豪快か、スマートか。両リーグを経験した小笠原道大が感じるセ・パの違い【月パこぼれ話】

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GG佐藤さん(左)小笠原道大さん(右) 【©PLM】

 野球中継がない月曜日にも楽しんでもらおうと始まったパーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルの「月曜日もパテレ行き」。6月9日は、GG佐藤さんに加えて、ゲストとして小笠原道大さんが出演し、1週間の試合を振り返った。

◇ ◇ ◇

 セ・リーグ26勝、パ・リーグ26勝、1分け(6月13日試合前時点)で折り返し地点を迎えた「日本生命セ・パ交流戦 2025」。同リーグのチームと差をつけ、レギュラーシーズンを一歩リードするためには重要な18試合だが、普段は対戦しない相手と戦う難しさもあるはず。そこで、北海道日本ハム、巨人、中日と3チームを渡り歩き、両リーグの野球を経験した小笠原さんに、セ・パの野球の違いを聞いた。

 まず、「最近になって、だいぶ差がなくなってきたけど……」と前置きしたうえで、「パ・リーグのピッチャーはパワー系で、強気で押してくる傾向がある。一方で、セ・リーグのピッチャーは、コントロールに気をつけながら、変化球で緩急をつけて抑える傾向がある」と見解を示した小笠原さん。

 野手のプレースタイルについては、パ・リーグは“豪快”、セ・リーグは“スマート”と表現し、「当時のパ・リーグには、中村紀洋やイチロー、松中信彦がいたりと、どちらかというと豪快さがあった。セ・リーグにも松井秀喜のような豪快な長距離打者がいたけれど、なんだかスマートな感じがしたかな」とその言葉の意図を明かした。もちろん、パ・リーグには豪快な選手しかいない、セ・リーグにはスマートな選手しかいないということではないが、リーグ全体を平均して見た時に「プレースタイルにおける、豪快さとスマートさのバランスに差がある」のだそう。「昔のほうが、その傾向が強かった」と話す小笠原さんは、現在もそのバランスの差を感じているようだ。

 さらに、プレー以外の部分では、「移動距離」も選手にとっては大きな違いだといい、「セ・リーグの選手は、北海道や福岡への移動経験がほとんどない。飛行機での長距離移動に慣れていない分、(交流戦期間は)特に疲労が蓄積するかもしれない」と語った。

 パ・リーグとセ・リーグによる意地と意地のぶつかり合い、今年はどのような結末を迎えるのか。きょう14日は、パ・リーグ本拠地にて4カード目の第2戦が行われる。

取材・文 後藤万結子

LIVE配信番組「月曜日もパテレ行き」
・配信日:毎週月曜日21時~(シーズン中の10月まで配信予定)
・配信先:パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネル
・出演者:週替わりでプロ野球のOBコンビが出演
(銀次さん&金子侑司さん/GG佐藤さん&ゲスト/五十嵐亮太さん&T-岡田さん/谷繁元信さん&里崎智也さん)

 来週16日(月)は、日本生命セ・パ交流戦スペシャルとして、五十嵐亮太さんとT-岡田さんに加えて、真中満さんが登場予定。お見逃しなく!
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