PONOS NAKAJIMA RACING予選/決勝レースレポート【全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦九州大会】

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チーム・協会

荒天で日程変更の九州大会 / 2台揃ってポイント獲得

【PONOS NAKAJIMA RACING】

ここまで2 レース制の大会が続き、今シーズン初めての1レース制で第5戦がオートポリスで開催される。ここまでの4戦では佐藤とフラガはそれぞれ1 回ずつ表彰台を獲得したものの波に乗り切れず、特に第4戦ではチームのミスも響き厳しいレースとなっており、この大会では全員が気持ちよくレースを終えたいところ。

イエローフラッグで予選のタイム更新ならず

第5戦予選結果 #64 佐藤蓮:10位 #65 フラガ:6位

【PONOS NAKAJIMA RACING】

土曜日は天気予報通りの大荒れの天候の1日で、予定されていたすべての走行がキャンセルとなり、日曜日に公式予選、決勝レースが行なわれるスケジュールが組まれた。その日曜日は曇り空で空気が冷たい朝を迎えたが、雨は降っておらず予定された時間に公式予選がスタートする。スケジュールの変更に伴い、通常のノックアウト方式の予選ではなく、40分間の計時方式で行なわれ9時40分に全車が一斉にコースイン。PONOS NAKAJIMA RACINGの2台もコース状況の確認をしながら、アタックに入っていく。40分間の半分となる20分経過頃には、佐藤連は4番手、イゴール・オオムラ・フラガは2番手に。残り5分で最後のアタックのためにコースインをして、アタックをしていたがコース上で他車のアクシデントが発生しイエローフラッグが降られ、タイム更新ならず。アタックができないまま予選が終わる波乱となり、佐藤は10番手、フラガは6番手となった。

決勝は周回を重ねるなか、確実なポジションアップでポイント獲得

第5戦決勝結果 #64 佐藤蓮:4位 #65 フラガ:8位

【PONOS NAKAJIMA RACING】

決勝レースは曇り空のもと41周回で14時30分にスタートを切る。スタートで3つポジションを上げることに成功した佐藤は予定を変更し、タイヤ交換を引っ張り周回していく一方、フラガはスタートがうまくいかず12番手までポジションを落としたこともあり、2周目の終わりにピットインを行ないタイヤ交換を済ませてコースに戻る。フラガは、後方からとなるものの、前がクリアな中をペースよく周回することで徐々にポジションを上げ、20周を終える頃には10番手に。後半も安定したペースで周回を重ねて8位でチェッカーを受けた。一方の佐藤もプッシュしながら周回を続けて、少しずつポジションを上げていく。そして、2番手を走っていた20周目に他車のアクシデントでセーフティカーが導入され、ほぼこのタイミングでピットインを行なってタイヤ交換を終えコースに復帰する。セーフティカーがピットに戻るとレースは再開。タイヤ交換直後の佐藤はタイヤの状況が有利で、先にピットインを行なったマシンを次々にパスして27周目には4番手に。残り周回では3番手のマシンに迫り表彰台争いを繰り広げ、パスするには至らなかったが、10番手スタートから6ポジションアップの4位でポイント獲得を果たした。

コメント 総監督:中嶋 悟

【PONOS NAKAJIMA RACING】

「2台とも予定していたものとは違う展開になりましたが、揃ってポイントを獲得する結果となり、ホッとしています。次戦はまた2レースの大会となりますが、安定した成果が残せるようにまた準備をしていきます。2日間安定しない大変な天候でしたが、たくさんのご声援をありがとうございました」

コメント 監督:伊沢 拓也

【PONOS NAKAJIMA RACING】

「2台揃って貴重なポイントを獲得でき、非常に良かったと思います。ここまでの僕らの反省点としてはタイヤ交換がうまくいかないというところでしたが、メカニックのみんなもそこをしっかりとクリアしてくれました。ドライバーはもちろんメカニックたちの頑張りにも助けられて、2台揃っての好成績に繋がったと思っています。今回は予選方式がイレギュラーで、トラフィックの中で2人ともちゃんとしたアタックはできず、クルマのポテンシャルを出し切れずに不完全燃焼で終わってしまったので、前の方のグリッド位置を確保できていれば、もっと上位のリザルトを残せる力はあったと思います。チームランキングを上げることを考えると、今はいいポジションにいると思いますが、ここから先は、2台揃って表彰台争いや優勝争いに絡んでいければ嬉しいです」

コメント #64:佐藤 蓮

【PONOS NAKAJIMA RACING】

「予選は消化不良な感じでした。2回目のアタックはトラフィックでいいタイムが出せず、3回目は黄旗が出てしまいました。本当の実力は出せなかった予選でしたが、最低限戦える位置を確保できたのは良かったです。決勝に関してはスタートが良かったのがすべてで、そこで6番手ぐらいまでポジションを上げられたので予定していた戦略を変更しました。序盤のペースは辛かったですが、何とか前についていくことはできたので、ピットインのタイミングを引っ張りました。いいタイミングでセーフティカーが出てくれたので、上位を狙える位置で復帰できましたし、終盤も2台をかわして4位という結果なので、今日できる最大限のリカバリーはできたと思います。タイヤ交換も、前回まではミスがあったりしたのですが、改善のためにみんなすごく頑張ってくれたし、みんなでいい成績を出そうという思いで戦えたので、感謝しています。次戦の前に富士テストを挟むので、レースウィークではなかなかできないようなことも試しながら、クルマに対しての理解をより深めて、後半戦は巻き返していければと思います」

コメント #65:イゴール・オオムラ・フラガ

【PONOS NAKAJIMA RACING】

「SFでオートポリスを走るのは初めてなので不安はありましたが、走り出しのセットなどは良く、6番グリッドを手に入れられたことは良かったです。スタートの出だしは非常に良かったのですが、加速し始めるところでアクセルを踏みすぎてしまいました。ちょっと悔しいです。そこから先も、オープニングラップでは要所要所で前のクルマに詰まってしまい、さらに他のクルマに抜かれてしまうという場面が多かったです。序盤がそんな形になってしまったので、当初のプランを変えて早めにピットインしました。途中、少しタイムが落ちてしまうラップはありましたが、その後はバランスも落ち着いて、いいペースで走ることができました。今週末は、自分の中では60点とか70点ぐらいです。いい部分もありましたが、自分のミスもありましたから、そのミスがなければもっといい週末にできたと思います。ここまで、1デイレースばかりであまりクルマに対する理解を深められるほど走りこめていないので、富士テストではもっと走りこんでクルマを理解したいと思っています。セットアップの方向性はいいと思っているので、それももっとパフォーマンスを上げていきたいです」

【PONOS NAKAJIMA RACING】

※次戦は7月19日・20日にス富士スピードウェイで行なわれます。
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著者プロフィール

SUPER FORMULAは国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズです。レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無い「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗につながります。世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な「スーパーライセンス」が最短2年で取得が可能。それにより、世界の舞台で活躍している名だたるドライバーを輩出している、世界でも注目されているカテゴリーです。公式サイトでは、SUPER FORMULAに関する様々な情報をご紹介いたします。

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