【B1CS SF見どころ】横浜行きをかけた熱戦…宇都宮&三遠はホームの利を生かせるか
クォーターファイナルの4カードは全て2試合で決着がついた。勝ち上がったのは優勝経験のある3クラブと、初進出を果たした三遠ネオフェニックス。セミファイナルは出場順位1位の宇都宮ブレックスと同2位の三遠のホーム開催となり、宇都宮vs千葉ジェッツ、三遠vs琉球ゴールデンデンキングスの組み合わせに決定した。
宇都宮はシーホース三河を退け、2021-22シーズン以来のセミファイナルへ。初戦は19点リードから2点差まで詰められたが、勝負どころで高島紳司が3本の長距離砲を沈める活躍。第2戦は第3クォーターを10失点に抑える堅守で勝利を手繰り寄せた。
両者は昨シーズンの準々決勝でも今回と同じ日環アリーナ栃木で激突。1年前はGAME3のダブルオーバータイムまでもつれた末に千葉Jに軍配が上がった。宇都宮としてはホーム一丸となって倒さなければいけない相手。富樫とクリストファー・スミスには「3ポイントだけは打たせない」という意識を持ってディフェンスを仕掛けたい。
千葉JはA東京に快勝を収めたが、2試合で41本のオフェンスリバウンドを奪われたことは修正が必要。今シーズンの宇都宮戦では、いずれも10本以上のリバウンドを記録しているジョン・ムーニーを中心にゴール下の肉弾戦をものにしたい。
2年連続でホーム開催権をつかんだ三遠は、群馬クレインサンダーズを振り切って初のクォーターファイナル突破。今シーズン限りでの引退を表明している大ベテラン・柏木真介の先発起用、GAME1の開始早々に一度しか使えないヘッドコーチチャレンジを請求した大野篤史ヘッドコーチの思い切った采配も光った。
素早い展開で常に先手を取りたい三遠、堅い守備と組織力で主導権を握りたい琉球の対決は、2つのマッチアップが運命を大きく左右するだろう。佐々木隆成vs小野寺祥太のガード対決と、デイビッド・ヌワバvsヴィック・ローによるオールラウンダー対決だ。
佐々木は司令塔としてオフェンスの中心を担う存在。琉球が誇る“守備職人”小野寺に対しても抜群のスピードから得点、アシストを重ねることができるか。ヌワバとローは、今大会でも持ち前の万能さと勝負強さでチームをけん引。自らのプレーでファイナルへ導くのは果たしてどちらか。
文=小沼克年
■りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25 セミファイナル試合日程
・三遠ネオフェニックスvs琉球ゴールデンキングス(@浜松アリーナ)
GAME1:5月17日(土)13時5分~ GAME2:5月17日(日)13時5分~ GAME3:5月19日(月)19時5分~
・宇都宮ブレックスvs千葉ジェッツ(@日環アリーナ栃木)
GAME1:5月17日(土)15時5分~ GAME2:5月18日(日)17時5分~ GAME3:5月19日(月)19時5分~
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