「稀少がん」と闘う元大阪桐蔭球児に支援の輪 同期のオリックス・森選手ら 父の母校大阪体育大学ラグビー部OB会も協力へ
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立命館大学に進み、野球選手は大学で引退したが、大手ハウスメーカーで勤務するかたわら、週末は中学生のシニアリーグの野球チームでコーチとして指導していた。
サイトを立ち上げたきっかけは、昨年9月、肝臓に複数の転移が見つかった時のことだ。「今ここで一歩を踏み出さないといけない」と思った。12月に稀少がん患者と家族が集まる会に参加して高齢の患者の話を聞き、「もっと世間に稀少がんのことを知ってもらい、少しでも患者さんに希望を持ってもらいたい」と強く感じた。
森選手は手術のために入院していた昨年10月、見舞いに訪れた。福森さんは「トモ(森友哉選手)がプロの第一線で活躍している姿を見て、自分は励まされている。トモも『(福森さんが)病気と闘っている姿を見て自分も頑張れる。一緒に頑張ろう』と言ってくれる。親友として寄り添ってくれている」と話す。
サイトには数多くの応援メッセージが寄せられている。福森さんは「『私の妻も稀少がんと闘っています』『私もがん患者です』など多くの声をいただき、少しずつでも輪が広がっていることがうれしい」と話す。
クラウドファンディングは5000万円の目標に対し、5月22日現在で1076人から1455万円が寄せられた。
福森さんは「新しい治療法に挑戦し、延命ではなく完治を目指すことで、同じ病気の人たちの光になりたい」とし、保険適用外の抗がん剤を米国から輸入するなどの治療を目指している。また、「困難な時でも前向きに考えて行動すれば、応援されるような社会にしたい」とも話す。
がん宣告、再発という人生の岐路に立った時になぜ、くじけず「今、一歩を踏み出そう」と思えたのか。「野球選手として、ピンチに立った時、この場面をどう切り抜けるかということを常に考えて練習し、プレーしてきた。あの時一歩を踏み出せたのは、スポーツを続けてきたおかげなのかも知れない」。福森さんは野球に情熱をかけた日々を思い起こしながら語った。
(大坪康巳)
福森さんのクラウドファンディングサイトのURLは下記。
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