最終日は中止 ルーキー・前田羚菜がプロ初優勝

チーム・協会

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第6戦『ツインフィールズレディーストーナメント』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が5月24日、石川県小松市、ゴルフクラブ ツインフィールズ ゴールドコース(6,481ヤード/パー72)で行われた。しかし、コース内に熊の出没が確認されたため、12時34分、競技を一時中断。警察及び行政からの指示を踏まえ協議を行い、選手、ギャラリーの安全が担保できないと判断し、13時50分、最終日の競技中止が決定した。

競技は第2日で成立。通算6アンダーで首位に立っていた前田羚菜がプロ初優勝。通算5アンダーの宮﨑乙実、皆吉愛寿香が2位タイだった。

最終日、さあ勝負-という後半でのアクシデント。24年最終プロテスト合格のルーキーとして3人目の優勝となった前田羚菜は、「すごくびっくりした」といい、「それでも、すごくうれしい」と満面の笑顔をたたえた。

プロになって、大きなテーマは1ストロークにこだわることだ。それを実現しようと今オフ、徹底的に練習を繰り返す。今大会はその猛特訓が勝負を分けた。第2日の最終ホール。距離は2メートルとはいうものの、実に難しいパーセーブが残った。2メートルのフックライン。

「カップ2つ分の曲がり幅で、しかも下りでした。もう、ドキドキしながら…。だけど、これを決めればあすへつながる-私にとってこれが勝負です」。結果はこれがウイニングパットだった。

大混戦から1打差で単独首位になったことで、きょうのプロ初優勝が待っていた結果に。まさに1打のリードは値千金である。さらに、貴重な経験を得た。「きょうの序盤、短いパーパット、バーディーチャンスを外してしまったけど、しっかり立て直し、いいリズムをつかむこともできた。7、9番でバーディーをとって、いい流れのまま後半にいけたから、できることなら最終日、最後までプレーをしたかったです。11番の第2打の前にサイレンがなった…。やりたかったなぁ」と加えている。

さらに、「シーズンはこれから。2勝目、3勝目を目指します」とも。アドバンテージを握り続けることがいかに大切かを示す。初Vはプロ人生の金言そのものだった。

【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】

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