5/21ファイターズ試合振り返り 進化した北山選手と新たな可能性を引き出した進藤選手

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チーム・協会
【これはnoteに投稿された拓斗さんによる記事です。】
5月21日の対ソフトバンク戦。劇的なサヨナラ勝利を飾ったこの一戦には、バッテリーの成長がはっきりと刻まれた。

◆ 北山亘基が示した“完投できる投手”への進化

この日の北山は、9回122球を投げ抜いて完投。被安打6、四死球1、奪三振10と文句なしの圧巻のピッチングだった。

注目すべきは、122球を投げ切れるフィジカルと集中力にあると私は思う。
フィジカルはわかるとして、なぜここで「集中力」が出てきたのか。
それは北山選手の投球フォームに隠されている。

北山選手は質の高い真っすぐを投げる選手だ。その反面、
投球フォームが崩れずにリリースが一致しないとストライクゾーンにボールが行かないのだ。急にボール先行になる理由もそれだ。

まさにハイリスク、ハイリターンなのが彼のスタイルなのだ。
その中で今日は四球が1。

強力なホークス打線相手に対して、意識することが増えてしまう中、自分を見失わずに投球ができた。
この過程の安定性に、北山の進化が如実に表れていた。

これまでの「中継ぎ起用」では見えなかった、スタミナ・対応力・感覚の継続性。
北山亘基という投手が“本格的な先発の柱”へと育っていく、その過程を一試合で証明してみせた。

◆ 進藤勇也に託したマスク、それがもたらした「新たな北山亘基の可能性」

この試合で先発マスクを被ったのは、これまで田宮裕涼が主に担当していた北山の相棒役を進藤勇也にスイッチした。

個人的に推したいのはリード(配球の組み立て)とフレーミングだ

まずリードについて。
5回までと6回以降のストレートの比率が凄く興味深かった。

5回までは75球に対し、ストレート26球。
6回以降は45球に対し、ストレート32球。
※一球速報でストレートと表記されているものを目視で数えています
(誤りがあるかも)

と、いつもならストレートで押していくスタイルをがらりと変えた。
この変化が、北山の投球の幅を広げる一歩になるのではないか。

フレーミングに関してはSNSでも話題になっているように、進藤選手の良さについて語っている方が多いので
ここではなぜフレーミングが良いと良いのかに触れておこう。

捕手がボールをストライクに見せる高度な技術であり、
自然な動作と安定した構えでストライクを勝ち取る繊細なスキル。
投手との連携や審判のクセ対応も必要で、見えにくいが試合を左右する重要要素。

★まとめ

結果として、進藤選手にとって、初完投捕手となった。
2軍にいる選手の記事が時々出ているが、多くの選手が
「進藤選手のリードに引き出してもらった」という発言が多い。

去年の秋キャンプから強化指定選手に指名されていると思われ、
連日、コーチと選手する姿が見られた。
少しずつ、形になり始めているのかもしれない。

本当の意味で、ゲームメイクが期待できる先発投手になりつつある北山選手。
首脳陣や選手の多くが絶賛している進藤選手の今後を見守っていきたい。


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