【週刊グランドスラム305】都市対抗二次予選が近畿で開幕し、YBSホールディングスが快進撃!!
新鋭と言っても、前身の全播磨硬式野球団は1996年に創部され、同名の中学硬式・ヤングリーグも設立するなど地域に根差した活動を続けながら、2004年には都市対抗近畿代表決定戦に駒を進めるなど実力派クラブチームとして歴史を重ねてきた。チーム創設に尽力した大村節二氏(故人)は、独立リーグも含めてチームの発展を模索してきたが、2020年代になって建設業・吉田組のサポートを受けるようになり、YBS播磨を経て2024年から企業チームのYBSホールディングスとして登録される。
地元出身で、育英高、富士大、日本通運と強豪でプレーしてきた濵川 皓監督の下、SNSで発信される練習の様子を見れば、選手たちのスキルは着実に向上しているという印象。昨年こそ目立つ実績は残せなかったが、巨人の育成だった加藤 廉、活動を休止した大福ロジスティクスから野中一志が加入し、6名のルーキーも加わった今季は「都市対抗を目指す」と言える戦力が揃った。春先からオープン戦で好結果を残し、都市対抗兵庫県一次予選に優勝すると、4月下旬の長野県知事旗大会では信越硬式野球クラブ、ロキテクノ富山に快勝。準決勝進出をかけた三菱重工Eastとの対戦は1対7で敗れたが、1回裏に先制し、6回までは1対1と手応えのある内容だった。
都市対抗優勝経験チームを連破して準決勝へ
すると、6回裏に大阪ガスが一死から吉澤一翔の四球、三井健右がチーム初安打となる中越え二塁打で二、三塁とする。だが、石本は四番の清水聖也を三ゴロ、山川晃汰を右飛に仕留めて無失点で切り抜ける。そして、直後の7回表に大阪ガスが二番手・稲垣豪人を送り込むと、その代わり端をとらえて連打と四球で一死満塁とし、三番の石川龍平が右前に弾き返して1点を先制。たまらず大阪ガスは左腕の本間悠貴がリリーフするも、北口恭輔の二塁打と加藤廉の中犠飛で4点を奪う。
そんな劇的勝利から2日後、29日の二回戦で日本製鉄瀬戸内を相手にしても、自信に満ち溢れる選手たちは躍動した。5回表二死から米麦波留の四球をきっかけに 野中と石川の連打で1点を先制。6回裏に追いつかれるも、そのまま粘って9回を終え、タイブレークの延長に。10回表一死一、二塁から加藤廉の二塁打を皮切りに3点を挙げ、4対1で日本製鉄瀬戸内をも上回る。黒獅子旗を経験したチームを連破する快進撃で準決勝に進出し、6月4日(予定)に対戦するのは本大会最多出場の日本生命だ。2試合の戦いぶりは見事だが、代表権を手にするにはあと2連勝が必須だ。2010年の大和高田クラブ以来となる近畿地区からの初出場はなるか。YBSホールディングスの戦いに注目していただきたい。
【取材・文=横尾弘一】
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