一人から始まった挑戦が、ついに女子侍ジャパン候補へ ——びわこ成蹊スポーツ大学・竹内すず選手、代表候補に選出

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会
女子野球界に、静かにして力強い快挙が生まれた。
2025年5月、野球日本代表「侍ジャパン」女子代表候補35名が発表され、びわこ成蹊スポーツ大学からは硬式野球部(女子)主将・竹内すず選手(4年次生)が初選出された。創部からわずか2年での代表候補入りは、同大学として初の快挙となる。竹内選手は、10月に中国・杭州で開催される「第4回 BFA 女子野球アジアカップ」に向け、6月20日から広島県三次市で行われる強化合宿に参加予定だ。

硬式野球部(女子)主将・竹内すず選手(4年次生) 【びわこ成蹊スポーツ大学】

「やっぱり硬式野球がしたい」——ゼロからの挑戦

竹内選手が野球を始めたのは小学生の頃。京都両洋高校でプレーを続け、大学では一度ソフトボール部に所属したが、「硬式野球がしたい」という思いを捨てきれず、2023年1月、たった一人で女子硬式野球同好会を立ち上げた。「最初は本当に一人でした。でも、やりたい気持ちが強かった。副学長でもある石井智監督が背中を押してくれて、少しずつ仲間が集まりました」と当時を振り返る。男子の選手とともに練習を重ね、他大学との合同チームで試合にも出場。2024年4月には正式に「硬式野球部(女子)」として活動を開始し、現在は18名の部員が所属する。チーム創設を支えた硬式野球部(女子)の石井智監督(同大学副学長)は、「彼女の“やりたい”という強い気持ちが、周囲を動かした。最初は一人でも、真剣に取り組む姿勢があったからこそ、仲間が集まり、チームが形になった。今回の代表候補選出は、彼女の努力と情熱が認められた証だと思う」と竹内選手の歩みを振り返る。

「日本一野球を楽しむ」チームの象徴

チームのスローガンは「日本一野球を楽しむ」。その姿勢は、男子硬式野球部の山田秋親監督(元福岡ソフトバンクホークス)も高く評価する。「竹内選手がいなければ、今の女子チームは存在しなかった。守備力は男子選手にも引けを取らないし、野球に向き合う姿勢は男子部員にも良い刺激になっている。一人で活動している時、ランニングメニューを男子選手と共に行っている姿は今でも忘れられない。一生懸命取り組む彼女を見て心の底から応援したいと思えた」と語る。竹内選手も「男子のスタッフや選手が快く受け入れてくれたからこそ、今の活動がある。本当に感謝しています」と話す。

代表候補選出に「驚きと喜び」

「まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので、驚きました。でもとても嬉しいです」と語る竹内選手。守備と走塁を武器に、チームでは二塁手として活躍する。「長打を打つタイプではないけれど、チームの勝利のために自分の役割を全うしたい」と語る姿は、まさに“縁の下の力持ち”。強化合宿でも「いつも通り、自分らしくプレーするだけ」と落ち着いた様子だ。

「野球を楽しむ」姿を、今度は日本代表で

大学でチームを立ち上げ、環境を整え、仲間を集めてきた竹内選手。その歩みは、女子野球の可能性を広げる挑戦でもあった。「全国の仲間と一緒にプレーできるのが楽しみ。積極的にコミュニケーションをとって、思いきり野球を楽しみたい」と笑顔で語る。
“日本一野球を楽しむ”その姿を、今度は日本代表として体現してくれる日が、すぐそこまで来ている。
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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