【スターツシニア】横尾要が勝利の女神!? 絶好調ルーキー・岩本高志が“ベストスコア”で初優勝へリーチ

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◆スターツシニア・第2ラウンド◆

【©PGA】

3月に行われた「PGAシニアツアー予選会・最終予選会」で上位に入って、今季のツアー出場権を掴んだ“予選会組”のなかでも、存在感が際立っているのが、ルーキーの岩本高志(50)だろう。これまで3戦を終えて、4位、4位、9位タイとトップ10を一度も外していない。今大会でも、2日目のベストスコア「65」を叩き出して首位タイに立った。今度はトップ10どころか優勝を狙える位置で最終日を迎える。

初日は4バーディ・2ボギーの「70」と思うように伸ばせず、首位とは4打差の20位タイスタート。この2日目は2番から4連続バーディを奪うと、その後も順調にスコアを伸ばして、ついにリーダーボードの一番上まで上がってきた。

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「昨日(初日)はショットは良かったんですけど、パッティングが良くなくて、きょうはパッティングが良くなればいけるかなと思っていた。前半は思った以上にパッティングが良くて5アンダーで回れた。でも最後の方はちょっともったいなかった」と、前半「31」、後半「34」のゴルフを振り返る。

オフシーズンからシニア参戦に向けて、「もう一回基本に立ち返って」コツコツと「地味な練習」に取り組んできた。シーズンに入ってからも調子の波が少ないのは、それらの練習が生きている。その1つが右手の片手打ちだ。岩本の所属先『K’s GOLF LOUNGE』はインドアゴルフスクールで、そこで岩本自身が「ショットも良くなりますし、アプローチも良くなります」とアマチュアゴルファーに教えていることでもある。

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器用な右手が余計な動きをしないように、「コントロールすることがゴルフでは大事」と岩本は考えている。右手一本で短い距離を打ち、出球の高さと方向性を揃えることができれば「正しい動きが身に付く」というわけだ。右手が暴れると、スイングも安定しない。「女性の生徒さんも最初はできないですけど、練習するとできるようになります」。実際、ラウンド後にはアプローチグリーンで右手一本打ちをする岩本の姿があった。

前戦の「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」では、2日目に宮本勝昌がトーナメントレコードとなる「62」を叩き出して単独トップに立ち、そのまま逃げ切った。その2日目に同組で回ったのが岩本と横尾要。今大会では岩本、横尾、塚田好宣の組み合わせで、岩本がベストスコアを出してトップに躍り出た。横尾と回るとビッグスコアが出て優勝……という流れはできている。

「今年はやりきることを目標にしているので、やってダメだったらしょうがない。今週もその精神でやりたいと思います」。生徒に練習効果を証明するためにも、コツコツと基本を繰り返して身に付けた右手が暴れないスイングを、最終日にもぶつけていく。

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