、ひじの手術に踏み切った。
2021年に復帰。このシーズンは防御率が4点台と安定感を欠いたが、2022年、23年と2年連続で2点台。23年は11HP。ルーキーイヤー以来4年ぶりに二けたに乗せた。ソフトバンクのリリーフ陣の一角として信頼が増していた。
しかし、甲斐野投手のプレー環境に激震が走る。西武への移籍が決まったのだ。西武の主砲だった山川穂高選手がソフトバンクへFA移籍。その補償選手として、西武が甲斐野投手を獲得したのだ。
西武は元々、ベテラン左腕の和田毅さん(昨季限りで引退)を獲得する方針のようだった。それが急きょ、甲斐野投手に変更したと言われる。
昨季の2024年、西武は絶不調。球団ワーストの91敗を喫した。甲斐野投手の登板もわずか19試合に終わった。
今季はチームが好調。それに比例するように、甲斐野投手も好リリーフを続けている。西武は甲斐野投手をFAの補償選手として獲得したのは正解のようだ。そして、甲斐野投手の活躍を野球ファンはしっかり見ている。
7月に京セラドーム大阪と横浜スタジアムで行われるオールスターゲーム。ファン投票の中間発表で、甲斐野投手がパリーグの中継投手部門のトップに立っている。ファンの後押しもあり、初選出へ現実味を帯びてきた。
輝いていた日にタイムスリップするのは不可能だ。それでも輝きを取りもどすことはできる。その意味で、人はきっと輝いていたころに帰れる。
甲斐野投手がルーキー時代のような活躍を見せて、日本一に貢献する。西武と甲斐野投手の好調ぶりを見ていると、実現するような気がする。
14日に埼玉県所沢市で行われた中日との交流戦。西武が2-1とリードした七回表。1死一、二塁のピンチで、甲斐野投手がマウンドに立った。150キロ台後半のストレートを連発。2者連続サードゴロ―に打ち取って、危機を脱出した。
西武がこのまま2-1で競り勝った。西口文也監督は「本当にしびれる場面で、本当に抑えてくれました」と甲斐野投手の好救援に賛辞を送った。
甲斐野投手は14試合連続HPを達成。これは球団タイ記録。15試合連続無失点の投球で、安定感が抜群だ。
兵庫の東洋大姫路高校から東洋大へ進学。2018年のドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受けた逸材。
2019年のルーキーイヤー。甲斐野投手はリリーフとして抜群の成績を収めた。レギュラーシーズン65試合に登板し、26ホールド、28HP。この年の日本シリーズでも好救援。日本一に貢献した。
まばゆい輝きを放った新人時代。しかし翌年、暗転する。2月のキャンプ中に右ひじに違和感。この年の1軍登板はなく、ひじの手術に踏み切った。
2021年に復帰。このシーズンは防御率が4点台と安定感を欠いたが、2022年、23年と2年連続で2点台。23年は11HP。ルーキーイヤー以来4年ぶりに二けたに乗せた。ソフトバンクのリリーフ陣の一角として信頼が増していた。
しかし、甲斐野投手のプレー環境に激震が走る。西武への移籍が決まったのだ。西武の主砲だった山川穂高選手がソフトバンクへFA移籍。その補償選手として、西武が甲斐野投手を獲得したのだ。
西武は元々、ベテラン左腕の和田毅さん(昨季限りで引退)を獲得する方針のようだった。それが急きょ、甲斐野投手に変更したと言われる。
昨季の2024年、西武は絶不調。球団ワーストの91敗を喫した。甲斐野投手の登板もわずか19試合に終わった。
今季はチームが好調。それに比例するように、甲斐野投手も好リリーフを続けている。西武は甲斐野投手をFAの補償選手として獲得したのは正解のようだ。そして、甲斐野投手の活躍を野球ファンはしっかり見ている。
7月に京セラドーム大阪と横浜スタジアムで行われるオールスターゲーム。ファン投票の中間発表で、甲斐野投手がパリーグの中継投手部門のトップに立っている。ファンの後押しもあり、初選出へ現実味を帯びてきた。
輝いていた日にタイムスリップするのは不可能だ。それでも輝きを取りもどすことはできる。その意味で、人はきっと輝いていたころに帰れる。
甲斐野投手がルーキー時代のような活躍を見せて、日本一に貢献する。西武と甲斐野投手の好調ぶりを見ていると、実現するような気がする。
見出し画像:村木藤志郎
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