早大バレーボール部男子 昨年の悔しさを晴らし現行形式最後の黒鷲旗を制した!
【早稲田スポーツ新聞会 記事 井口そら 写真 井口瞳、指出華歩】
序盤から全員が集中力を保って始まった1セット目。OH徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)が落ちかけたボールをなんとか足で拾い上げるプレーなど、ボールに対する執念が見ている側にも伝わってくる。7―4の場面ではセッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)が相手のスパイクをシャットしダブルスコアに。中盤は相手の調子も上がってきたのか取っては取られの展開になる。試合終盤には徳留、MB麻野堅斗(スポ3=京都・東山)、OP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)が3枚ブロックで相手スパイクをシャットする好プレーで相手にプレッシャーを与える。相手も負けじと強烈なサーブで応戦したが、最後は徳留の鋭角スパイクが決まり、セットを先取した。
セットカウント
27-25
21-25
25ー12
スタメン
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ3=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教3=山形南)
オポジット 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)
途中出場
板垣慧(政経4=京都・洛南)
中上烈(スポ1=京都・洛南)
個人賞
若鷲賞 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
ベスト6 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
ベスト6 麻野堅斗(スポ3=京都・東山)
ベスト6 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
ベストリベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園
コメント
ーー黒鷲旗全体を振り返って
リーグ戦があって疲れている中、前田(凌吾、スポ4=大阪・清風)を中心に疲れを見せずにできたのは立派だったかなと思います。自分たちのやってきたことがどれだけ出せるかというテーマでしたが、富士通戦の3セット目や専修大学戦の1セット目はどうも受けてしまうというか、雰囲気の良くない時がありました。良かった部分と春季リーグ戦後半に向けての課題の両方があったので、大会としては良かったと思います。
ーー3セット目の劣勢の場面から切り替えて4セット目に臨めた要因は
徳留(巧大、スポ2=長野・松本国際)がキーなんですよね。彼が声を出さなかったり小手先のプレーをよくやるので、上手いけれど将来に通じないんですよね。そのあたりのことを口酸っぱく言いました。彼は持っているものが素晴らしいので、「しっかりやらないといけない」と気が付けば、チームが簡単に回るんですよね。彼はまだ2年生ですが、しっかりと要求高くしているので、その部分での気づきを早くしてもらえたら良かったんですけどね。
ーー新チームについて、春季リーグ戦の前半が終わった状態ですが課題と収穫は
今日もサイドアウトが取れないところがありましたので、課題にしてきたサイドアウトをしっかり取るというところと、取れない時はチームが全体的に静かになってしまうことが多いので、個の強さをしっかりと鍛えていかなければならないと思います。
ーー今日の試合でチームとして良かった点は
布台(聖、スポ3=東京・駿台学園)がリーダーシップと技術的、精神的なところで急成長していると思います。今日も彼が中心となって声を出したりしている中で、同じ高校の後輩の川野(琢磨、スポ1=東京・駿台学園)がそれに着いていくというかたちができてきました。なので、その2人がだいぶ成長しているという意味では、うちに足りなかった部分なので期待しています。
前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)
ーー優勝した今の気持ちは
この大会は歴史ある大会で、この形式では最後ということで、早稲田の名前を最後に刻めて良かったです。これをリーグ戦でも続けてやっていきたいです。
ーー黒鷲旗を振り返って
メンバーが揃わない状況や、春リーグと並行して開催されるという点で疲労感があり、まだできていないことやこれからやっていかなければならないことが見つかった大会でした。ただコートに入る下級生も多い中、よく頑張ってくれたので、僕がもっと頑張らないといけないと思ったので、リーグに向けて少し休んでやっていきたいなと思います。
ーー個人として振り返って
戦術のところでもっと相手よりも優位に立つことができるトス回しができないといけないと思いました。今日もVリーグのチーム相手でしんどい試合になりましたが、もっとできることがあったと思うので、そこを探してやっていきたいです。
ーー昨年度の黒鷲旗で負けた相手でしたが、リベンジを果たせたことへの思いは
去年負けたことは、その1年間(チームが)崩れる要因にもなったと思うので、しっかりと今日戦えたことは自分たちが成長した証だと思いますが、もっとできることもあったと思います。
ーー昨年度の黒鷲旗では受け身になってしまいましたが、今年は劣勢でも受けることなく勝利できました。その要因は
この黒鷲旗の期間中、1セット目があまり良くないという話があったのですが、今日は比較的1セット目で頑張って早稲田が試合を進められたのが良かったと思います。3セット目はまだ受けてしまう場面があったので、そこは反省点として、リーグでも起こりうる状況だと思うので、しっかりとやっていきたいです。
ーー春季リーグ戦後半への意気込み
上位のチームと当たって結構しんどい試合になると思うので、一回休んで頑張ってやっていきたいです!
川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
ーー黒鷲旗全体を振り返って
連戦が続いた大会だったので、みんな疲労とかもあって思うようなプレーが出来なかった時がありました。決勝も難しい試合になったのですが、コートの中も外もみんなが盛り上げてチーム全体で最後はいいバレーができたのではないかと思います。
ーー2回目の黒鷲旗でしたが、高校の時と違いはありましたか
高校の時はSVリーグのチームもいて、胸を借りる立場で試合をしていたのですが、今回SVのチームがいないということで、優勝ができる大会になったので、大学生になって優勝する気持ちで頑張ってできたと思います。
ーー春季リーグ戦後半への意気込み
この後上位の大学と戦っていくので、しっかりこの大会の振り返りとケアをして、残りの試合を勝てるようにみんなで頑張っていきたいと思います。
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